菅佐原病院 ~院長室にて~
今回から、過去偏パート2に入ります!
僕は、父が紹介した病院に訪れていた。そこは以前、件の少女を見た病院だったのだ。
不思議なことに僕は、教えられる前からどこかわかっていたのだと思う。
あの少女を見たときからか、いやその前からこの病院にはなにか懐かしさを感じていた。
そうしていると、「神川 龍之介様ですね。」と七三分けで丸渕めがねのスーツのいかにもザ秘書という格好の人が、僕に話しかけてきた。
「はい」と僕が言うと、その人はすぐに「では、院長室までご案内します。」と言ってそこまで案内してくれた。
院長室に入ると、そこには40代~50代後半くらいの品に良い老紳士が座っていた。
院長は優しい声で僕に「そこへ座りなさい」と言ってくれた。
「今日来た用件は、君のお父さんから電話で聞いたよ。」
「実は、君が15歳のとき聞いた話は70%事実だ。」
「残りの30%は君のお父さんも先日まで知らなかったことだ。」
「落ち着いて聞きなさい、君はこの世に血のつながった家族がいない。」
「そいだね。」と委員長がゆっくり、そして静かに僕に説明しだした。
そして、僕が生まれた日最後の秘密のひとかけらが明かされる。
実家偏が終わり、怒涛の勢いで進む物語も最終章に入りました。
最後までがんばります!!!