百合ハーレムを望む転生者少女が、最初に見つけた嫁に堕とされるお話
気まぐれで初めての短編を書きました。
もしかしたらですが、今やってる連載の後に連載するかもしれません。
私には夢があった。
その夢を抱いたのは小学五年生の時、兄が持っていたとある小説を読んだ時。
私の人生は、これを為すためにあるのだと確信するほどの衝撃を受けた。
私は夢を叶えるために必死に勉強をした。
毎日図書館に通い、自分の学年より遥かに先の所までいろいろな知識を身につけた。
そして運命の日、夢を叶える最初の一歩を踏み出そうとしてた日だった。
私が死んだのは。
居眠り運転のトラック。
私の夢は、スタートラインに立つ前に粉々に砕け散った。
そして今、私は。
「あなたは先ほど、死亡いたしました。短い人生、本当にお疲れさまでした」
街を歩けば女性は百人中九十九人は振り返りそうな、金髪イケメンに憐れみの目を向けられながら、魂だけになって浮遊していた。
「あなたは、誰ですか」
「僕は神です。この世界のではありませんが、あなたの担当をさせていただきます」
「生き返ったりすることは、できませんか」
「申し訳ありません、規定で死者の蘇生は神が行ってはいけないことになっています」
きっと私に体があったら、膝から崩れ落ちていただろう。
涙を流し、天を仰いでいたことだろう。
私の夢は、今やぶれさったのだ。
「………お辛い気持ちはわかります。ですが、残念ながらあなたはもう、日本で暮らすことはできません。ですがせめて次の生ではあなたの夢が叶うよう、少し手助けをしましょう」
「ほ、本当ですか………!?」
「ええ。では話してみてください、あなたの夢を」
イケメンは、千人中九百九十九人が恋に落ちそうなスマイルを浮かべた。
私の夢が叶う。今じゃなくても、この世界でなくても。
それなら、私の人生は意味があったのだと断言できる。
「私の夢は―――」
「はい」
私は万感の思いを込めて、叫んだ。
自分の夢を!
「百合ハーレムですっ!」
「………はい?」
いやーよかったよかった!
志半ばでトラックに撥ねられるとか、もし奇跡的に命取り止めてても多分私自殺してたわ!
何しろ私の夢の入り口、私立黒百合女子学園の入学試験は今日だった。
これで受からなかったら高校浪人してやろうとか思ってたけど、まさか死んじゃうとはねー。
でも次の人生で百合ハーレムの夢が叶うなら、女子高に入学しなくても全然オーケー!
「あっ、ハーレムのお相手は美少女限定でお願いしますね、美少女ならどんな子でも問いません。ツンデレでもヤンデレでもクーデレでもメンヘラでもロリでも未亡人でもエルフでも貴族でも奴隷でもお姫様でも聖女でも魔王でも勇者でも獣人でも鬼っ子でも、美少女なら全然いいです」
「え、あ、あの、はあ」
「あっ、でも既に百合カップルとして成立してる子はダメですね、私寝取り趣味はないんですよ」
「いや、あの」
「あっ、でも男から寝取るなら話は別で全然大歓迎なのでどうぞお好きなように運命をちょちょいと操ってくださ」
「あのぉ!」
「なんですか、今良いところなのに」
親切な神様だけど、どうやら人の話を最後まで聞かないタイプらしい。
そんな性格じゃあ、千人の美女を堕とせても私は堕とせないぞ?
