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神に選ばれた人

「救援しに来たぞ、エーカー殿!」


「そうか、リエラが言った援軍は、崩天氏族の長であるお前か。ところで、今日は観客もいたのか?」


「ああ、我が族の若者だ、見学は構わんだろ」


「俺は彼らを構える余裕がねえぞ、それでもいいなら、好きにしろ」


この時、アゴンたちはこの対話に疑問が起こした。チャルソウは一族の長、しかし相手はどう見ても高校生に過ぎないのに、チャルソウから敬意を感じられるとは一体……?


そしてその疑問符ばっかりの沈黙を破れたのは、セシオス。


「師匠!」


「そうか、セシオスも来たか」


「エーカーくん!」


「ほう、これはマンヴィナじゃないか。ではそいつは君の弟って事か」


「エーカー殿の事は知ってるのか?」


チャルソウは三人を前に行き過ぎないように止まっているながら、マンヴィナたちを質問した。


「はい、私のクラスメイトで、学校の剣術部の主将として有名人、いいえ、超有名人です」


「そして私に大太刀の美しさを教えていただいた師匠です!」


「そうか」


チャルソウは納得できたように頷いた。


「そんな事より、あの化け物はなんなのですか⁉︎」


アゴンが驚いているのも仕方ないの事だ。それは彼から見ると、エーカーが戦っている相手のレベルは「???」になっているから。


「エーカーくん、今から私たちは支援をーー」


「不要だ、そこで大人しくしろ」


レベル???の相手をソロするのつもりか⁉︎無謀にも程があるでしょう!今アゴンがそうやって考えながら心の中でツッコミした。


「慌てるな、ここはエーカー殿に任せる方がいい」


アゴンはチャルソウが三人を阻止する意味に全く理解できない。


「観客が揃った、行くぞ!」


エーカーは大太刀で構えをした。そしてこの瞬間、アゴンがエーカーのレベルを気づいた。


「あいつ……レベル90だと……!」


「そうよ、師匠が凄いでしょう!」


なぜセシオスがドヤ顔をしている。


「先日はまたレベルが上がったと聞いたけど、まさかそんなになったの?」


マンヴィナは信じられない顔をした。


「しかし!」


いくらあのエーカーのレベルが高くとは言え、そんな化け物とタイマンするなんてありえないのはずだ。


「そうか、エーカーに先を越されたか」


また新しい声が出てきた。


「これはチャルス殿ではないか!」


チャルソウとは知り合いのようだ。その男は騎士正装っぽい服を着ている。雰囲気から、厳しそうなだけど、今はエーカーの戦闘を微笑んで眺めている。


「あ、あの、すみません、どなたですか?」


「おっと、これは失礼だな。俺はチャルス、チャルス=ブランだ」


「それ、本名だよね?ここは夢幻想の中だから……」


アゴンは素直に自分の疑問をチャルスに質問した。


「確かに夢幻想の中では本名を言う事はマーナー違反だな。しかし俺とエーカーはそれを気に入らんだから、ここでも本名を使うになった」


「あ、あの、師匠とはどう言う関係ですか?」


「私もそれを聞きたいですね。あなたはうちの学生ではないよね」


セシオスとマンヴィナはこのチャルスという男を疑っているようだ。


「そうか、チャルソウ、『俺たち』の事はまた説明してないか」


「そのためにエーカー殿の戦闘を見学しに来たのだ」


「では俺から説明しても大丈夫か?」


「チャルス殿なら、俺より事情を詳しいから、お願いしたいところだな」


多分これはマンヴィナとアゴンが初めて族長のその顔を見た。いつも強者の振る舞いをしている族長はまさかこの二人の前に弱気に見える。


「危ない!」


何か気持ち悪いものが襲いかかってきたから、セシオスは悲鳴を上がった。


「エーカーよ、滲む出すものが現れた、早く終わらせろ」


チャルスはとても綺麗なロングソードを手にした瞬間、黒い化け物が両断された。


目が見えないほどの剣技、ゲームの中とは言え、そんな事があり得るのかよ?


アゴンはチャルスの剣術に戦慄された。


「こっちでも行くぞ!斬艦道抜刀剣技、凰翔斬艦撃!」


技の名を吶喊するなんて、現実では相手に反撃されるはずだ!


そう思っているアゴンは、エーカーの剣技から、どうしてセシオスはエーカーの弟子になりたい理由を理解した。


「あいつの凰翔斬艦撃はそう簡単に破れられる技だったら、エーカーは既に千回以上死んだはずだ」


「つまりそれは必殺技って事ですね」


「しかし師匠が言ったよ、その凰翔斬艦撃は斬艦道にとって、あくまで挨拶に過ぎないって」


どう言う事⁉︎アゴン今は混乱している。エーカーは間違いなくその凰翔斬艦撃であの化け物を消滅した。しかしまさかそれはただの挨拶剣技だけなのか……!


「って、何か心得ができたか?」


エーカーはみんなの前にやって来た。その穏やかな呼吸から、さっきの激戦はまるで発生しなかったようだ。


「師匠、これは……」


「ほう、君がエーカーの二番目の弟子か?これは面白い」


チャルスは興味深い顔でセシオスを見ているを見たから、アゴンとマンヴィナはセシオスとチャルスの間に立った。


「二番目ってなんの意味でしょうか?」


どうやらセシオスはそれを知りたいのようだ。


「俺から説明するのはいいよな」


チャルスはエーカーの同意を求める、エーカーは重く頷いた。


「この世界……夢幻想ではない、君たちにとっての現実(リアル)、それは一人の犠牲によって安定されられたもの」


再びチャルソウの同意を求められた後、チャルスは説明を始めた。


「え?それは初耳ですけど」


「歴史科はそんな事一言もなかったんです」


「なんか軽く大事な事を言った気がする……」


「およそ今から二十年前、世界の外側から侵略者がやって来てしまった。今までのない脅威に、俺たちは総員出動した」


「総員って……」


「死の騎士エド=リチャルソンをはじめとして、最高位魔法使いファランディナ=サンタルシア、獣人連合氏族大族長チャルソウ、当代最強の剣士エーカー=D=ルーン、あと他のたくさんの英雄のお陰で、俺たちはあの脅威と対等的に戦えた。しかし敵はあまりにも強力すぎて、英雄の一人が己の力をフル使い尽くして、自分をあの脅威と共に封印した」


「英雄騎士の黒光騎士チャルス=ブランも参戦したよな」


多分チャルスは自分の事を言わなかったから、エーカーが補充した。


しかしさすがに事件が大きすぎるから、アゴンたちはどうやって反応するのがいいわからなくなった。


「じゃさっき師匠が戦ったのあれは?」


セシオスがその問題を言った時、エーカーの顔は少し変わった。


「あのバカ弟子め……」


「全くだ。この既に死んだ私を残したとは」


「エ、エド主任⁉︎」


いつのまにかやってエドの声に、アゴンたちは驚いた。


(ゲームの中とは言え、神出鬼没しすぎだろ!)


アゴンは心の中でエドに文句を言った。


「その人の名は赤城(アカギ)カミト、神に選ばれた、光を持つ者だ」


「お、親父⁉︎」

エーカー=D=ルーン:英雄騎士の「暁の蒼」

チャルス=ブラン:英雄騎士の「黒の光」



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