大昔に見た夢:人形の夢
薄いグレーの壁の四角い部屋にいる。
正面には大きな窓があるが、ガラスはハマっていなさそうだ。
窓の外は夕焼けでオレンジ色に染った、おおよそ今居る建物と同じ様な構造の建物があった。
その窓のある壁の横の壁の上の方に小柄な人が通れるぐらいの小さな穴がある。その穴は、隣の部屋に続いているようだ。
小さな穴の真下、大きな窓の外から見えない様な所に木彫りの幼児ぐらいの大きさの人形が横たわっていた。
私はなんとなくその人形が気になってじっと見ていた。
そしたら、人形の真上の穴からマグマが人形の頭に降り注いだ。
じっと見ていた筈なのに、いつからマグマが降ってきたのか分からなかった。
でも、マグマを流した人間が隣の部屋に居る気がして、隣の部屋を見に行った。
2人の男が部屋に開いた穴からマグマをバケツで注いでいた。
普通のバケツに見えるのに、マグマで溶けることも、マグマが無くなる気配もしなかった。
私は2人を呆然と眺めていたが、ふと、2人の後ろに、人形の部屋と同じく大きな窓があるのが見えた。
すると、先程まで夕焼けに染まってオレンジ色になったと思っていたのに、今は火事でオレンジ色の炎と建物が見えた。
急に、私は空を飛んだ。先程までいた建物は薄暗く、息苦し雰囲気があったからきっと屋根があったのに、何事も無くそのまま飛んで行った。
上空からグレーの四角い大きな窓のある建物がたくさん並んでいるのと、それらがオレンジ色の大きな炎で覆い尽くされていくのが見えた。
どれも同じ建物だし、自分はどこから飛んできたかイマイチ分からなかったのに、人形が居る場所だけははっきりと分かった。