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第十話 ユズと、頼もしい仲間たち

これまでのものも含めて、サブタイトルに話数を追加しました。

 

 さて、格好つけて戦闘再開したは良いものの、実際は依然として大ピンチである。

 まず大前提の話として、俺の攻撃が一切通じていない。

 フォールンセイントが装備しているあの鎧と盾、ただの年季物じゃない。正直とんでもない高性能防具だ。俺の攻撃ではダメージは骸骨の体にほとんど通らないし、衝撃に対して抵抗できるステータスは残っているらしい。それこそ先のドロップキックのような不意を突く攻撃でもなければ、相手を揺らがせることも出来ない。


 その一方、向こうの攻撃は剣での斬撃だけだが、どれも俺を殺しうる一撃だし、それを避け続けることは楽しいのだが、それはそれとして甚大な精神力を使う。

 唯一行幸だったのは、そもそも俺が防御より回避を重視する戦い方だったことだ。

 武器持ちに防御をすると、ノーガードの腹を蹴られたりするということを2週間で学んだ。単純に、こういう刃物使いに防御すると危ないというのもあるが、もし防御主体の先方を貫いていたら、今頃お陀仏だっただろう。

 だが、圧倒的ジリ貧であることに変わりはない。


 もっと言うなら、俺が殺気を感じ取っているというのをフォールンセイントに勘づかれたら普通に詰む。

 俺がフォールンセイント相手に辛うじて生き残れているのは、あいつが一撃一撃に殺気を籠めているからだ。

 もしこのカラクリが露呈して、しかもフォールンセイントが相当な不器用でもなかった場合、俺は秒で死ぬ。『殺気を籠めずに攻撃』みたいな器用なことが出来る奴には一方的にボコボコにされるからな。ラゼとか、ラゼとか、ラゼとか。


 長々と考察したが、とにもかくにもダメージを与えないことには話にならない。だが、先程実演して見せたように、鎧と盾越しには土台無理だ。

 最悪、遠方にて現在進行形で地を揺るがして暴れている偽ゴーレムの攻撃に巻き込むという作戦があるのだが、思い付いた瞬間に却下した。万が一にもラゼがフォールンセイントに狙われたりしたら切腹する。


 なら、鎧で防御されてない部位に攻撃すればいい。

 何故俺は、フォールンセイントの体が骸骨だと分かったのか? それは、ご丁寧にも鎧から髑髏が見えていたからだ。

 そう、顔だけは防御されていないのである。それこそ頭部の兜の強度はドロップキックで実証済みだが、顔面に関しては違う。そこに攻撃を当てれば勝機はある。


 だが、簡単ではない。向こうも俺に言われたくはないと思うが、割と至近距離のパンチを目視で見切り盾で防ぐのは、まあまあ頭のおかしい芸当だ。

 つまり、フォールンセイントが盾を手放さざるをえない状況にしてしまえばいい。他にも理由はあるのだが……ともかく盾を手離させたい。

 ……まあこれが最適解かと聞かれたら、全くそんなことはない気はするのだが、ぶっちゃけそれ以外に方法が思い付かない。

 なれば、実現させよう。どうすれば盾を手離させることができる?


「実際にどうやるかはともかく、不意打ちなのは確定だよな」


 流石にレベル差76。真正面からやりあって勝てる相手だとは毛ほども思ってない。

 しかし、今はその真正面からやりあっている状態なのだ。1対1の現状で、またさっきのような不意打ちが通用するかどうか……


「ん? 1対1?」


 ふと気付いて、フォールンセイントから距離を取り、周囲を見渡す。

 そこには、同胞生き埋め巨人(ゴーレムっぽいやつ)明らかに格が違う奴(フォールンセイント)の乱入により、戦意をほとんど喪失しており、尚且つ逃げることも出来なくなったゴブリンたちが群れていた。