まあ私の場合、男ってだけでもうマイナスなんだけどさ。
「えっと、あの………なんですって?百合、ハーレム?」
「そーですけど」
「でもあなた、記録ではものすごく真面目で、秀才を絵にかいたような文武両道の女性って」
「勉強してたのは県内随一のお嬢様学校黒百合女子、通称クロジョに入るためですよ。百合るためにはまずお嬢様学校、常識でしょう?」
百合を志すならまずはお嬢様学校。
ソースはマリ〇て。
「確かに、マ〇みてのようなお姉様と後輩の関係も捨てがたい。しかし、私は常々思っていたんです、これでは百合るのには足りないのではないかと」
「あの、さっきから気になってたんですが、百合るってなんですか………?」
「私が作った動詞です、いつかこれを広辞苑に乗せるのも私の夢の一つだったのですがまあその話は置いといて」
私は力説した。
きっと体があったら、私の目には火がついていたことだろう。
「私はずっと思っていました。確かに最初は一人の女性に愛を捧げるのが最も崇高だと思っていましたが、だんだんそれで物足りなさを感じる自分がいました。そんな時です、中学生男子たちが持っていた本………そう、ハーレム系主人公という存在に出会ったのは!」
イケメン男神がなんだか少し遠のいた気がするが、私は構わず拳を握って力説する。
「羨ましかった!カ〇マさんやス〇ル君や結城〇トが、ただひたすらに羨ましかったのです!私だって中二病魔法使いやハーフエルフや双子鬼メイドや悪魔っぽい女の子やロリ妹に愛されたい!複数の女性を周囲に侍らせて、他の連中に自慢したい!」
「何故そんな、ハーレムと呼んでいいのか微妙な作品ばかりを………」
「神なのに作品読んでんのか」
さっきと比べて大分離れたイケメンは、ひきつった笑みを浮かべながら今なおじりじりと距離を離している。
なんでそんなに警戒色浮かべてんだろ、私は男って時点で興味ないっつの。
つかこういう神の間みたいな場所で出てくるのは女神が鉄板でしょうが、女神が。
美少女ロリ女神連れてこいや。
「そ、そ、それでですね。話を戻しますと、実はあなたを生き返らせるのは無理ですが、条件を満たしているために別の世界で記憶を持ったまま転生することはできるんです」
なんやて!?
「そ、そ、それは!つまり、異世界転生とそういうわけですか!」
「そ、そういうことですね」
「ちなみに条件というのは?」
「『トラックに轢かれて死ぬこと』です」
異世界転生系主人公が前世で死亡する理由ナンバーワン(私調べ)のわけが、こんな形で分かるとは。
「じゃあチート能力とかは貰えるんですか」
「さすがにそれは無理ですね、まあ種族と外見の自由設定、それにある程度の能力ブーストくらいであれば」
ちっ、使えねーな。
………ん?外見設定?
「え、キャラメイク出来るんですか」
「はい、ご要望があればお好きなように。あ、これあっちの世界の種族リストです」
ふむ。
前世で勉強した時に得た速読能力で一瞬で読み終わる。
そして一分ほど考えて。
「身長148センチの細身体形美乳Cカップの十三歳でサキュバスと人間のハーフ、髪は灰色のセミロング脚は長め目は赤色顔はどちらかと言えば童顔タイプが好ましいそうですね目安としては最低限ゴスロリが似合うくらいの顔立ちかなあと声は高橋〇依に似た感じで―――」
「ストップストップストップ!」
おっと、オタク特有の早口になってしまっていたらしい。
「そ、そんなに多く要望を出されましても、一気に処理できませんよ」
「じゃあ順に言っていくのでお願いしますよ」
駄目神属性、女子ならば萌えたけど男じゃなあ。
仕方ないのでゆっくりと要望を出していって、その都度私の魂に何かが刻まれていくのを感じる。
「はい、これでいいですよ………」
「お疲れですね、大丈夫ですか」
「誰のせいだと」
はて、誰のせいだろう。
「じゃあもう、新たな世界にお送りしますよ」
