一章
世界には崩壊という災厄が訪れていた。
それは人類が犯した過ちの代償。
星は人類に何度も警告をしていた。だが、聞く耳を持たなかった人類の態度に星は諦めてしまった諭すことを。
星は自身が滅ぶ前に害となる人類を絶滅させることを選択した。自然の力、人類が常に恐れた災害に意志を吹き込み…。
人も動物も植物も大地も海も全てがカタチ残らず崩れていく
そして崩壊を執行する生物、崩壊獣なるモノが世界には蔓延っていた。
ソレに対抗すべく人類は自然とは別の力人類自身で作り出した異能と呼ばれる能力を発現させ崩壊に対抗するものとした
「状況は?」
「風の崩壊がかなり侵蝕しています。まだ、一般市民の避難も済んでいませんし、近くに対抗できる者もおりません…」
「俺が一番近いな…すぐに行こう。俺の隊にも連絡を頼む」
「了解致しました!」
「さて、向かうか…大体距離は……30キロくらいか…
早くつかねーとな」
全身に力を巡らせる。足に集中させ、大きく駆け出した。
風の崩壊を受けている土地 風雅町
「くそっ!弾も尽きた!覚醒者もいるのか…」
「もう終わりだ……この町も…崩壊する」
「待たせた。崩壊対抗部隊三番隊隊長、尾上宗仁。現着した。」
「隊長!」
「これより、崩壊を殲滅する」
これは崩れていく世界に抗った1人の男の物語