 ……俺は今、物凄く悪い顔をしている気がする。


「なあ、フォールンセイントさんよ。お前、確か俺を試してるんだったよな?」

「……? 肯定スル……」

「なら、ついて来いよ」


 俺は挑発的に指を曲げると、()()()に全力でダッシュし、


「……!?」

「ギャウ!?」

「ハハハ! 通り魔に注意しな!」


 ゴブリンの群れに突っ込んだ。度重なる混乱(俺達・偽巨人・骸骨)により群れの統率が取れていないからこそ、効力を発揮する作戦である。

 そして、俺の背後から、数瞬遅れて意図に気付いたフォールンセイントが追いかけてくる。初動こそ遅れたものの、走行速度は俺よりも速い。

 だからこそ方向転換を繰り返し、ゴブリンたちの間を縫うように逃げる。すると、背後からゴブリンたちの悲鳴が幾度となく聞こえてきた。一瞥すると、数体のゴブリンがフォールンセイントの横薙ぎに一撃で斬り伏せられているのが確認できる。


「やっぱ直撃したら、俺程度ワンパンだよなあ……」


 血の池を作りながら、如実に近付いてくるフォールンセイントとの距離を計りつつ、俺は()()()を探す。が、フォールンセイントはかなり追い付いてきており、そろそろ奴の剣の間合いに入ってしまう。

 その時、


「グゴラァッ!」


 前方にゴブリンウォーリアーが躍り出て、通常のゴブリンが持つそれより遥かに巨大な棍棒を、俺に向かって振りかぶる。

 なるほど、この騒動の根本的な原因である俺を優先して排除しようという算段だろう。その意気や良し。


「だけど、それ超危険だぜ?」


 俺はすかさずゴブリンウォーリアーの背後に回り込む。その一秒後、フォールンセイントの一閃により、ゴブリンウォーリアーの体は上下に真っ二つになった。上半身のみが地に落ち、下半身から激しく血飛沫が舞う。ゴブリンウォーリアー、哀れ。

 しかし、彼は命を賭して俺の味方をしてくれた。


「歯ァ食いしばれや!」

「……!?」


 血飛沫で死角となったゴブリンウォーリアーの背後から、フォールンセイントの顔面を全力で殴る。

 流石に不意を突かれた上、初めてまともにダメージが入ったことの驚きを隠せず、フォールンセイントは少し仰け反る。

 そして、俺はその隙を見逃さない。


「さあ逃げよう!」


 ちょっと不意を突いたくらいで畳み掛けられるとは思っていない。

 それよりも、フォールンセイントへの決定打になるか試したいことがあるから、俺はこんなにもゴブリンの群れを縦横無尽にマラソンしているのだから。


 そして俺は、横目で僅かに()()()の姿を捉える。


「見、つ、け、た!」


 大股4歩で()()()の元に辿り着き、三角帽子と木製の杖と周囲より貧弱そうな身体を持った()()()の首根っこを絞める。

 ゴブリンウォーリアーの返り血にまみれ、猛スピードで自身に近付き、一瞬にして命の決定権を奪われた()()()は、


「ギギァ!?」

「会いたかったぜ、ゴブリンメイジぃ!」


 正直可哀想になる悲鳴をあげて、震えていた。


 ●


 ユズが外道な作戦を用いながらもフォールンセイントを打倒せんとしていた一方その頃、彼女もまた激闘を繰り広げていた。


「『ウル・トレジア』」


 ラゼが杖を偽ゴーレムに向けると同時に、ユズに水分補給を促していたものより遥かに大きな魔方陣が出現し、凄まじい威力の水流が偽ゴーレムの右腕を肩から吹き飛ばす。

 しかし、さも当然かのように、偽ゴーレムの肩から新たな土の右腕が復活し、ラゼを叩き潰さんと拳を振るう。


「『エアル・トレペオ・カルヴェ・スカイフライ・トレジア』」


 ユズの固有スキルの上位互換とも言えなくもない風魔法による空中飛翔により、ラゼの体躯の何倍もある拳を避ける。その拳は、牢獄迷宮の最下層の壁を砕き、地盤ごと揺らしていた。