「あ、赤子スタートはかったるいのでこのままでお願いしますね」
「はいはい………」
そして私の魂の下に魔法陣が描かれ、私は光に包まれた。
***
拝啓、前世で私を生んでくださったお父様、お母様。
私は今、異世界に来ています。
「ウフフフフフ、旦那様、どこに行ったのですか~?」
「ハアッ………ハアッ………!」
当初はあの神様に出した希望通りになって楽々夢が叶うと思っていた私でしたが、そう上手くはいきませんでした。
考えてみれば当たり前です、ただ運よく(?)トラックに轢かれたというだけで夢が叶っては、努力して夢を叶えた人に申し訳が立ちません。
ですから私は努力しました。必死にこの世界のことを学び、一生懸命に働き、三年も経つと、いつしか私は国最高の魔術師と呼ばれるようになりました。
無我夢中で魔法を究めた私は、しかしふと思いました。
「あ、見つけました♡」
「げぇっ!」
別にここまでしなくても良かったんじゃないか、と。
魔法を覚えるの、楽しかったんです。
ですが本来の目的を思い出した私は、十六歳の頃に国を飛び出し、ハーレム要因を探す旅に出ました。
そして、出会ってしまったのです。彼女に。
「逃げても無駄ですよぉ?旦那様よりワタシの方が強いことくらい知ってますよねぇ?」
「ま、待って!?落ち着こうヒナ、話せばわかる!」
彼女―――ヒナは、この世界で崇められている神様に仕える大聖女と呼ばれていました。
各国を渡り歩き、人々に癒しを与える献身的な彼女の姿を見た私は、一目惚れしました。
人生でハーレムハーレム考え続けてきた私は、なんだかんだ恋に落ちたことがなかったのですが、人生初の恋をこの時知ったのです。
「待ってごめんヒナ分かった謝るごめんなさいもうしないからぁ!」
「その薄っぺらい謝罪文句、もう十回は聞きましたよ?もう、本当にオイタが好きなんですからぁ~~」
「ちょっ、待っ、ぎ、ぎゃあああああ!!」
出会ったその日のうちに彼女の寝所に魔法で忍び込みました。
話をする間もなく叩きのめされ、衛兵に突き出されました。
彼女、私の三倍くらい強かったんです。
その日のうちに脱獄し、翌日も行きました。
来る日も来る日も、侵入していると、そのうち敵意がないことに気づいたのか、彼女も私を攻撃してこなくなりました。
おさわりするとやっぱりぶっ飛ばされましたが。
「………ヒナちゃんのところの旦那さん―――いや嫁さん、また追いかけられてんぞ」
「どうせまたこっそり風俗街行ったのがバレたんじゃないの?」
「懲りねえなあ、アイちゃん」
その内恐ろしい事実が判明しました。
ヒナは大聖女として、法皇の変なおっさんと結婚しなきゃならないそうなのです。
私は怒りました。こんな美少女をどこの馬の骨ともわからぬおっさんに渡してたまるものかと。
あの子のオッドアイもHカップも綺麗な金髪もくびれも鎖骨も全部私のものだ、と意気込み、私はその日、ヒナを攫いました。
当然追手が来ますが、それをすべて蹴散らして逃げ続けました。
ヒナも満更でもなかったようで、それがますます私の暴走に拍車をかけました。
逃亡生活一年、魔法を駆使して教会上層部の汚職の証拠を全世界にばらまき、彼らを全員とっつかまえました。
ついでにヒナには私を庇ってもらって保身しました。
教会の大聖女として返り咲き、世界中の信者を手玉にとれる地位すら手に入れたヒナなのですが、最初のスピーチでこう宣言したのです。
『ワタシはこの身分を放棄し、大魔術師アイにこの身を生涯捧げ、妻として寄り添うことを誓います』
正直、感動で死ぬかと思いました。
私たちは結婚し、一つ屋根の下で幸せな家庭を築き始めました。
しかし、一つ問題があったのです。
「言ったはずですよね、旦那様。浮気は許さないと。手当たり次第にかわいい女の子をナンパしたり、性的なお店に行くのもダメですと。なのに言うことなんで聞けないんですかねぇ………ええ?」
