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プロローグ
「空は赤く、風は荒れて、異星の者たちがこの地に降り立つ。」
数珠だらけの老婆は静かに言った。
「それは本当かい?」
若い男が食い入るように老婆へ聞く。
「想像を絶する力を持つ者が集結し、そ奴らに立ち向かう…」
若い男は真剣に話を聞いている。
「ソーカー、その老婆の言うことなど信用するな。10年同じことを言ってるが、そんな奴らなど来やせん。来ても我々で対処すればいい話だ」
ガタイのいい男性は言った。
「ばあば。僕らでそいつらに勝てる?」
「さぁね。」
老婆はゆっくりと静かに言った。風が吹き、あたりの草はカラカラと鳴る。
「さぁ、ソーカー。修行だ!いつまで経っても一人前にはなれんぞ。」
「はい。父上」
男からソーカーと呼ばれる者は箒に飛び乗り、男と共に森を抜けて小さな村へと向かった。そこには沢山の人がいた、腕から光を発し、目の前の木の葉を真っ赤に染め、水を氷へと変える。そんな摩訶不思議な光景が広がっていた。
ここ地球へと、刻一刻と宇宙人の脅威が迫っていた。
投稿ペース、遅くなるかもだけど楽しみに待ってくれたら嬉しいです!