 件の偽ゴーレム、ゴブリンを蹂躙していた時には、土魔法を用いた体内への生き埋め攻撃のみを使っていたが、今は人間や魔族の肉弾戦のように拳による攻撃を主にしている。

 恐らく足技を使わないのは、パンチよりもバランス感覚が必要だからだろう。バランスを保つためにより多くの魔力を割くよりも、普通に殴った方がコストパフォーマンスが良いはずだ。


 だからこそ、疑問なのだ。


「何でそんな戦い方をしてるの?」


 そう、殴るか蹴るかのコストパフォーマンスの話をする以前に、わざわざ巨大な人間の形を保っている時点で魔力の無駄なのである。

 そのことについてラゼは問いかけるが、偽ゴーレムの答えは更なる追撃だった。

 更に振るわれる拳を、空中を旋回することで避けつつ、ラゼは偽ゴーレムの鳩尾にあたる部分に魔撃を叩き込む。それは、ユズには撃ったことがないほどの威力をもって、偽ゴーレムの体をいとも容易く破壊し、上下に分断した。

 しかし、本来のゴーレムなら機能を停止してもおかしくない状況で、偽ゴーレムの手が僅かに動く。


「……避けられた」


 正確に魔力の流れを読んだ上で、ラゼは鳩尾にいたであろう本体に向けて魔撃を放ったのだが、魔力の流れの元は、上半身に移動している。

 あのように自在に体を沼のような形態に出来るのだ。体内での本体の移動も予測はしていた。だが、いざ目の当たりにすると、魔力の膨大さ、精密さには目を見張るものがある。


 ――――直後、宙を舞う偽ゴーレムの上半身が、断面から下半身を生やした。

 その再生速度は異常とも呼ぶべき境地であり、そして尚且つ、それはラゼを確実に殺しうる一手。


「あっ、まずい」


 空中で偽ゴーレムに新たに生えた足は、自らより下にいるラゼに狙いを定める。

 突如訪れた死の一撃には、ラゼが魔撃を放つ隙もない。

 まるで虫を踏み潰すかのように、無造作にラゼの頭上から着地せんとして――――


「――――ぅ゛あ」


 そして、地響きが最下層を揺らした。


 ●


 フォールンセイントも当然、その揺れを感知していた。

 通常なら立っていられないほどの地響きは、現にゴブリンの群れを一斉に転倒させ、更なる混乱に落とし込んでいる。

 だがフォールンセイントは、持ち前のステータスで、バランスを保つ。そして、地響きの発生源を一瞥した。


 人間の魔法使い――――ラゼと呼ばれる者のことを、フォールンセイントは詳しく知らない。知っていることは存在と名前、魔法使いであること、そしてユズという人物と行動を共にしているということくらいである。

 ラゼなる者から甚大な魔力の流れを感知することはできた。恐らくユズより幾段も格上だろう。


 だから、試練を与える上で、まずユズを選んだ理由は、自身もよく分かっていない。どこか記憶の片隅に引っ掛かるような人物ではあるが、それが誰かは思い出せない。


 フォールンセイントの記憶は既に風化している。幾星霜を経て、彼の記憶はほとんど消えた。

 覚えていることは、彼のかつての主君とその野望。そして見込みのある人間もしくは魔族に試練を課すという命を受けているという事実だけである。

 しかし、既に消えているはずの記憶が、ユズを試すという判断を下した。


 実際、試練を受ける彼を見て、フォールンセイントは掘り出し物を探し当てた気分だった。

 ユズは弱い。何度も言うがラゼなる者よりも弱いだろうし、激しいステータスの下降補正に苛まれた自身よりもずっと弱い。

 しかしユズは、何倍も強いフォールンセイントに臆することなく――――否、臆して尚挑みかかり、現に今も生き残っている。

 強者というのは斯くあるべきなのだ。レベルなどという、神から投げ捨てられた下らない指標など、何も決定する要因にならない。


 基本的に逃げに徹するスタイルも、フォールンセイントは否定的ではなかった。勿論、それは自身の生き様には反するものだったが、それを他人に押し付けるほどフォールンセイントは図々しくない。

