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幼少期に見た夢:死体の夢
暗い夜の森の中に、広場がある。
広場の真ん中には大きなキャンプファイヤーのような物があり、その周りだけ明るい。
そのキャンプファイヤーの前に平安時代の貴族の様な格好の美しい髪と声の女性が座って歌っていた。
子守り歌のような優しい歌だった。
──ふと、周りを見回すと貴族女性とキャンプファイヤーの周りを囲むように死体か沢山転がっていた。
死体たちは貴族女性とは正反対に皆ボロボロの布をまとって髪はぐしゃぐしゃ、顔は泥で汚れていた。
その死体のうちの1人が貴族女性の歌っている歌を歌いだし、起き上がった。10歳ぐらいの女の子だった。
貴族女性は驚いた。見た目とは違い、アメリカの映画のような驚き方で、チグハグだと思っていると、おもむろに貴族女性が起き上がった死体に噛み付いた。
死体だった女の子は「痛い!」と泣き出した。
何故か貴族女性も泣きながら女の子を食べていた。