表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の中だけで  作者: 柊 しろ
1/1

あの日を境に

もう朝か・・・

今日もまた同じ夢を見た好きな子夢だった。

ただ僕は普通じゃないみたいだ...

だって僕が好きなのは幼なじみの悠生人(ゆうと)なのだから

この恋に気づいたのはいつだったのだろう、それすらも忘れてしまうほど悠生人は僕に色々なものをくれたのだ。

あれは桜が満開の入園式だった...

僕は人見知りでみんなが自己紹介している中黙っているだけだった。そんな僕は当たり前のようにその後はひとりぼっちで日々を過ごしていた。その日は先生が2人1組で絵を描いてみましょうと言うのであった。しかし、僕は友達なんて誰1人もいなかったのでみんながどんどんチームを作っている中僕はひとりぽつんとたっていた。

そんな時だった1人の男の子が僕に話をかけてきたそれが悠生人だった。

悠生人決して笑顔とはいえない顔をしていた、じゃんけんに負けたのだろう仕方なさそうにチームを組もうと手を差し伸べてくれたが僕は無反応で頷いただけだった。

周りのみんなは笑顔で楽しそうに絵を描いていた中僕たち2人は黙って黙々と絵を描いた。

描き終わったチームから絵を交換するように先生に言われたので僕たちは互いに絵を交換した。

悠生人は車の絵だった特徴も捉えてとても上手だと思ったが人と話したことのない僕は無言だった。しかし、突然だった悠生人が大きな声で笑いだしたのだ。僕はびっくりして体をとっさにまるめた。

すると悠生人が話しかけてきた。

碧空(そら)くんこれなに?変顔したサルの絵なの?

僕は何を言っているのか全く分からなかった。それもそのはず僕は何も思いつかず目の前にいた悠生人の絵を描いたのだ。

僕は言ったそれは悠生人くんだよ...

悠生人は言ったこれが僕?クスクス

変な顔僕こんなに顔してた?

こんな顔してるつもりなかったのになクスクス

碧空くんは絵描くの苦手?

ごめん僕は絵を描くのあまり上手くなくて...

いいよありがとう碧空くんこの絵とっても気に入った貰ってもいい?

べ、別にいいけど...(変な人だなあんな絵が欲しいなんて)

ありがとう碧空くん

これが僕と悠生人の初めての会話だった。

ピーンポーン

そら〜ゆうとくん迎えに来たわよ〜(母)

はーい今いく

僕と悠生人は高校生になった。

出会ってからもう10年はたつけど今でも悠生人とは1番の親友だ!

行ってきまーす‼️

おまたせ悠生人!

おそーい碧空は朝弱いよね〜

俺が迎えに来なかったな毎日遅刻確定だなアハハ

そんなことないし僕だってもう高校生なんだから1人で起きるくらいできるから!

じゃー明日からは迎えに来るの辞めようかな〜

そ、それは...

ん〜ごめんやっぱり起きれないかもだから迎え来て悠生人様〜

分かればよろしい迷えるこ羊碧空くんよ

ハハー

急ぐぞ碧空遅れちまう!

そうだね急ごう

僕の好きな人それは悠生人だ!いつも笑顔で優しい悠生人にいつしか僕は惚れていた。

僕は今日悠生人に告白しようと思う。

よーし間に合った!

それじゃ〜また帰りに会おうな碧空

待って悠生人!

今日話があるから帰り体育館裏の木の下に来て欲しい

おっけーそれじゃまた後で!

やった〜誘えたあの場所で告白すると絶対に結ばれると噂される星城学院の告白スポットなんだよねドキドキ

キーンコーンカーンコーン

起立!

気をつけ!

令!

さようなら!

よーし急げ悠生人が待ってる!

おまたせ

碧空がまっすぐ帰らないなんて珍しいな昔からあんなに外にいるのに嫌いだったのになクスクス

うるさいな別にいいだろ今日くらい

悠生人少し話したいことあるんだけど

どうした?

あの、モジモジ

どうしたんだよ碧空今更そんなかしこまって

その、

なに?

僕、ゆうとのことが好きみたいなんだ、

そ、そっかー俺のことが好きか!

ありがとう俺も碧空のこと好きだぜ!

もう少し他の人とも仲良くした方がいいと思うけどな〜

ち、ちがうんだ僕の好きは恋愛の方なんだ

そうかごめん

ごめんな碧空俺はお前をそういう目で見ることはできないんだごめん、

クスン、そっかそうだよねごめん悠生人好きになってごめん

もう迷惑かけないようにするねばいばい

碧空は走り去った

そら!待ってそら!

その日からそらは学校に来なくなってしまった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