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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

日常的な恐怖体験談

作者: 月夜乃桜

こわくないかも?すいません。

 私には文才は無いです。なので、ほんのちょっとした目撃談や体験談を、長々としたストーリー仕立てで、長く書き出す事が出来ません。なので、経験したことを書き綴るだけのお話しですが、よろしくお願いします。


 先ずは、体験談では最古の記憶と後に、その場であった出来事を。


 小さい頃人見知りという事もあり、同じ学校の子供や、近所の人達と話すことが苦手だった私は、長期休暇の夏休みや冬休みなどの時は、車で30分程の遠くも近くもない所に住んでいる、従妹の姉兄のいる家にず~と泊まり込みに行ってました。少し小高い山の上にあるその場所は、山頂を木々に、入り口付近を竹林で囲まれたような、個々の家々がぽつぽつとしかない様な、そんな寂れた場所で、最近はゴルフ場も出来、道路も綺麗になり、街頭なんかも出来ましたが、幼い頃はそんなものは無く、日が沈めば真っ暗というような環境でした。そんな寂しくも怖い場所なのですが、私の事をすごく可愛がって、色々な場所に連れて行ってくれる姉兄が大好きで、小、中学校の間は常にそうだった気がします。流石に高校生になる頃は、姉兄が社会人になっていましたので、泊まりに行く事は無くなったのですが。


 その場所には坂の下から歩いて登れば、優に2,30分は掛かる場所に公園がありました。その公園は山の山頂に近い場所にあり、先ず不気味なのが、坂を上り終え入り口に入ったばかりの、右手の斜面になっている所に、無数のお地蔵さんが並んでいました。それも2段も3段も列をなすような数のお地蔵さんが、斜面から生えている無数の木々の木陰になる部分に置かれているのです。子供心にその光景は怖くていまだに心に残っています。

 前置きが長くなってしまいました。一つ目はその公園内にあるお宮での出来事です。山の山頂に近い場所にある公園なので、同じ公園内でも幾つもの高低差のある広場があり、それはその一つの広場にありました。それは小さなお宮が手前と奥に二つあり、それが小さな橋でつながっている様な、そんなお宮だったのですが、手を引かれ入り口から広がる広場から、そこに連れて行ってもらった時、手前のお宮の中で着物姿の女性が舞を踊っていたのです。公園内の遊歩道を歩きながら、公園の広場から見れば、1m程下にある広場に作られているそのお宮は、上からの視点では屋根に隠れて踊っている人が居ることは判っても、顔は確認できませんでした。それを上から眺めつつ、手を引かれたまま横を通る道を奥に進みながら、さらに奥の高い場所にある保育園に遊びに行きました。そこは、姉兄が通った保育園らしく、床下にある蟻地獄の巣を蟻を捕まえて来たり、棒でつついたりしながら、見せてくれて遊んでくれました。そして時間がたち家への帰路についたのですが、夕ご飯を食べながら姉兄に聞いたのです。公園でお祭りでもあるの?着物の女性が踊っていたけど、と。そしたら姉兄から返って来たその答えが、そんな人はいなかった。その一言だったのです。

 その後も、子供の時の時点で何度か連れて行ってもらったのですが、あの女性を見る事はありませんでした。しかし、公園内に設置されたブランコが、いきなり揺れ出したり、竹藪の丈が、いきなり、重い物がぶら下がったように、しな垂れた事など色々な事がありました。なので、休みが終わり私の家に帰った時、母に聞いたのです。公園でこんな事があったよ、と。そしたら、その公園は昔から自殺の名所で、奥に生えている杉の木で首をくくっている人が、たびたび見つかっていたそうです。踊りに関しては、母が幼い頃、地鎮祭の為にそんな事をしていた気がすると、言っていました。母の姉である人は近所の方と結婚して今いる従妹の家に住んでるそうなので、母も元々はそこに住んでいたそうなのです。他にも色々な話を聞かされました。坂に設置してある石段を夜、一夜につき一段ずつ上がる人形とか。


 幼い頃のその場での出来事はそんな感じの思い出で、大人になり、車を運転できるようになった時、久し振りにその従妹の家のある場所を、通り過ぎた先にある街に夜、向かっていたのですが、小高い山の上にあると言いましたが、結構急な坂道が山の下にある部落と二股になり道路が通っているのですが、その二股の付け根に、子供を抱いている女性の姿が。それは助手席に乗っていた私の妹も見ていたのですが、お互い顔を合わせて、急ぎ通り過ぎました。妹は小さかったので知らないと思いますが、私は知っています。その場所で車がその二股に追突し二人が亡くなっているのを。そんな場所に夜中の1時に人が立っているとすれば・・・。


