表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

選挙にいってどうすれば良いの?

作者: 声の小さい少数者

 さて。七月になりました。

 気温もぐんぐんとあがり、梅雨寒もすっきりしていき、水不足が懸念される昨今です。

 水とエネルギー問題について、なにかをやろうと発言している候補者がいるのか、私は知りません。

 探さなければ。


 七月になり、耳障りな街頭車が増えました。

「みなさまにあいされて~ ○○~」

「ありがとうございます、□□でございます~」

「みなさまに、▲▲が挨拶にまいりました~」


 例年うざいよねぇ、ほんとね、としみじみ思うわけですが、じっとその場にいて話をきいていても、正直あんまり響いてきません。おまけに立ち止まって聞いていると、支援者だと思われて手を振られる。

 ああ、それで自分はこんなに支援されてるんですってアピールになるのか、と愕然としてしまいました。

 ちなみに、「選挙の妨害」をすると「警察に捕まる」ので、いくらうざくても選挙の妨害は駄目です。

 相手が言い切って、全部終わったあとならいいんでしょうかね?


 さて。この街頭車問題なのですが、騒音問題として多くの人がネットで書き込みしてたりします。

 受験生、小さなお子さんがいる家庭。病気療養中の方。

 一時期、街頭車は使わない! と宣言をした政治家の方もいたようですが、その語追随する人は見ません。


 じゃあ、なんでわざわざその手法をとるんだろう? ということをちょっと考えて見ました。

 まず一つ目は、まっとうな理由として「認知度を上げるため」です。

 名前を知ってもらったあと、新聞、テレビ、ネットなどで政策を見てもらい、支持してもらう。

 鞄・地盤・看板があるなら、もともと認知度も高いわけですが、無所属新人なんてのになると、もう名前を知ってもらわないと、いくら良いことを言っていても選挙に勝てません。

 

 ただ、やはりうるさい。あれだけ迷惑行為をしている人に票をいれるのか? とも思ってしまいます。

 そこで、逆にこれって「無党派層を選挙に行かせないため」なのかな、と。


 選挙活動は、いうまでもなく勝てば官軍です。負けたら無職です。

 そして負けても街頭車は異世界転生させてくれません。


 なら、違法行為をしなければ、何をやっても勝てばいい、勝つしかないわけです。

 そこで邪魔なもの。それが無党派層。

 支持政党が決まっている人は、それはそのまま「よっぽどのことがないと」変動しません。

 街頭車で騒いだところで、むしろ頑張れと手を振るでしょう。

 そしてちゃんと彼らは選挙に行く。

 

 ここのところの国政選挙の投票率は52%程度です。

 過半数は行っているものの、それでもこれの過半数をとれば当選確実です。(実際は受かる人数などの問題もありますのでもっと少ない得票でも受かるケースもあるでしょう)


 では残りの人が投票したらどうなるのか。

 26%でよかったのが50%得票しないとうかれない。そしてその残り分は「浮動票」です。

 投票に「いかなくていーや」といってるくらいなので、支持政党もないし、その時の政策次第でころころ変わるわけです。

 そうなると、いたる世代、いたる業種にこびをうらないとならなくなる。

 それなら、いっそ、うんざりさせてこないようにしてしまえば、既得権益で行ける、というわけです。

 投票に行かなかった人は、行かなかったから住みづらい世の中になったんだ、とでも言えば反論はできないですしね。(さすがに、邪推がすぎる気もしますが、効果的にも思います)


 そもそも。街頭車の放送内容、ひどいと思いませんか?

 特に選挙前の最後のお願い。名前の連呼ですよ?

 一般市民さん「どうせ選べないでしょ、だから耳に残った名前を書いてね」というメッセージなんだろうなと思ってしまうのですよ。


 一番彼らにとって都合がいいのは「何も言わない国民」です。

 愚民のみなさーんっていうような曲が昔ありましたが、泣き寝入りしてくれた方が、対処しなくていいのだから楽なんですよね。もしくは何も考えずになすがままな人が多いといい。

 そして必死に働いて納税してくれたほうがいい。

 法もどんどん「うまく吸い取れるように」していっても気付かれないし、おいしい思いをする一部の人を優先してルールができていきます。

 大きな支持母体は、発言力大きいですしね。お金と声が大きいところは、すきかってやれます。

 それこそチートです。

 ゲーム系異世界における、ルールを勝手に書き換えられるのが政治家であり、その支持母体です。

 VRMMOにおける運営といいかえてもいいかもしれません。


 でも、声を上げるにしても、どうすりゃいいかわかんないよ! とお困りのみなさん。

 具体例はあまり言えません。

 ただ、調べて自分の益になりそうな人を選べばいいんじゃないの? という感じです。

 あと、こいつはぜってーやだ、とかね。

 

 現実だと想像しにくいってことなら、VRMMOの運営をプレイヤーが投票で決められるとしたら、誰選ぶ? っていう感じだと想像できるでしょうか。

 それぞれ「こんなアップデートします」「INT有利なマップをご提供」「これからはAGIの時代」「生産職に光があたるようにします」なんて、それぞれ主張をしてるのを見て、自分はこういう立場だからこの人に運営になって欲しいと投票する。

 現実の場合は、生活費とか食費とか、「生きてくために必要なこと」も絡む感じですね。


 逆に、「誰が運営になったところで、うちのキャラはもうダメステですが」みたいに思ってしまう人もいるかもしれない。そういう場合でも、しっかり選挙に参加はすべきです。

 誰が運営になったらより自分にとってダメになるか、を考えられれば、選ぶこともできるのかなと思います。

 どうしても決められないなら白票でもいいんじゃないかな? 

