第九回 ポッ○ーという表現について真剣に考える
もちろん、商品名を出さないかは各自の判断です。例えばポッキーと表現したくないために「ポッ○ー」という伏せ字で表現するという手もあります。この表現は他者からどう読まれているのでしょうか。
ポッキーの伏せ字で厄介事に巻き込まれない手段だとすぐに察しがつきます。しかし別の表現を考えられなかったのか、という疑問が湧いてきます。例えば、「先っちょのチョコレートが美味しい」と食べる描写を挿し込むだけですぐに解決します。加えて、そこから「遠足でドロドロに溶けていた」という会話を挟めば逸話なども表現できて一石二鳥です。
そのような代替案が思い浮かばなかったなら、どうして条文を調べなかったのでしょう。さきほど解ったように、法律の条文は特別な本を買わなくても掲載されています。確かに法律の文章は難しいのですが、辞書を引けば解るのです。
つまり、インターネットで調べるのも面倒だったと「ポッ○ー」という表現で暴露しているのです。そして手を抜いても、読者は気が付かないだろうと。このような態度で書いていては、アクセスアップどころか、誰からも見向きもされなくなるのは言うまでもありません。
そして難しいから調べない、という態度で世界に臨んでいると、あなた自身の世界を狭めかねないのです。あなたが持っている知識の範囲でしか描けません。したがって、解らなければ徹底的に調べる姿勢こそ創作の幅を広げ、作品を面白いものに仕上げていくのではないでしょうか。