 最後のその場所での怖い話は、また前の公園に戻ります。従妹の家でお互い大人になり飲んだ後、そんな昔話をしていたら、姉兄が肝試しを言い出したのです。で、姉兄が言うには、もう昔の面影はその公園には無いよ、という事でした。

 十数年たち、公園も整備し直されだいぶ変わったとの事。あたまのなかにあるイメージは昔の物しかなかったので、好奇心と飲んでる勢いから行ってみる事に。確かに変わっていました。

 まず入口にあったお地蔵さんがばらされていたのです。公園のマップが表示されており、それによると、至る所に数体ずつバラバラに置かれているようです。あの大量に並ぶお地蔵さんの迫力がなくなって、ああ、変わったんだな~と思いながら、色んなとこを見て回りました。

 昔の面影がある場所無い場所それぞれでしたが、最後に初めて見る場所に行き、本当は最後ではなかったのですが、最後になってしまいました。というか、山の上にあるという公園は少し高いところから有明海が見えるのです。で、公園をある程度見て回っていると、公衆トイレが新しく出来ていました。昔は無かったそのトイレは、男女の入り口の間にキチンとした階段があり、上の平面に上るとその場所から有明海が見渡せるようになっていたのです。

 こんなものも出来たんだ、と、皆で上に上り眺めていると、家で飲んでいた為か、外の寒さにトイレに行きたくなり、皆に、トイレ~とふざけていいながら、下りていくと、階段の途中あたりから後ろに人の気配がするのです。まぁ、此処まで一人で来てる訳ではないので、従妹の悪ふざけだろうと、トイレの個室に入ると、目の前の扉の前に、まだ人の気配がするのです。それも、上の隙間からも、じ~と見られている様な気配も。余りの気味の悪さに急ぎ用を足し、勢いよくドアを開き、ふざけないでよ、と声を掛けると誰もいません。背中に鳥肌をたてながら急ぎ上に上がると、従妹に怖いからふざけないでというと、皆慌てて私の手を引き、駆け出しました。家に辿り着くと、姉があんたがトイレに降りて言ってた時、人影みたいなのがついて行ったように見えたけど、思い違いかと思ってたと。話を聞いてみ間違いじゃないと思ったら、他の兄たちもそう思ってたらしく、皆が怖くなったそうです。それ以来その公園にはいってません。


 次は二十歳くらいの時の話ですね。友達が福岡の大学に通っていて、夜暇な時に、当時はやってた肝試しに良く出かけました。小さい頃からの話を、聞いている友人達は面白がって、私も体験してみたいと、色々な場所に連れていかれましたね。深夜のドライブ感覚で、今考えればよく行けたな~と思います。

 先ず、熊本の廃病院。少し坂を上がったところにある、その病院は地元では有名らしく、大学の友人から教えてもらったそうです。で、懐中電灯を片手にその時は四人でしたね、坂は車で行けたので、病院入り口まで行くと車を降り、建物へ。壁にはお決まりのスプレーでの落書きが多数。そんな方々も肝試しに来るのね、などと皆と話しながら、傍に行くと私は視線を感じました。何も感じない皆は、早く中に入ろうよ、と言い出しましたが、私はそれどころではありません。二階の窓からこちらをじ~と眺めてるお爺さんが。それに、既に入り口からも中に、ぼんやりした人影が立っているのが判るのです。慌て皆を引き戻し車に戻り、もうあの視線が此方に向いてないか、気にしながらその場所から立ち去りました。いきなりどうしたの?と言う友人たちに、一言、あれが見えてないなら、多分あそこの肝試しでは皆は見えないよ、と言うと、顔を合わせ、いたの?と確認。ウンウン、と言うと、何でその場で教えてくれないの、指差して教えてくれたら見えたかも、と言い出す始末。あの鳥肌の立つ視線のモノを指差しながら説明するまで留まるとかとんでもないと、お断り。

 また別の時、次に連れていかれたのは、地元では、水子供養で有名な清水寺。ここはその夜、そこまで辿り着けませんでした。曇り夜空の雨の降りそうな日、其処に助手席に乗せられ連れていかれてたんですが、到着のちょっと手前、トンネルがある場所があるのですが、其処から、体調に異変が出ました。運転席にいる子に、引き返して、今日はいかない方が良いよ。そう話しかけると、え~此処まで来て~、と言い出します。なので、これみてからいって、と、友人の方に向き直りました。私の右側しか見てなかった彼女は、左半身のみの異常、腕には鳥肌が立ちまくり、左目からは大量の涙が。流石にそれを見た友人は近くの広場でUターンをして、家に帰り着きました。

