世界一適当(かもしれない)小説
俺は死んだ。
そして近年よくあるように、「異世界転生しますか?」と死んだあとの世界で訊かれた。
そして、かろうじて命を取り留めて、また同じ人生に戻れる選択肢も、同時に示された。
迷った。
「常に凡庸だった俺でも、異世界じゃあ相当活躍できるかも」と思えて仕方がなかったのだ。
それくらい、「異世界転生チート」に酔っている人間が多い日本社会では、おかしな考えになっても仕方なかったのである。
そして俺は決断した。
「〇〇、部活やめるってよ」
という、ある種秀逸なタイトルの小説があったように、「俺(中島)、異世界転生やめるってよ」という流れで、生きてみようと思ったのである。
それはアンチだった。
「異世界行ったら本気出す」という、何で現世で本気出さねーんだよ。恵まれた存在でなら頑張る、そんなチンケな人間になりたくねー、という思いが強かったのである。
品性のない、何やら性的にも気持ちの悪い主人公が大嫌いだったせいもある。
(ただの作品批判になってる)
しかしまあ、凡人として生きてもいいのだ。
異世界で恵まれた存在になる。
脳は現実と想像の区別がほとんどつかない、という学者の言葉もあり、異世界転生みたいな嘘くさいものなど、ただ普通に小説を読めばそれで体験できる人生なのだ。
普通に生きれば、もっともっとたくさん、豊かな人生を生きられる。
恵まれた人生は一つの道でしかないが、凡人には、星の数ほど脳が現実として様々な物語を楽しませてくれる。
…いや、いったい何を伝えたかったんだっけ?
あ、そうそう。
一時期“FIRE”とかいう、働くのが嫌いでお金貯めて引退した人がいたけど、結局ほとんどが社会に戻って働いているという、「ほんとに恵まれたら世の中かなりつまんなかった」という実証を伝えたかったんだw
異世界行ってからじゃなく、いま本気出しな(爆)
それが一番、心が燃える人生だ。
余力残してどこかへ転生して、気持ち悪い主人公になんか、なるなよ皆。
いや、キモいって決めつけて悪いけど。
まあ個人の一つの意見です。
作品は充分お金儲けてるからいいよね、批判されてもw
と、いうわけで中島、異世界転生せずに、普通に生きて年金もらえるようになって万歳した話でしたw
5年余分にがんばって、70歳からもらい始めたから、平均額をずいぶん上回ったそう。
そして、いつの間にか結婚もしてた。普通だからw
…そういえば、結婚はそろそろ「普通の人生」ではなくなってきてますかね。
まあ、誰かの話を聞いてて、「あ、あいつ結婚したらしいよ」となると、まだ普通に良かったね、と思えるので、そうカテゴライズさせていただきました。
余談として、中島(この小さな小説?の主人公)は、定年後ひそかな夢だった青春(高齢者)大学に通い、歌が好きだけどカラオケは苦手だったためコーラスサークルに所属し、新聞を読んでは言いたいことを社会に言いまくる発言投稿をくり返し、かなり充実した老後を送ったという。
そして何と123歳まで生き、年金をもらった期間は53年間という、現役で働いた期間より長くなったが、誰にも文句を言われることはなかったという(当たり前だ)。




