第九回 読書をすれば一石二鳥
さて、読書こそワナビにとって最重要だということが解ったのではないでしょうか。読書は一人の行為だと思われがちですが、他人とのコミュニケーションツールとしても活用できます。この辺りは齋藤孝『読書力』などでも指摘されている通り。この本は上から目線で腹が立ちますが、巻末のオススメのブックリストと三色ボールペンの使い方だけは参考になりました。
例えば読書会などで意見を交換したり、オフ会で本を交換したりなど読書の幅が広がります。別に読書会はオフラインだけとは限りません。スカイプなどを使っての読書会もあります。
一人だけで読書をしているとどうしても視野が狭くなりがちです。もちろん、視野が狭くてもいいのですが、広いに越したことはありません。
したがってツイッターで「#RTした人の小説を読みに行く」などのハッシュタグで、自作の小説を押し売りするより読書が好きな人に話しかけた方がよっぽど有益だと言えましょう。
自作の紹介・宣伝が悪いのではありません。一方的に押し付けるだけ押し付けて、他人の小説は読まないのは、俗悪極まりない性魂。「己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった」と「山月記」にもありますよね。切磋琢磨していますか?
僕はあまり行ないませんが、自己啓発書としても小説を読むことができるのです。




