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7話目

この辺からしばらくさらに恋愛要素が薄くなります。

女子高校生の友情をメインに読んでいただけたら。

「どうする必要もないんじゃない?遥佳のお兄さんがちょっと変なのっていつものことじゃない。」

「奈都ひどい・・・確かにちょっとシスコンなのかなって思うときもあるけど。」

「あれのどこがちょっとなの!」

「どこからどう見てもシスコンでしょうに、相変わらず男を見る目がないというべきか、お兄さんのせいで育たなかったんじゃないのって言いたいのだけれども。」

「・・・そう・・・なのかな。」


二人にそこまで言われてちょっとおかしいのかもしれないと思い始めた。

確かに昔からあの調子だったし、彼女ができても私を最優先。

さすがに彼女に悪いと思って「べつにいいよ」っていっても

「いいんだ、ハルをかわいがりたいだけだから」

っていっていたりしたけど。

そこまでを二人に話してみるとため息をつかれた。


「それのどこをシスコンじゃないと思って生きてきたのか、聞きたいくらいだわ。」

「重度のシスコンって言いなおしたほうがいいのかもしれないくらいじゃんか。」

「いままで私の周りにお兄ちゃんっている人いなかったからこれが普通なのかなって思うようにしてたけど。ちょっとおかしいなとは思ってたんだよ?・・・やっぱりそうなんだね。」

「で、そのお兄さんの包囲網をかいくぐって遥佳にアタックしてきてる彼らの中でいいなーって思う人はいないの?」

「そんなに目をキラキラさせながら聞かれても、いないって答えるしかないんだけど・・・」

「なんで!あんなに見た目はいいのに。ドキッとかしない?」


確かにあの3人は見た目はすごくいい。

性格も優しいから、当然のようにモテる。

地区大会の時でさえ他校の女子に囲まれてたのに、噂では県大会になるともっとひどくなるらしい。

でも、今の私には恋愛をしている暇がない。

というか、心にそんな余裕がない。


「今はさ、弓道やりたいんだよね。やっとレギュラーになれて、しかも大前で。県大会もこのままいけばいい感じでもしかしたらインターハイだって行けるかもしれないのに、なんか恋愛でダメにするのがもったいない気がするんだ。先輩たちと弓道できるのだってこの大会が最後だし私たち三人と部長と瑛美先輩、優香先輩と弓道できる最後のチャンスじゃん。」


恋愛はいつでもできるけど、この6人で弓道できるのは今しかないもん。

そう続けると、変なものでも見たような顔で二人が凝視してきた。


「・・・えっと?どうかした。」

「そうだよね!今は今しかできない弓道のことを考えよう!今年のインターハイに出れるかは、今の努力にかかってるもんね!」


思った以上に熱が入ったことを言ったからか、空がファミレスだというのに立ち上がって宣言した。

ちょっと恥ずかしいからやめてほしい。

空に気を取られて奈都がどんな顔をしているのかは全く気が付かなかった。

大前は弓道の立ちで一番最初に射る人のこと、一番前に居る人のことです。

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