 で、また、別の日、これも有名どころの犬鳴ですね。ここも実を言うと辿り着けてません。旧道の入り口から少し進みカーブのとこに女性が立ってました。木陰に立つその女性は、おいでおいでではなく、払う様に、こちらに向かい手を振ってくれていました。なので、これは友人に、あそこに居る人がこれ以上進まない様に言ってくれてるよ、と言ったら、素直に引き返してくれました、私には見えない、と一言添えて。


 次は前に家族でしてた飲食店でのお話、そのお店の建物は2階建てで、上に2店舗、下に4店舗のお店が入ってる建物だったんですが、裏がお墓でした。その場所の1階の左端で仕事をしてたのですが、始める前に、母に裏がお墓って気味悪くない?って聞いたら、銀行やお店はそういう場所に立っているとこは多いよ、人を寄せてくれるんだって。と、話してくれてました。で、何年か商売をさせて頂いてたのですが、ある日、お客様が来る前だったので、準備がおわってたので、カウンターに座り待っていると、裏で準備をしていた妹が、表に出てきてこちらを見た瞬間、大声で叫びながら裏の控室に駆け込みました。しばらくして、顔だけだし、じっとこちらを見ながら、安心したように、出てきたので、どうしたの?と訊ねると、軍服を着たような男の人が、後ろから私に覆いかぶさろうとしてたという事でした。

 また、後日には、仕事が終わり2時頃、妹と家に車で帰ってると、あと5分ほどで家と言う場所の道の左端に3,4歳位の三輪車に載った子供が。周りを見回しても大人は誰もいなくて、その子だけ。その時も妹と顔を見合わせ、慌てて家に帰りました。


 これも、私の恐怖体験なのですが、当時、福岡の資本会社が佐賀、大川の木工会社に輸入材を販売していて、その内の相手会社の一つが、材料でなく加工までして収めてくれると助かるという事で、佐賀の大中島という処に倉庫兼加工工場を作られたのですが、一階に事務所と木工機械が2台だけ、後は材料倉庫に使われていたのですが、事務所の上の部分に、福岡から通われている専務用の寝泊まり出来る部屋があったのですが、私が事務に雇われてからは、わざわざ福岡から往復4時間もかける必要はないと、来なくなり、偶に使っていた、2階の部屋も使わなくなりました、工場の従業員は地元の方を朝から夕方まででお雇いでしたので、通勤してありましたが、私は福岡の会社の関係の処からの雇用でしたので、やはり通勤が大変でしたので、お話ししたら、2階を自由にしていいとの事で、それからは住み込みで。で、その工場なのですが、正面玄関と別に横に勝手口があり、扉を開くと丁度私が借りている2階の部屋への階段がありました。その階段はコンクリートではなく、滑り台や、非常階段などで見る、鉄製のもので出来ていました。で、数ヶ月過ごし、落ち着いた頃、休日に友人を案内して、此処で一人暮らしだから偶に遊びに来てね~といって部屋を見せていた時なのですが、お風呂場を見て友人が、誰か他の友達呼んだ~?と聞くのです。その子が初めて呼んだ友人だったので、誰も呼んでないよ~と答えると、嘘ばっかり、髪の毛落ちてるよ~と見せてくれました。とても長い髪の毛を。私も友人もその当時肩くらいの長さで切りそろえていたので、腰まである様なそんな長さの髪の毛があるはずないと、思ったのですが、会社を訊ねた方の髪が服についたのが、その場で落ちたのかもと、その時は思っていたのですが、ある晩。その日も工場の方達もすべて帰られ、夕食を買いに出かけて戻り、食事を済ませ、お風呂も終わり、寝るまでの間寛いでると、ドアの音がして、その後階段を上がって来る音がしたのです。夜の工場ですので音が響きます。カッーン、カッーンという音が一歩一歩上がって来るのが判り、扉の前で止まると、そのままの静寂。この前教えた友人がふざけてるのだと思い。暫く待ちましたが、音沙汰無いので、ドアを開き、ふざけないで、○○ちゃん、と叫ぶと、其処には誰もいませんでした。翌日、工場に勤めている年配の方に聞くと、この場所は元火葬場だそうです。それからは気味が悪くなり、その場所に住みたくなくなり、通勤に変えると、やはり時間がかかりすぎる為、上司に相談の上、退社させて頂きました。あの時階段を上がって来たのは、どんな人だろうと未だに背筋が凍る思いです。


 こんな、小さな出来事がいくつもある感じですが、体験した私は文章で思い出し、怖く感じるのですが、読んだだけの方は、フ~ンっていう感じかもしれませんね。


 今回のお話しはこの辺で終わりです。では。

ジャンル違う?でも、どのジャンル?

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