漏れ出す光は、私には眩しい。
『お前って、ほんとなんもできないよな〜w』
『クラスのお荷物って感じ?w』
『うわ、泣いたんだけど、気持ち悪い…』
『さっさと、消え失せてくれない?』
「!っうぁ…」
あの時の記憶がフラッシュバックする。
頭が内側から殴られている感覚がする。
視界がぐわんぐわんして、まともに立てそうにない。
どうしよう…最近は、無かったと思ったのに。
お母さん、呼ばなきゃ…
でも…こんなことで…心配しちゃうよね。
枕元に置いてあったペットボトルの水を数口飲み、気分を落ち着かせようとする。
だが、そんなことで落ち着くわけがなかった。
分かってる、分かってるんだけど…
誰も頼れる人が居ない。
こんな状態で部屋からでたら、きっとお母さんびっくりしちゃうよね。
お父さんは…今日は仕事。良かった…
お父さんは、私が学校に行かないことをずっと否定し続けている。
今の私の理解者は、お母さんだけ。
クラスに居たはずの友達は、いつの間にか敵色に染まってしまっていた。
頭の痛みが段々酷くなっていく。
とりあえず、お手洗いにいかなくちゃ…
重くもなんともないはずの部屋の扉が重く感じる。
廊下にゆっくりと足を進め、少し窓の外を見る。
ブラインドの隙間から漏れ出す光が眩しい。
朝6時の太陽の光。
前までの私なら、ゆっくりと学校へ行く支度を始めていただろう。
だが、今は違う。
数ヶ月後には受験を控えているというのに、もうしばらく学校へ行っていない。
私は、どうすればいいんだろう。
クラスメイトのあんな言葉に負けてしまうなんて、私は…
「ぅぐ…あ…」
喉の奥から床に、液体が流れ落ちる。
あぁそっか、昨日も一昨日も、何も食べてないや。
喉が焼けるように痛い。
もう何も出てこないのに、私の身体はえずき続ける。
視界が一回転するように歪む。
成すすべなく私は床に倒れ込み、必死に息をし続ける。
…あれ?息してる理由ってあるのかな。
もう周りが真っ暗で、さっきまで見えていた眩しい光ももう見えないや。
遠くでお母さんの声がする。
ごめんね、こんなことになって。
起きたら、もうちょっと頑張ってみるからね。




