表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

友達

第三話

「友達」


「ねぇ?ひとつ聞いていい?」


「なに?イユちゃん?」


「ユキって何人暮らし?」


聞いて大丈夫なことのはずなのだが、何故か聞いてはいけない・・・そんな感じが、胸の奥からこみ上げてきた。


「無理して言ってほしいわけじゃないよ?」


「兄さんと姉さんと私で、三人暮らし」


「あれ?でも、さっき、父にお弁当って?」


「父と言っても、本当は、叔父なんです」


訳ありなことが、今の一言でよくわかるような気がした。なぜなら、私の前世がそうだったからだ。私の前世は、私と妹と叔父の3人だった。といっても、時々だけど、叔父が一人だけ女性を連れてくる。なぜ連れてくるの?と、叔父に聞いたら叔父はこういった、『私の妹なんだよ』と。そして私は、叔父の妹という人にはなしをきいた、そしたら、本当に叔父の妹だった。この時、叔父さん疑ってごめんと、心の中で叫んでいた。


「そっか・・・・大変だね?」


「そうでもないよ、叔父さんと兄さんが働いてくれてるから、私は大助かりなんだ」


たくましい子だ、私も、こんな風になって見たいと、今の私は、そう思っていた。なにせ、新しい人生が、女の子として始まったからである。ちょっと、たくましい方が面白いと自分では、そうおもう。


「あ、見えてきたよ」


「叔父さ〜ん」


「ん?おぉ、ユキ?どうした?」


「お弁当、家に忘れてったよね?」


「なぬ!?しまった・・・・うっかりしていた・・・・」


「お?どうしたんだ?アキラ」


「いや、娘が弁当を持ってきてくれただけさ」


いいなぁ・・・・・あ・・・俺も弁当忘れた。


「お父さん、はいこれ」


「お!?ユキじゃないか!?」


「えぇ〜いまさら〜」


間の抜けたお父さんだなぁ〜


「ありがとうなぁ〜」


「どういたしまして」


「きみ、ユキちゃんといったね?」


「はい・・・そうですが?」


「娘と仲良くしてやってくれよ」ニッ!


「喜んで!」


こうして、私たちの初めてのお使い?は終わったのだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