「すみませんっした」
彼女と結婚したことで、百合ハーレム構築の難易度が、あがってしまったのです。
お父様、お母様。私はどうしたらよいのでしょうか。
敬具。
………思わず心の中で、前世の父母に手紙を書いてしまった。
それほど、私の心の中は恐怖でいっぱいだ。
「ねえ、旦那様?女の子が好きなのは構いません。エッチな本もワタシにエッチなことをするのもどうぞご自由に。ですが、他の女に目移りするのはやめてほしいと、もう何百回も言った筈ですが………!?」
「いだだだだだだだ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「新婚旅行でエルフの里に行った時も、あなたの国からの依頼の付き添いで人魚の入り江に向かった時も、なんなら魔族軍との戦いで女幹部と出会った時も!あなたは隙あらば可愛いねだのおっぱい触っていいかなだの私の百合ハーレムに入ってみない大丈夫さっきちょだけだの!ワタシというものがありながら他のメスの間をチョロチョロと………!」
「あの、大聖女様がおっぱいだのメスだのさきっちょだの言っちゃダメなんじゃあああごめんなさいごめんなさい!」
大聖女様の本気のアイアンクローを食らいながら、私はこれまでを振り返った。
エルフの若き族長さんセニカさん。美しかった。
人魚のゼ―アちゃん。小動物みたいで超可愛かった。
魔族軍四天王の一人ネメアちゃん。ツンデレ幼馴染みたいな雰囲気があって超萌えた。
皆可愛かったなあ、ぜひ私の百合ハーレムにいいいいい痛い痛い痛い痛い!
「だ・ん・な・さ・ま?今絶対別のこと考えてましたね、頬が緩んでましたよ?」
「いえ滅相も無い」
「はぁ………まったく、他は素敵なのに、どうしてその浮気癖だけが治らないんですかっ………!」
「そんなことを言われても、そもそも私は百合ハーレムを求めてこの世界に来たといいますか。そりゃあ結婚する前にそれを言わなかったのは悪かったと思ってるけどさ」
勿論、ヒナのことは大好きだし、心の底から愛してるし、一生添い遂げたいと思ってるよ?
でもそれと百合ハーレムの願望は別だと思わない?
え、思わない?そっすか。
「ねぇ、旦那様」
「ふっ、ヒナ。どんな暴力をもってしても、私は夢を諦めないよ?世界中の美少女を侍らせる、それが私の前世からの」
私の話が終わる前に、ヒナは私の手を自分の豊かなおっぱいにポヨンと押し付けてくださってありがとうございます。
「ワタシだけじゃ、ダメですか………?」
「はぅっ!?」
百合ハーレムの最大の難関は、ヒナの独占欲でも、超が三つはつくほどの強さでもない。
私自身だ。
正直、ヒナと一緒なら『もうハーレムとかいいんじゃないかな』とか考えている自分がいるっ………!
これは罠だ!いくらふくよかなそのおっぱいを押し付けてくださってありがとうございます。
違うそうじゃない!確かに巨乳だけど、私は貧乳も大好きだけど巨乳も大好きですいつもありがとうございます。
ダメだ、おっぱいにばかり思考がいって考えがまとまらない!
「ワタシが大好きなのは旦那様、アイさんだけですよ?でもアイさんは、ちがうんですか………?」
「あぐっ………ぐぅっ!」
罪悪感と煩悩と性欲と食欲と萌え萌えにクリーンヒット!
「………そんなわけないじゃん。愛してるよ、ヒナ」
「アイさん………!」
パアッと顔を輝かせるヒナの表情は、それはもう可愛らしかった。
私は常々考えていたことがある。ラブコメ漫画で完全なハーレム状態にもかかわらず、一人を選ぼうとする主人公は頭おかしいんだろうか、と。
ごめん、主に週刊少年ジャ〇プ系ラブコメ主人公の皆さん。
君たちの気持ちが今ならわかるよ。
「じゃあアイさん、これから三日間自宅軟禁で許してあげますね♡」
「うん、ありがと。………ゑ?」
なんて?
