最終章
2064年6月
老人は今までの事を振り返り大粒の涙を溢した。
聞き疲れたのか、少女は椅子に座りながら眠っていた。
老人は少女の頭を撫でて、ニコリと笑った。
「話しが難しかったかのぅ」
かけ布団を少女にかけて刀が飾ってある棚を見つめた。
「もっさん...わんさん...のりお...健...麻美さん...恭子さん...もう生きてるのがワシだけになってしもうたわい...」
老人は拓司だった。
「ワシがここまで生きて来れたのも、皆のおかけじゃ...できる事なら皆んなでもう1度馬鹿騒ぎしたいのぅ...」
拓司の心の中は幼馴染の坂本達の思い出でいっぱいだった。
その5年後90歳で拓司はこの世を去ることになる。
拓司の息子が遺品を整理してると坂本達と幕末で取った写真が大事にとってあった。
そしてもう一つ...。
ある歴史書が出てきた。
息子はページをパラパラめくると栞が挟んであった。
目を通すと関ヶ原の戦いの事が書かれていた。
そこにはあり得ない名前が書かれていたのだが、息子は気がつかず本を閉じ本棚にしまってしまった。
そこにはこう書かれていた。
「関ヶ原の合戦にて坂本透、鈴木康孝の策にハマり小早川秀秋、東軍に寝返り」っと...。
偶然なのか真実は定かではないが、確実なのは2人の名前が歴史に残されてるのは間違いなかった。
真相は闇の中に包まれていた。
これが終わりの始まりだとは誰も知るよしもなかった。
第一部完。




