第2章 異変
坂本達は高速道路を走っていた。
車中では福◯雅治の桜坂が流れていた。
全員が口ずさんでいた。
そんな中、恭子が看板に気がつく。
「今、死亡事故現場って看板が出てた」
「怖いね。もっさんスピード出しすぎないでね」
麻美は不安な顔をして坂本に言う。
しかし坂本は返事をしない。
助手席に座ってるわんわんが坂本の顔を見てびっくりして声を荒げる。
「おい!!」
その言葉にびっくりして訳のわからない事を言った。
「うっ!デッカい太巻き!!!」
後ろに座ってる麻美が慌てて聞き返す。
「デッカい太巻きってなんだよ!!!」
わんわんがすぐさま答える。
「こいつ今、居眠りしてたって!!」
「寝てねーよ!」
坂本は動揺していたが我に返って答えた。
「じゃあデッカい太巻きってなんだよ!夢見てたんじゃないのかよ!」
呆れ顔で坂本に詰め寄るわんわんだったが、ちょうどサービスエリアが見えたので、止まってのりおと運転を変わることにした。
休憩がてら軽食を取り、再び出発した。
「たく…もっさんのせいで死ぬとこだった…」
麻美が言うと恭子が何気なく囁く。
「死んじゃったらどうなるのかな…魂になって天国行くのかな…」
「それ麻美も思った事あるよ」
その会話に思い出すようにわんわんが語りだす。
「あっ…そういや魂で思い出したけど、俺この間、歯医者で魂みたいなもん見たよ」
「え?」
突然の発言に全員驚いた。
「いや…この間歯医者の待合室でさ、前に座ってたおじいちゃんの上半身から、白い煙の様な物がスッて上に上がってさ?」
全員信じらられない顔をしていた。
「魂なのそれ?」
麻美がわんわんに問いかけた。
「わからないけど白いモヤモヤが人の形になってたよ」
恭子は真剣な顔してわんわんに聞いた。
「そ、その魂その後どこ行ったの?」
真顔でわんわんは答えた。
「横の空気清浄機にスッて入ってたよ」
全員キョトンとしていたが我に返って大笑いした。
「やべー笑い死ぬ!腹痛い!完全にオチじゃねーか」
「本当だって!!見たもん!」
他の皆もずっと大笑いしていたが、わんわんは真顔で、ずっとオチじゃない事を否定していた。
当然誰も信じてなかったのだがこの話しが7人の運命を変える…事はあるはずもない。
渋滞もなく順調に進み、そろそろ京都に入るかくらいで、運転してるのりおが異変に気づく。
「ん?やばっ」
のりおの反応に助手席に座ってたわんわんも気がつく。
「なんだあの雲やばっ」
2人の反応に後ろに座ってた4人も何事かと前を見た。
なんと前方に大きな黒い雲が突然現れた。
雲は雷だろうか稲妻を纏いながらどんどん近づいてくる。
「今日って雨降る予報あったけ?」
慌て蓋めいてる恭子が麻美に確認した。
「ないない。予報は晴天だったよ」
その時坂本の携帯電話が鳴り響く。
電話は後ろを走る守屋からだった。
坂本が電話に出ると守屋達も慌ててる感じが伝わってきた。
そして辺りが段々暗くなり突然の豪雨に包まれた。
のりおはスピードを落としてライトを付け慎重に運転した。
ライトを付けても5メートル先も見えない状況になり、ハンドルを握るのりおは恐怖すら覚えた。
「マジで怖ぇ」
そして本格的真っ黒い雲に突入した。
突風が吹き雷が鳴り響き自分達がどこを走ってるかわからない状態だった。
そして突然大きな光が前方に見えた。
「なんだあれ!!!やばい!!」
のりおは大声で叫んだ。
そして次の瞬間、車内全体が光に覆われて、全員恐怖で悲鳴をあげて気を失った。