何年か前に見た夢:爆発の夢
母と走っていた。真っ黒の、帽子を被った男の影が追いかけてくる。逃げているのに、進んだ気がしない。
見知った町だが、知り合いがいる気配も無い。
もう少しで追いつかれそう…というところで母が誰かの家の敷地に入った。
ついて行くと、真ん中にドーム状の緑っぽい建物があり、自分が立っている庭は花畑の様に緑でいっぱいだった。敷地内には男の影は入ってこなかった。
母はそのままドーム状の建物に入っていった。
中は病院だった。待合室には数人の人が座っていた。
母は用事があるのか、私を玄関で待たせ、奥に入っていった。
すると、急に大きな音がして、天井や窓ガラスが崩れて、待合室にいる人達が下敷きになった。
逃げなければと思いつつも、パニックになった私は近くにあった階段から2階に登った。
木造の学校の教室に立っていた。
黒板と、教卓、木造の机と椅子。誰もいない。
ふと、ドーンというような音を聞いて窓の外を見ると、自分の住んでいる町が燃えていた。色んな所から煙が出ていて、爆弾が何度も爆発していた。
すると、廊下を先生に引率された女子生徒達が避難していた。
私も慌てて、母と一緒に逃げなければと思った。
さっき登った階段を下ると、同じ階段の筈なのに、降りた先は病院ではなく、自宅の玄関だった。
扉の、すりガラスになっているところから見る外はオレンジ色だった。燃えているのだろうが、血が付いているような気がした。
そこでぼんやりしていると、いきなり、扉をドン!!と強い力で叩かれた。
扉の外にオレンジ色の他に、黒い影があるのが見えた。
さっき私達を追いかけてきた男だと思った。
またドン!!と扉を叩かれた。
私は恐怖で玄関の隅に隠れるように震えていた。
鍵はかかっているのだろうか。何度も扉を叩かれている。逃げ場は無い。
バーン!という音と共に扉が開いた。