表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/17

14.5話~少女の短編集~

~フランの一日~


私が綾香のとこに来てから、数日がたった、人里にも慣れてきて、綾香も、いろいろお手伝いさせてくれるようになった、それで今は……


「酒屋さん、おはよう!」


「おう! おはよう! フラン一人か?嬢ちゃんはどうした」


「うん、一人だよ、綾香は昨日の夜から依頼でいないんだ、だから今日は、私が荷物運び!」

綾香のお仕事のお手伝いだ!


「うん? そうなのか、昨日の夕飯は? それと今日の朝飯だな、食べたのか?」


「昨日の夕食は食べたよ、朝食はまだ……」

流石に、料理とかはできないし……


「ふうむ? よし、俺が飯作ってやる!」


「え? いいの! お願い!!」

お腹ペコペコだ!


「おう……あ、ダメだな、流石に女の家に勝手に入るわけにも……」


「うーん? 大丈夫だと思うよ、何か困ったら酒屋さんに、って言ってたし」

ホントだよ?

お腹すいたからって、嘘ついてないよ、家に入れていいかは、聞いてないだけで。


「そうか? ふうむ……?」


「大丈夫大丈夫! 困ったから酒屋さんに頼むんだし」


「……よし! じゃあ酒屋さん特製、元気の出る朝飯を作ってやるぜ!!」


「やったー!」


「そいや、嬢ちゃんの依頼って、なんだったんだ?」


「えっと、ひえだのけ? で取材? 受けて、ついでにいろいろ見せてもらうって」


「……そうか、嬢ちゃんもこれから大変だなぁ」


「どうして?」

取材で何が大変になるんだろ?

天狗でもあるまいし。


「ま、嬢ちゃんも有名人ってことだ」


「??」

なんで、有名人?


「さあ、さっさと飯だ! 食ったら荷物運び頼むぜ!!」


「はーい」

ま、いっか。


―――――――――――――――

~稗田阿求~


「……はい、有難う御座いました」


「いえ……これでよかったのですか? ほとんどオフレコにしてもらいましたが……」

私は今、依頼で稗田家に来ている、なんでも、幻想郷縁起とかいうのの取材らしい。


「はい、大丈夫ですよ、実際のところ、他の方の項目も水増ししている部分もありますし、私の憶測も多いですから、一部書かないというのも、問題ありません」


「そうなんですか……」

それはいいのだろうか?


「まあ、今の幻想郷ならではですね……それで、報酬の件ですが、幻想郷縁起の観覧、その他あるのであれば、綾香さんの求める情報や資料でしたね」


「あ、いいんですか? オフレコの話も多かったのに」

正直、報酬貰ってもいいのか迷うレベルだ……


「構いませんよ、お話を聞けただけでも、私には充分ですし、私以外見ることのできない資料もありますから、それに幻想郷縁起自体は、観覧に制限は特にありませんから」


「なるほど」

つまり、記録自体はするのか。


「それで、あなたが求める情報とは?」


「えっと、鬼……特に酒呑童子や、その配下と言われる茨木童子について、後は殺生石についてですね」


「ふむ、それでしたら、ほとんどの物が、伝承等の不確かな物になりますが、構いませんか?」


「はい、大丈夫です」

そこまで期待はしていないし、伝承だけでも充分だろう。


「それと、今日は泊まっていくのですよね?」


「はい、可能ならば」

フランには伝えてあるし、ある程度、一気に読んじゃいたいし。


「問題ありませんよ、それに、ほとんどが持ち出し厳禁ですし、泊まっていかれた方がいいでしょう」


「ああ、そうなんですか……」


「はい、幻想郷縁起はすぐにでも大丈夫ですが、他の資料は少し時間をいただけますか?」


「あ、大丈夫です」

こっちから頼んでるようなもんだし。


「では、幻想郷縁起をどうぞ、先程も言いましたが、水増しや、憶測も含まれていますので、ご注意を、他の資料は明日の朝には、用意しておきます」


「はい、ありがとうございます」

さてと、これでいろいろ、わかるといいんだけどね……


―――――――――――――――

~???~


しっかし、幻想郷縁起の取材ねぇ、はやくも嬢ちゃんは有名人だな、まあ、悪魔の妹を連れ歩いてんだ、それだけで充分有名になるか、これから大変だぞ、嬢ちゃん。

ま、嬢ちゃんなら大丈夫だろうけどな。

酒屋さん

酒屋をやってるから酒屋さん。

本名は知られていない、実は能力持ち。

彼の本名も能力も、本編で明かされる事は無いだろう。

多分出番もない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