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362話:次なる準備

「我が王よ。魔物の殲滅が完了いたしました」


「うん、報告ご苦労様。皆もご苦労様、ありがとうね」


そう報告しながら跪いたラプラスは、アキラの言葉に表情を緩ませて微笑む。今彼はアキラの言葉が脳に響き渡り、全身が快楽で満ちていた。

勿論そんな事にアキラは気付く筈もない。少なくとも今のアキラでは。


「それと報告。新しい仲間が増えたから、皆仲良くしてほしい。と言っても、“72柱“の一員だから既に面識はあるんだろうけどね」


そう言ってアキラは静かに上を見上げる。その先には真っ黒な巨大な穴があり、それは“魔災“が誇る最後の穴だ。

現在悪魔の数は23人。通常ならこの数で国を落とせるが、“十二の厄災“はそうはいかない。


『ラプラス達が倒した魔物達を生け贄に、更に魔界から悪魔を召喚しようか……だけどこのレベルの生け贄じゃ満足してくれないかな?』


現在召喚に答えてくれた悪魔は、比較的に人間との契約や取引をする悪魔達だ。こちらが差し出す物も、少しではあるが抑えて召喚できる。

だがまだ召喚できていない悪魔は皆曲者揃いであり、特にバエルやベリアルなんかは癖の塊のような悪魔だ。それにいくらアキラ君の体と言えど、あまりいっぺんに体に宿しては精神に悪影響だ。


「アキラーっ!!」


「ん…?彼は確か…」


悪魔達を1度内々へと入れた後、どうやって“魔災“へと立ち向かうかを考えていた。もっとも、戦う時は僕ではなくてアキラ君なんだけど。


それは兎も角、そう1人で静かに思考していると、空を飛んでやって来る数名のグループ。確かアキラ君は彼をコウキと呼んでいたな。


「良かった…!こっちも無事だったんだね!」


「うん、何とか勝てたよ。…その焦っている表情を見るに、上の穴が気になった感じかな?」


「勿論だよ。近くで見て確信したよ。あれは間違いなく“魔災“の穴だ…!それもさっきまでの異業種なんかじゃ足元にもおよび無いような怪物がいる…っ」


「へぇ?」


コウキの言葉に感心するアキラ。どこにでもいそうな人間の青年かと思っていたが、中々いい眼を持っているようだ。

成る程、アキラ君が嫉妬すると同時に憧れと畏怖を抱くだけはある。何とも不思議な青年だ……コウキもベリタスも。


「でもそんなに気張らなくて大丈夫だよ。あの穴はまだ完全に完成していない。完成するまでの間は無害だよ」


「なら今の内に穴を叩けば消せるんじゃないか?」


僕がコウキにそう言うと、横からベリタスが入ってきてそう言った。いつの間にかハジメとアルカも集まっており、僕達の会話を聞いている。


「どうかな。“魔災“はどういう訳か、穴を守る傾向がある。もしかしたら、コウキが言っていた化物が生まれるのを早めるかもしれない」


「お前、随分と詳しいな」


おっと…?アルカに何やら怪しまれているようだね。こればっかりは長生きしてるから知ってるとしか言えないけど、なんて答えようか…うーん。


「調べれば出てくる事だからね。別に大した事無いよ」


アルカはアキラ君を深く憎んでいるから、僕の言動に注意してる。しかも彼は密かに龍眼がアキラ君の深層心理を看破しようとしてくるんだなら困ったものだ。

彼には悪いが、ここはアスモデウスの力を借りて上手く隠すとしよう。僕の存在を知られる訳にはいかないからね。


「時間にして大体6時間がいい所だと思う」


「6時間っ…!くそ、短い…っ」


僕は1番話が通じるコウキへとそう伝えると、彼は何かブツブツと呟き始めて熟考している。何かいい案が出ればいいんだけど、どうかな。


『っ…………どうやら僕もそろそろ限界みたいだ。もう少しやりたい事があったんだけど、長く持った方かな…』


意識が不安定になり始めたので、僕は中で眠り、精神を回復しているアキラ君へと呼び掛ける。暫くすると、中でアキラ君が目を覚ましたのを感じた僕は、『後は頑張って』とアキラ君にだけ聞こえるように呟くと、意識を彼へと渡した。





「んっ…………んん………っ」


謎の影である爽やかイケボに起こされた俺は、ゆっくりと目を開くとそこはリベルホープ内であった。これは……どうやら影が全部終わらせたのか…?多分。


ある程度状況を把握したアキラは、体の異変に気が付き、胸に手を当てて瞳を閉じる。

悪魔の気配が増えている。

それも10人も…


『誰だ…?』


──こっちが本当の主人格なのだな?お初お目にかかる。俺の名はマルコシアス。アキラ様の忠実なる部下でございます。


これはどういう事だ…?何故かマルコシアスと名乗った悪魔を始めに、残りの9人の悪魔も俺に忠誠を誓っていると言う。

一体謎の影は彼達に何を言ったんだ…?俺が悪魔と契約する時は毎回苦戦してるんだけど……


「俺達の願いはただ1つ……とある神を殺してもらいたい…。それさえ叶えて頂けるなら、俺達はどんな事だってするし、どんな命令にだって答えてみせる。アキラ様の駒として」


俺達って事は、悪魔の……いや、“72柱“の悪魔が神を殺して欲しいと思っているのか。

成る程……神殺しか。それもまた主人公らしいじゃないか。


「大体分かった。なら俺はお前達の願いを必ず叶え、絶対に退屈させないよ。だから弱い俺に力を貸してほしい…!」


──勿論でございます。


中では23…かな?の悪魔達が一斉に返事をする。……ん?アスモデウスがいないような気がするが…また勝手に飛び出したのか?アイツ…


まさかルナとソルを襲ったんじゃ!

…と考えた俺だったが、すぐ近くに2人の姿を確認出来たので、その考えは違うと分かる。それにしてもなんで2人はあんなに不機嫌なんだろう…姉弟喧嘩した?


『どうやらまだ時間があるみたいだし、新しい悪魔達の能力を確認するか』


俺はミル達に断りを入れてから、リベルホープ内で人気の無い場所を探して向かう。

まあ今は国の真上に穴が出来てるし、国民は避難してるからどこも基本的に人気は無いんだけどな。

そんな事を考えながら、俺は静かな自然公園へと向かうのであった。

待たせた挙げ句、中身の無い仕上がりになってしまった……もっと文字を入れるべきだったな…

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