含み損、けにゃタン国王の絶望
「おゔぇぇぇおゔぇぇぇおゔぇぇぇおゔぇぇぇ」
と嗚咽しながらモニターを眺めている、けにゃタン国王がいた。
「おゔぇぇぇおゔぇぇぇおゔぇぇぇ」
さらに嗚咽していると後ろから、となりの国から電話が掛かってきた。
嗚咽を我慢しながら電話にでると隣の国王からだった。
「ぼくね!僕のお父さんが支配している国が嫌いなんだ。関税かけるお!」
という電話だった。
どうやら、その国王は父親と喧嘩しているみたいで父親が占領している国と貿易を交わす気が無くなったらしいのだった。
それから数時間後、snsで隣の国王と父親のやり取りが公開された。
“親父の輸入品すべて関税かけてやるわ!これで、親父の国の商品が売れにくくなるぜ!”
と息子が呟くと、親父も返事を返した。
"は!こっちも往復してやろ!”
その光景を見ていた、違う国の国王が便乗して呟いた。
“おまえらにミサイルとばしたろ!”
そのやり取りが続いた。
そのせいで、この世界のファンドたちが安全資産に移動させた。
そして、数分後、けにゃタン国王が投資していた通貨たちが見る見る下落した。
ただでさえ下落して嗚咽していたのに追加の下落で、けにゃタン国王の顔が溶け出し、溜め込んでいた資産も見る見るうちに溶けていった。
ずっと、けにゃタン王国の資産を溶かし続けていた。
さらに嫌気を出し始めた国民たちは竹槍を構えて国王
を暗殺しようとするものまで現れた。