雑草に憧れて
僕が悪いんだ
僕が弱虫でちっぽけな
どうしようもない奴だから
声に出して自己否定するのは
謙遜なんて立派なものじゃなくて
自分を守るためだけのものだった
そんな自分に心底うんざりした
何度も何度も繰り返して
免罪符となった言葉は
向き合う勇気がないから
ただの強がりでしかない
自分自身を責めるふりをして
どこかにあるかもしれない逃げ道を
必死になって探しているだけ
弱いから
ちっぽけだから
しょうがないじゃないか
何度も自分に言い聞かせて
地面に転がる雑草に
見て見ぬふりを続けた
雑草は
誰にも気づかれず
その生を自分だけのものにして
そこで息を続けていた
自分で栄養を作り出して
たった独りで生き続けていた
雑草は
誰にも感謝されない
誰にも褒められやしない
それでも
何も言わずにそこで息をしていた
僕は雑草に憧れた
弱さを武器にして
逃げ続ける僕なんか
雑草と比較なんてできない
彼等はそこで
美しく息を続けているのだから
僕はまだ
根を張る勇気すら
少しも持てずに
風の吹くまま左右に揺られて
踏まれることを恐れているだけだった
雑草は最初から
強かったわけじゃないんだと
そっと教えてくれた
四つ葉のクローバーが
人や動物たちに踏まれてできるように
傷ついて成長したんだと
そう教えてくれた
だから
今すぐに根を張れないなら
僕は逃げるための言葉だけを
口にしないでここに立つ
雑草のように
美しくなくていい
四つ葉のクローバーのように
みんなから求められる存在じゃなくていい
踏まれた数だけ
素敵なカタチになれるなら
僕は失敗を繰り返す
弱虫でちっぽけな
どうしようもない僕のまま
そのことを否定しないで
息を続けてみる
雑草に憧れた僕が
人間のまま
地面を踏みつける
それでいい
まだ今はそれで
それだけで
僕が生きていると心から言えるのだから
ご覧いただきありがとうございました。
雑草が美しく見えた。
誰かに届きますように。




