薩摩(1910)こんにちはです!
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……あれ?
私、何をしていましたっけ?
確か——
軍縮条約で退役して、
標的艦として沈められて……
……え?
私、死んだんですか?
ちょ、ちょっと待って!
私、実戦経験ほとんどないんですよ!?
なんで海のど真ん中で復活してるんですか!?
しかも——
体が……なんかキレイ。新品?
これ、人型ですよね!?
海風でなびく髪、しっかり動く手足。
鏡は無いけど、これ絶対“人型”。
戦艦の体じゃない……!
そして空を見上げれば——
なんかヤモリに翼を生やしたみたいな生き物が飛んでいるし!
違う、そんなことより!
私まだ14歳ですよ!?
(1910年就役 → 1924年沈没だから本当!)
うぇぇ……
栄次艦長……助けて……(泣)
ふぅ……とにかく落ち着きましょう、私。
まずは状況把握。
現在——
私は未知の海域で遭難中!
弾薬と燃料は……まぁ、草でも食べれば何とか……なるはずです、きっと。海だけど。
ていうか、人型ってすごいですね!
うわぁ、本当に“人”みたいだ……!
(性的な意味じゃないよ!純粋にロマンですよ!)
◆ 〜海上をしばらく放浪した後〜
……うぅ。
なんか気持ち悪い、人型の魚みたいなのに襲われました。
副砲で消し飛ばしてやりましたけど……
思い出すだけで鳥肌が……ウェェ……
でも!
島を発見しました!大発見です!
陸に上がって歩いてみたかったんです!!
元戦艦だから、陸は……ちょっと不安だけど……
砂浜に足を下ろして——
「わ、わぁ……なんか変な感じ……!」
まぁ……元戦艦ですし?
陸が苦手なのは当然ですし?
気にしませんし?(汗)
ともかく、歩きます!
—
草の生えた大地に辿り着きました。
「わぁ……! これが陸……!」
気づけば、胸が高鳴ってました。
ん?
何か動物がいますね……ウサギ?
角が生えてる……
これが俗に言う“兎に角”ってやつですか?
(違いますけど)
「かわいい……触れるかな?」
そっと手を伸ばすと——
逃げた。
「ぁ……そ、そんな……
やっぱり私、ゴツいから……?(涙)」
ふぇぇ……
気を取り直して、
なんか食べられそうなもの探します。
薩摩です!
いや〜異世界って楽しいですね!
私だって、大和さんみたいに冒険したかったんですよ!
えっ?
「戦艦薩摩って誰?」って?
ううぅ……ひどい……(泣)
読者さんの意地悪ぅ……
じっ……次回!
「薩摩(1910)初の会話です!」
お楽しみに!




