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拳に決めた

「ところで姉さん、ステータスはどうやって振るの?昨日はレベル2になったけど、そのようなものが見当たらないよ」


姉さんと一緒に登校の途中、俺は気になるところを姉さんに質問した。一般的には、レベルアップしたらいくつかのフリーポイントをもらえるはずだ。


「ああ、言ってなかったね。『夢幻想』と他のVRMMOとは違って、ステータスはポイントを割り振るではなく、全てはあなたがやった事に決められるよ」


なんと言う面倒くさいシステムだ!となると、俺は拳士になりたいと言うなら、ゲームの中でも現実と同じ事をやらなければいけねえのかよ!


「仕方ないでしょう?何せ、それは現実の自分を反映できるゲームなのよ」


それはそうだけど!


「エド警備主任は説明しなかったの?『夢幻想』の存在目的」


いや、多分言ったはずだけど、俺はその蒼い炎が燃えている目のせいで、ほとんど気づかなかった。


「まあ、今はゲームを楽しもうでいい。じゃ」


学校に到着したから、俺は姉さんと分けて、自分の教室へ行った。


「おい、聞いたぞ!まさかお前が獣人族なんて、醜すぎるから気づかねえぜ」


廊下を通った途中、そうか、ここもか。


バン!


気づけば、俺の拳は既に俺を嘲弄する奴の顔を命中した。多分昔の奴と同じ、俺の外見で油断したから、俺の拳に反応できなかった。


「そこまで」


1人目は壁に当たって気絶した。他の奴も同じようにしようとしたけど、蒼い炎が俺の前にやって来た。その恐怖感に対して、俺は大人しく構えを解除した。


「確かに、一年生のサマセタだな」


「はい、エド主任」


「付いて来い」


多分罰が当たるなこれ。まさか入学二日目でこうなったとは……


「座って」


面談室に入った後、俺はエド主任の指示通りに椅子に身を付けた。


「もしかして君は崩天氏族の?」


氏族、それは獣人族の群れと言えるもの、そして俺はその光栄な崩天氏族の獣人だ。しかしどうしてエド主任がそれを……?


「チャルソウから聞いた事がある、とある若者が自分の外見を悩んているって事だな」


「エド主任と族長とは知り合いですか?」


そう、我が崩天氏族の偉大なる族長、それは獣人族英雄のチャルソウである。しかしどうして族長がそんな事を……そしてどうしてエド主任が……


「一応、俺はチャルソウの義父だけど」


ええええええ⁉︎


そう言えば、それは聞いた事があるようなないような……族長の義父は死の騎士である事。


「嘲弄されたから君は反撃するのは当然な事、栄誉を重視する獣人族なら尚更だ。しかしそれはルール違反だ。罰を与えないとと、規律は守らない」


はい、おっしゃっる通りです。


「では付いて来い」


エド主任の手が持つのは……魔石!?まさかここで夢幻想にログインするじゃないよね!


「そのまさかだ。付いて来いと言ったはずだ」


「はい……では、ゲームスタート!」


そこまで言われたら、俺も自分の魔石を持ち出して、夢幻想にログインした。


目を開けたら、俺は昨日ログアウトしたの街にいる。そしてどうやってエド主任と連絡を取るを少し悩んだ。


その悩みはすぐ無駄になった。なぜなら、エド主任今は俺の隣りに立っているから。


「学校の先生は、万が一のために、自分の生徒を追跡できる権限を持つから、別に珍しい事じゃねえぞ」


そう言う事か。よく姉さんがこんなクソゲームをハマっているとは……


「確かに不自由気満々だけど、本当の自分がなりたい像を確かめられる場所だから、夢幻想の名を付けさせたわけだ」


そう言う事か!


