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爆縮と体温の機知(1)

徒歩スパン

雨の日の街灯に

人影を見る

その先には

濡れながら歩く人

やまない雨を

気にすることなく

目的地へと

歩いて行く



夜になれば

ライトの傘は

間延びして

高さに比例した距離を

照らしている

その明かりすら

一瞬

見ただけで

休むことなく

歩く人が居る



寒々となる日は

コートを着て

首元をカバーしながら

前のめりに歩く

風が強ければ

目を開いて

夜になれば

音を聞いた

朝の太陽を

何回 見ただろう



飛び飛びの街灯は

人の顔を隠す

その時には

疑心暗鬼を抱え込む

どんな顔を

描いているのか

足先だけが

知っている



朝になれば

ライトの灯は

消え去って

ただ明るいだけの道を

見せられる

その事柄ですら

一瞬

見ただけで

気にすることなく

歩く人が居る



かんかん照りの日は

水筒を持ち

首元へ垂らしながら

振り返らず歩く

影が無ければ

口を開いて

朝になれば

鼻を動かした

夕方の色を

何回 見ただろう

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