 意思表示をしないと、どんどん世界は声のでかいヤツの言いなりになってしまうから。

 


 白票を入れることが効果があるのか、という議論もあるようです。

 これに関しては「まとまった数があれば」なのかなと思ってます。

 いままでで3%くらい無効票がでた時があったということですが、これが40%無効票だったら、さすがになにかしらの動きはとらないと、まずいと感じるのではないでしょうか?

 

 無効票の内訳は「白票」「読み取り不可」「誤字」などさまざまあるでしょう。

 支持がない人が多い、か、投票システムに不備があるか。4割も無効票になったら、さすがに選挙制度自体がダメって判断にならないものでしょうか? そもそも投票率が五割強しかない状態の選挙の有効性自体が謎ではあるのですが。

 行かないで棄権するのと白票と、あんま変わらないんじゃね? というのは、まあ白票いっぱいでどういう風にメディアが騒ぐの? というような話になるので、やらないよりはという風に思います。

 行かないで棄権は、現状、全面委任でどうなってもいいよ、という意思表示としてとられてるので、投票率が1割切ったとしてもきっと、「民意(どやぁ)」ってやるんでしょう。きっと。


 そして、わかんないから行かない、よりは、怖がらずに選挙会場に行ってみる方が良いと思うんですよ。

 え、ヒキコモリニートだから、外にでるの怖い?

 大丈夫。風呂入ってジャージで行こう。近場に投票所あるはずだから、オサレじゃなくても大丈夫だ。

 対人恐怖で人と話せないって?

 はがき持ってって、紙もらうだけで喋らなくてオッケです。

 実は、性転換しようと思ってて、名前と外見と性別欄が合わないんですって?

 最近は事情を話せば問題なし。期日前に人が少ないときにこそっといくか、他人に聞かれるのが嫌なら紙に事情を書いて見せるといいよ。


 私も人見知りな方で、選挙会場に行くのが苦痛という方なのですが、一回行けばもうハードルは下がるはずです。

 偉いことやりにいってんだから、怖れなくて良いのです。


 それでなんか生活が変わるような候補が見つけられたら、それはそれでいいことなんでないかな。

 声がでかいだけの人々に利益がっつりもってかれるのは嫌なので。

 まずは、あんまり喋れなくてもできる選挙から。いかがでしょうか?




 さて。真面目な話はこれくらいにして。

 なろうっぽく、ないせいチートの話で盛り上がりましょう!

 異世界に転生して、現代知識を使ってのないせいチートです。

 中世には存在しなかった技術を元に、成り上がるお話とかいかがでしょうか?

 たいていは、特別待遇からはじまるものですが、そこはリアリティで、選挙活動をすることが出来る程度の財産を持つ男爵家あたりからスタートで。


「国王になるために、俺は街頭飛竜で演説する」とか、「ないせいチートがあるのに、選挙活動している俺、しかもチラシ配り」とか「現世に転生した俺は、四期連続落選中」とか、書けそうな勢いですよね!

 革新的なことを始めても、ついてくるのは若者だけで、中年以上になると今までのやり方でそのまま惰性で進むから落選とか。え、現世なのに転生かよって? そりゃ転生しなきゃ……ねぇ?


 王政だとしたら、成り上がるには姫といい仲になっていちゃこらすればいいっていうのが一番になるから選挙って概念自体がふっとんでしまいますが。

 魅惑(チャーム)で作る、内政ちーと~みんな俺の名前にメロメロです。とか。


 選挙に勝つために必要な資質(政治家としての資質ではない)は、看板、鞄、地盤だといいますが、そういう候補を、名前を連呼するだけで圧倒する俺TUEEEE系の話とか。

 もちろん内政を行う上での知識はないし、みんなめろめろで働かないので、国は破綻し生産はおち、さらに主人公に食料を渡してみなさんお亡くなりというBADENDです。がつがつのストレス展開です。

 

 とてもポイントつかなさそうですね! 個人的にはチャームは面白そうですが。

 あっさり成り上がってから、「さあ何をしよう」「あら、そんな素敵な事がっ」みたいな現代知識チートが多いので、そこに上り詰めるまでにチートを使い切っちゃう話ってのは、新鮮なのかもと。

 受かってから何をやりたいのか、明確なビジョンを持ってないと、内政ものは難しいですよね。

選挙系の異世界ものって、詳しく知ってないと書けなさそうですよね。

でも、選挙に参加すること自体は、簡単にできるので。

日曜仕事な私は期日前投票に行かねばなりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そういう白票をあからさまに狙った、比例全国区政党「支持政党なし」なんてのもあるわけですし@勝てば官軍
[一言] 実は有権者も選挙チートが使えるようになりました。 ネットで特定候補や政党に投票を呼び掛けたり 当選してほしくない候補を落選させようと呼びかけるのも可能です。
2016/07/06 02:27 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