 勇気と蛮勇の違いは、弁えているつもりだった。フォールンセイント自身は、分かっていても踏み越える生き方をしていたが。

 むしろ、フォールンセイントはユズを評価していた。逃げながらも、自身を打倒しうる隙を虎視眈々と狙っている。


 まさしくユズは、試練の課し甲斐のある相手だったと言えよう。


 ()()()()()、フォールンセイントは迂闊だった。

 ここまでユズを評しておきながら、地響きに気を取られ、一瞬意識をユズから外して、偽ゴーレムの方へと移してしまった。


 ――――気配に気付けたのは、直前のことだった。

 足音を立てないように空中を渡ったそれは、両手で空を掴み、両足でとある魔物を抱えた珍妙な格好で迫ってきていた。

 そして、刹那見えたそれは、心から戦いを楽しむような表情でありながら――――


「ブチかませ、発射(ファイア)ぁ!」

「ギャギィィィァ!?」


 魔物の悲鳴と、火炎と共に現れた様は、悪鬼羅刹のようでもあった。


 ●



「俺、合図、出す。お前、魔法、放つ。お前、言うこと聞かないと、俺、お前、碾き潰す。OK?」


 首を絞めながら、何とかジェスチャーでゴブリンメイジを脅迫(せっとく)すること数秒。

 突如轟音が聞こえ、ふとそちらを見てみると、偽ゴーレムが破壊され、上下に分断されていた。恐らくラゼの魔法、あるいは魔撃によるものだろう。

 残り少なくなってきたゴブリンたちも更にパニック状態に陥る。フォールンセイントも完全に無関心ではいられないだろう。僅かに意識を割くはずだ。そこを突く。


 そう、俺と偽ゴーレムとフォールンセイントによって、もうゴブリンの群れは全滅寸前なのだ。この逃げ惑う作戦も、そろそろ限界なのである。この瞬間に実行に移すしかない。

 これから行う2()()()()()に勝てれば、俺がフォールンセイントを打倒することは、現実味を帯びた話になる。ここが正念場だ。

 ぶっつけ本番なのは痛いが、そこはゴブリンメイジとの友情パワーを信じることにしよう。


 極力フォールンセイントに接近を悟られないよう足音を消すために固有スキルを使って空中に留まり、一瞬逃げようとしたゴブリンメイジを足で捕獲する。こらこら、友情パワーはどうした。


 運良く偽ゴーレムの着地による地響きが、更に意識を集めてくれた。風は確実にこちらに吹いている。

 この機を逃す手はない。全力の雲梯飛翔でフォールンセイントに接近する。

 直前で気配を感じ取ったようだが、振り向いた時にはギリギリ許容範囲内だ。


「ブチかませ、発射(ファイア)ぁ!」

「ギャギィィィァ!?」


 意図と合図はなんとか通じていたようで、フォールンセイントの顔面――――鎧の内部に向けて、ゴブリンメイジが放った火魔法が這いずり回る。


「アンデッド系は火と聖属性に弱いイメージ!」


 そう、異世界召喚されて二週間越え。このゲームっぽいシステムが基盤として存在する世界に慣れ始めたユズがとった作戦は、『生前のゲームの知識とかイメージとかで何とかなればいいな』という、作戦とも呼べない何かにすがることであった。

 そしてその作戦は、奇跡的にフォールンセイントに嵌まった。


「……アアァァァ……」

「どうよ、その無駄に高性能な鎧で蒸し焼きにされる気分は」


 鎧の通気性がどうとかは不明だが、流石に鎧の製作者も、顔から火炎放射を流し込まれることは想定していなかったのだろう。俺が顔面パンチをお見舞いした時よりも、明らかに苦しんでいる。