「もう余計な女に目が行かないように、私しか見えないように調教してあげます。それはもうしっぽりと、ね?」
「いや、あの………大聖女様、その手やめませんか」
左手でオーケーマークを作ってそこに右手の人差し指出し入れするんじゃありません。
そもそもその右手の奴、私はついてない。
「その手の通りには出来ないよ?私これでも一応女だよ?」
「ふふっ、ワタシが何も知らないとでも………?」
気づけば私の手には、魔法の輪が取り付けられていた。
これってまさか、大神官クラスにならないと使えない魔法、魔術師の魔法出力を著しく低下させる弱体化魔法『秩序の審判者』………。
「旦那様がぁ、生やす魔法を習得していることくらい、把握してるんですよ?さあ行きましょう♪」
「ちょっ―――!?研究室には入らないでとあれほど!」
「浮気しないでと言ったのに聞き入れない人の秘密がいつまでも守られるとでも?」
畜生、なんて正論だ。
「いやあの魔法未完成で!」
「嘘はつかないでください、魔法構築の練度くらいワタシだって把握してます。あれは完璧でしたよ~」
だって、だって。
もしその、文字通りあのハンドサインと同じことやって、子供とかできちゃったら。
さすがに責任取るしかないし、百合ハーレムとか絶対に無理に………!
「ちょっ、ま、たす、助けてー!嫁に犯されるー!」
「人聞きの悪いことを言わないでください、単に愛し合う者同士のスキンシップじゃあないですか………ねぇ?」
周囲で遠巻きにこっちを見ていた人たちに助けを求めてみたけど、ダメだこいつら私よりヒナの方がヤバイってわかってる!
「あっ、そこの人!前に私に酔っぱらって『ちょいと夜の街に繰り出さないかい?一緒にイイ女を見繕おうぜ、互いに嫁には内緒にしてよ!』って言って私を誘ったそこのおじさん、助けて!」
「言うなよおおおおおおお!!」
「「へぇ………?」」
ヒナとおじさんの嫁に睨まれ、おじさんは逃げ出した。
すぐに嫁に掴まってしばかれてた、なんて使えない男だ。
「往生際が悪いですね。大丈夫です、大魔術師と大聖女の子供ですよ?きっと強くて可愛い子が生まれますから」
「いや、別に生まれてくる子供の性格とか気にしてたわけじゃなくて!」
「はいはい、行きますよー」
「いやあああ!!」
風魔法で自分を吹き飛ばす。
それ以上の速度で追ってきたヒナに再び捕まる。
転移魔法で移動する。
同じく転移してきたヒナに速攻で戻される。
拘束魔法でヒナを逆に拘束する。
一瞬で魔法を破られる。
「ふふっ、魔力制限を受けた状態でここまでやるとは流石って言っておきますね。でも無理ですよ?素の状態ですらワタシに勝てない旦那様じゃ、ワタシからは逃げきれません。………一生」
「最後にサラリと怖いこと言わなかった!?」
「はい、家に着きましたよー。『聖王の帳』、そして『不信者の牢獄』。はい、これで弱っちいアイさんじゃ逃げられません。さっ、あの魔法を使ってください。使わないというのなら」
「な、なに?意地でも使わないからね!」
「………………」
ヒナは無言で笑いながら、片手を鳴らした。
「ふふっ………♡」
百合ハーレム、それを望んでこの世界に来たはずなのに。
何故私は、その最初の一人目、と思っていた少女に追い詰められ、その夢を破られようとしているのだろう。
そしてなぜ、破られることをどこか期待しているんだろう。
「………もう風俗は絶対行かないので、それで手を打ってもらえないでしょうか」
「ダメ♡」
「デスヨネ」
あの神、夢を叶えるとか誇大広告しやがって。
「さあ、早く使ってください?さもないと」
「あっ、ちょ、どこ触って………」
………まあ。
………いっか。