「どうした?座っていいぞ。もしかして君は立食するつもりか?」


どうして俺はエド主任にとある甘味屋を連れて来たのは全く理解できない。


「いや、どうしてここに……」


わからないから聞く。


「君の予想通り、確かに俺は死の騎士に違いない。そのおかげで、俺は魂を見える。そして俺は知った、君は甘いものを嫌いって事」


いや、好きじゃないけど、嫌いほどでもない。それより本当に死の騎士かよ!?それは教本でしか見なかった歴史な存在なはずなのに、今は俺の前にアイスとコーヒーを楽しんでいるとは……


「食ってるが良い、我が族のメンバーかつ新入生だから、今回はこれでおしまいだ。だが次はねえぞ」


「はい!ありがとうございます」


とりあえずこれで済めば何よりだ。しかしこれだけで連れてきたわけがないよね!


「よし、食べたら次の場所へ行くぞ」


「あ、はい!」


ここは……闘技場か?


「覚えておけ、争いと決闘はここでしかやってはいけねえぞ」


はい、分かった。って、エド主任なにをするつもりかよ?


闘技場に入ったら、てっきり見学だけと思ったが、今俺が見たのは、剣を取って構えたエド主任だった。


「言っただろ、俺は魂を見える。君の悩み、ここで俺が斬ってあげよう!」


幸いここはゲームの中でよかった。リアルで死の騎士と対峙するなんて、想像だけでお漏らしぐらいほど怖い事だ。


断れそうにないから、俺は昨日貰った戦慄のグローブで構えた。


==========決闘の申し込み==========


チャイルドが決闘を申し込んできました!


=======YES===========NO========


ここは左の方を押すしかないから、俺は決闘を同意した。


それにしてもチャイルド……


=======決闘=======


HP半分保護:ON


=================


「その半分保護がないとは法律違反だからな、覚えておけ」


そうか、分かった。


三、二、一!


決闘開始の信号が響いた、けどエド主任は動いてない。俺を待つのか?ではこちらから先攻するぞ!


現実を反映できるこのゲームだからこそ、己の拳を信じるしかない。俺はーーーー!


スパートの正拳、平日の鍛錬のお陰で、ここではかなりの威力を見える。俺の見間違いのか?エド主任が少し笑ったと見えた瞬間、両手大剣のガードで俺の拳を弾けた同時に、構え崩れてしまった俺の目の前にはエド主任の左拳。


======決闘終了======


勝者=チャイルド


===================


まさか一撃で俺が敗れされたと言いたいところだが、レベル2の俺には当然な事だろ。


======レベルアップ======


レベルが3になりました


======================


え?これも経験値をもらえるの?しかし割り振るポイント制ではないこのゲームでは、レベルアップも意味が薄くなった。


「そうなのか?もう一度自分のステータスパネルを確認してどうだ?」


エド主任の言う通りでステータスパネルを呼び出した。


=====ステータス======


STR:32

VIT:30

DEX:10

INT:10

AGI:10


===================


気づかなかったうちに、まさかSTRが2点成長したとは……まさかステータスが成長したからレベルアップする事?道理で経験値のバーを見なかったわけか。


「そう言う事、つまりここで自分が何者になりたい、その答えを探すためにの努力は、レベルとパラメーターになる。ではそろそろ帰らないと」


あ、そういえばまた授業中だ!どうしよう!


「そこは大丈夫だ。とりあえずログアウトしよう」


「はい」


リアルに戻って、エド主任が俺と一緒に教室へ。まさか担任の加賀先生がエド主任を見たら、あっさり俺が位置に戻ることを認めた。さすがエド主任。


「おい、聞いたぞ、派手にやりやがったな」


隣りの奴、確かにエルフ族の男性、名前はなんだっけ?


「ひどいな、昨日も自己紹介したのによ。ジャロディンだ」


悪い。


「獣人族の審美観かどうかわからねえけど、今のお前は大丈夫だと思うぞ」


その大丈夫はどう言う意味かよ?お前も飛ばされたいのか?


「まさか、俺はエルフならお前の顔を受けるの意味だ」


「そこ!授業中の私語は禁止!」


高速射出の弾丸二つが見事に俺とジャロディンを命中した。今時チョーク射撃なんて古くない?しかしその勢いを見たら、俺は沈黙を決めた。

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