 1つ目の賭けは連勝した。ここからが、2つ目の賭け。


 俺は、念のため小脇にゴブリンメイジを抱えながら、苦しみ悶えるフォールンセイントに突撃する。

 数拍遅れて、フォールンセイントが迎撃に移ろうとするが、時既に遅し。


「チャンスはマジで一度きり、決めろよユズぅ!」


 自分で自分を鼓舞しながら、フォールンセイントの盾を持つ左手に向けて、渾身の蹴りを繰り出す。

 火によって強くは握られていなかった左手が、更に緩む。が、あともう一息のところで、フォールンセイントは左手を離さなかった。


「……!」

「畜生ッ!」


 俺の狙いが盾であることをフォールンセイントに悟られた今、このまま盾を離させないと、割とマジで全てが瓦解する。それは即ち、ラゼも更なる命の危険に晒されるということで――――


「諦められっかあああああ!」

「……!?」


 ゴブリンメイジを抱えた逆の手で固有スキルを発動、宙を掴み、フォールンセイントの左手にキックを食らわせた()()()()()姿()()()もう片足も上げ、


「離してもらうぜ!」


 片手で全体重を支えた状態で、盾を直接蹴り飛ばした。

 俺の全力の蹴りを受けた盾は、フォールンセイントの左手を離れ、地面を数回跳ねた後、壁際で静止した。

 そして俺は、その盾を背にして少しフォールンセイントと距離をとる。これでフォールンセイントが盾を得ることは簡単じゃなくなった。

 まだ2つ目の賭けに勝てたのかは定かじゃないが、逆転の目はある。


 その時、燃え盛るフォールンセイントが、口を開いた。


「……貴殿ニ問イタイ……」

「何さ?」

「……主君ガ心配デハナイノカ……?」

「主君……ああ、ラゼのことか」


 フォールンセイントが言いたいことを察して、俺は納得する。

 先程の地響きから、偽ゴーレムはあまり目立った動きを見せていない。戦闘の中断とも見えるそれは、俺も少し不思議なことではある。

 そして、それはラゼが敗北したことが原因であると考えることは、他人からしたら無理もないだろう。


 だから、俺はその考えを一笑に伏す。


「別に心配してねえよ」

「……何故……」

「ラゼが、あの程度でやられるわけがねえだろう」


 その言った瞬間、まるでその証明をするかのように、偽ゴーレムの背後に巨大な四つの魔方陣が出現した。


 ●


 偽ゴーレムは、3つの理由で動揺していた。


「『ウル・トレペオ・スプリ・ネクト・エアル・フォースフラッド・トレジア』」


 1つは、先程踏み潰したと思っていた人間の、死んだ痕跡が一切なかったこと。

 もう1つは、自身の四肢が()()()消失したこと。

 最後の1つは、その原因となった四つの激流、水魔法に心当たりがあること。


 咄嗟に足のみを生やして着地し、原因がいるであろう背後を振り返る。そこには、


「ユズ君が頑張ってるんだから、情けない姿は見せられないよ」


 先程踏み潰したはずのラゼ・カルミアが、無傷で宙に浮いていた。

 それを確認した瞬間、偽ゴーレムは両腕を生やして、最大限に警戒しながらラゼと対峙する。


「魔力を使う以上は無限じゃないけど、それでも再生能力は厄介だね。久々に本気で戦うよ」


 三角帽子を深く被り、偽ゴーレムに杖を向ける。

 そして、その直後に紡いだ言葉は、奇跡的にも、今まさに彼女のために戦ってくれている彼と同じものだった。

 彼女らは同時に、宣言する。


「「終わりにしよう」」


 ユズVSフォールンセイント。

 ラゼVS偽ゴーレム。

 決着は、近い。


ここは書いてる作者もユズ君に引いてます。


ところでラゼが使っている魔法の詠唱ですが、一応規則性があります。これは追々ですが。


『面白かった!』


『続きが気になる!』


『さっさと続きを更新しろやブン殴るぞ』




とお思いいただけましたら、【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、応援していただけると幸いです。


あと、感想とかブックマークとか頂けると、作者が嬉し泣きしながら踊ります。

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