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光を灯す。それが、何色であっても。 -短編集-

漏れ出す光は、私には眩しい。

作者: あるふぁ.txt
掲載日:2026/06/11

『お前って、ほんとなんもできないよな〜w』



『クラスのお荷物って感じ?w』


『うわ、泣いたんだけど、気持ち悪い…』









『さっさと、消え失せてくれない?』











「!っうぁ…」



あの時の記憶がフラッシュバックする。



頭が内側から殴られている感覚がする。



視界がぐわんぐわんして、まともに立てそうにない。



どうしよう…最近は、無かったと思ったのに。



お母さん、呼ばなきゃ…



でも…こんなことで…心配しちゃうよね。



枕元に置いてあったペットボトルの水を数口飲み、気分を落ち着かせようとする。



だが、そんなことで落ち着くわけがなかった。



分かってる、分かってるんだけど…


誰も頼れる人が居ない。



こんな状態で部屋からでたら、きっとお母さんびっくりしちゃうよね。



お父さんは…今日は仕事。良かった…



お父さんは、私が学校に行かないことをずっと否定し続けている。

今の私の理解者は、お母さんだけ。



クラスに居たはずの友達は、いつの間にか敵色に染まってしまっていた。



頭の痛みが段々酷くなっていく。


とりあえず、お手洗いにいかなくちゃ…



重くもなんともないはずの部屋の扉が重く感じる。



廊下にゆっくりと足を進め、少し窓の外を見る。


ブラインドの隙間から漏れ出す光が眩しい。



朝6時の太陽の光。



前までの私なら、ゆっくりと学校へ行く支度を始めていただろう。



だが、今は違う。



数ヶ月後には受験を控えているというのに、もうしばらく学校へ行っていない。



私は、どうすればいいんだろう。



クラスメイトのあんな言葉に負けてしまうなんて、私は…



「ぅぐ…あ…」



喉の奥から床に、液体が流れ落ちる。



あぁそっか、昨日も一昨日も、何も食べてないや。



喉が焼けるように痛い。



もう何も出てこないのに、私の身体はえずき続ける。



視界が一回転するように歪む。



成すすべなく私は床に倒れ込み、必死に息をし続ける。



…あれ?息してる理由ってあるのかな。



もう周りが真っ暗で、さっきまで見えていた眩しい光ももう見えないや。



遠くでお母さんの声がする。



ごめんね、こんなことになって。



起きたら、もうちょっと頑張ってみるからね。

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