狐火さんと時雨
主人公……栗野時雨の容姿について
パッチリした二重で、髪型はショートカットに近く、少しくせのある黒髪。
身長は、平均よりやや低く、青年にしては高い声。
第一印象としては、女の子に間違えられることも多い。
洋服は、シンプルなデザインを好み、毎日エプロンをつけています。
名無しさん
特徴としては、いつもバンダナをつけています。
名無しさんが喫茶店に来て、次の日の朝のことだった。今の季節は冬なはずなのに、夏までとは言わないが、とても気温が暑かった。
僕は誰がくるかなど、予想がついたから冷水にタオルを浸して絞り、首へとタオルを巻いた後、とても冷たく冷やした水を飲み干して、頬をパンパンッと二回叩くと……。
喫茶店のドアが開くと同時に、チリンチリンと鈴の音を聞こえてきたなと思った瞬間に、ドアを開けた客はこう言った。
「……時雨、ご飯……。後、こいつの分も頼むよ。お金はちゃんと払う」
当たり前です、バカと口には出さなかったが、そう考えながら料理をし始めると、狐火さんの部下らしき人がこう言っていた。
「喫茶店『狐火』ってなっていたんですが……どういうことですか?」
と、聞かれたが、料理をしながら喋るのは衛生上、良くない。だから、僕は沈黙を貫いていると……狐火さんが代わりに答えてくれた。
「俺が……と言うか、ね。こいつの親代わりを仲間たちとしてるんだ。喫茶店を開きたいって頼まれたから、可愛い時雨のために資金を俺が出した。」
と、言う言葉をのんびりとした口調で話してくれたおかげで、朝の日替わりメニューを作り終えて、二人の前に出した。
「狐火さんのおかげで、喫茶店を開けたので……喫茶店『狐火』です。飲み物は何に致しますか?」
「ビール」
「……朝っぱらから、お酒はいけませんよ、狐火さん。貴方はどうしますか? ビールとかのお酒以外ならありますよ?」
と、狐火さんの部下らしき人に聞くとその人は、ん〜……と唸りながら数十秒考えた後にこう言った。
「えっと、アイスティーのストレートで……」
「かしこまりました。狐火さんは、アイスモカでいいですね、決定です」
しぶしぶ、コクンと縦に頷く狐火さんに僕は苦笑いをしながら、キッチンの奥の方へと行き、数十秒で作り終わり……二人の元へと運ぶ。
僕はニコニコとしながら、二人の食べる様子を眺めていると、部下らしき……って言うのもめんどくさくなったので、部下さんが独り言のようにこう言った。
「なんで、こんなにも美味しいのに……お客さんが来ないんだろう?」
「それはだな、時雨の性格に難ありだからだ……」
と、部下さんの言葉に、狐火さんがそう答えたので、軽く一発、頭を叩いてあげました。その後、すぐに手を洗ったので大丈夫!
「もう! あることないことほざかないで下さい」
「すまん……。さっきのは冗談だ。この喫茶店には、絶対に俺と来ないとお前は来れない……お前に、この喫茶店と縁がない限りはな……。だから、ここには客があまりいないんだ」
と、僕が怒ったので、今度はちゃんとした説明を部下さんにしてくれた。その説明でも部下さんは、ん?と言いながら頭に疑問符を浮かべていたけれど。
「そ、そうなんですかぁ〜……狐火さん……」
一生懸命に考えたようだけど、理解出来なかったようで、一生懸命にわかったような素振りを見せるが、絶対に部下さんは狐火さんの言ったことについて理解してないなと考えていた。
「ところでその桐箱の中身だが……」
口パクで『つくも神がいるぞ』とだけ狐火さんは言って、代金をおいて部下さんと共に出ていった。
「ありがとうこざいましたぁ〜……」
と、呆然としながらも、『ああ、なるほど』と納得してしまったのであった。
狐火さんの容姿
いつも狐の面をつけているので、今のところ不明。