デルフィーネ伯爵夫妻の秘密の遊戯
「最初に言っておきますわ。わたくしは貴方に愛を求めません。義務だけしっかり果たしてくだされば結構ですわ」
初夜のベッドで言われた言葉は、どこかで聞いたセリフだと思った。ただし性別は逆だけれども。
母上お気に入りの芝居演目にあった気がする。モテすぎて女嫌いをこじらせ、初夜に嫁に対して愛さない宣言をする男なんぞ死ねばいいのに。そしてその健気な嫁さん僕にくれ!と心の中で叫んだことを思い出す。
「わたくしは跡取り娘として領地の経営なども出来るように十分教育を受けて来ました。貴方に期待することは尊いその血を我がデルフィーネ家に混ぜることだけです。跡継ぎと、その予備は必要ですし、政略のための娘も一人は欲しいところですわね」
つまり種馬になること以外の余計な真似はするなと。まあ確かに血筋以外に僕の価値っていったらちょっとしょぼい。
いやいや、無いわけじゃないんだし、卑屈になったらダメだ!
しょぼいけどあるよ!
真面目だし、素行は良いよ! 騎士学校だって上から数えたほうが早い成績(中の上)で卒業したし、多少ボヤけているけど顔立ちもそこそこ(美形の両親の残念なとこを集めた感じの顔)だし、一代限りだけど爵位持ちだよ!
うう、やっぱり圧倒的に血筋の良さだけが抜きん出てるかもしれない。
「貴方様は騎士としての収入もありますし、アルマ子爵を継いでいらっしゃるからそちらの収入もおありでしょう。わたくしのパートナーとして社交界など外に出る時に必要なものはデルフィーネ家の恥にならぬようにしっかりと用意させていただきますわ。けれど、隠れて“おいた”をする資金はご自分でどうにかなさってくださいませ」
「隠れておいた……」
「愛人でもなんでも好きにしてくださって結構よ。ただし、社交界にその噂が流れるような下手は打たないでください」
いや、分からなかったわけではなく。ちょっと斬新だったというか、十六歳の新妻が言う言葉じゃないなと思っただけで。
「では、よろしくお願いします」
そう言って横たわった新妻に、僕はため息をついて項垂れた。勃つ気がしない。
いくら勝気な目元がキュートでツンとした仕草が気高い猫みたいで綺麗だったとしても。歳の割に豊かな胸がスケスケ初夜衣装の向こうで誘っていたとしても。
僕は結婚に夢を見ている男なんだよ!
マリアは結婚に何一つ甘い夢を抱いていなかった。物心ついた時から両親の仲は冷え切っていたし、そのせいで一人娘だったマリアは早くから婿取りをすることが決まっていた。離れには父の愛人が複数住んでいたが、詳細はマリアもよく知らない。父は離れに入り浸って本宅にはほとんど帰ってこなかった。
母には結婚前から入れ込んでいる“愛する人”がいて、その人との間に弟がいるらしい。マリアは母がどこに住んでいるのかも知らない。正式な夫婦でないと参加できない社交界の催しに参加するために本宅で父と待ち合わせをする時に、姿を垣間見るくらいだ。会話らしい会話などした記憶もない。
デルフィーネ家は由緒正しい伯爵家だったがマリアの祖父の代に事業で大失敗し、莫大な借金を抱えた。
そのため、父は大金持ちの成り上がり男爵の娘を娶ったのだ。それがマリアの母である。その持参金の力で伯爵家は息を吹き返し、上級貴族へのツテを手に入れた嫁の実家が張りきり、そのおかげで伯爵家も大層潤った。事業を大失敗する前の数倍の資産を今は手に入れたのだ。
だが、困窮しているときはそっぽを向いていた親族たちが今度は乗っ取りを画策し始めた。分家や嫁に出た叔母の息子たちをマリアの婿にと強引にねじ込もうとしたのだ、上から目線で。
「半分は卑しい血の流れるお前を妻にしてやっても良いと言っているのだ。泣いて有り難がるべきだろう」
だいたいこんな感じのやつである。
マリアはといえば、己の置かれた状況に泣き暮らすだけの無力な悲劇のヒロインになるにはかなり図太過ぎた。ついでに性格も一筋縄ではいかないひん曲がった負けず嫌いであった。
実に祖父であるボーダル男爵に似ていたのである。ボーダル男爵にしても、男爵の血を見下すような男がデルフィーネ家の婿に入って乗っ取りなどされてしまっては冗談では無い。あくまで取引相手として対等でなければ、爵位で劣る男爵家は不利になり、搾取される危険がつきまとう。もちろん苦労知らずのお気楽馬鹿貴族どもにおべっかを使いつつこちらの方が有利になる契約を結ぶくらいの芸当など、男爵には朝飯前だ。
だが、だからと言って舐められても気にしないわけでは無いのだ。たたき上げの成り上がりを舐めるなよ、というのがマリアの祖父の口癖だ。だからこそ、誰よりもボーダル男爵は熱心にマリアの結婚相手を探した。
そうして探し出したのが、ヴィエナ侯爵家の三男キースなのだった。キースは血筋だけは無駄に良い。
まず、ヴィエナ侯爵家には伯爵家以下の家からの血が混じったことがない。王家からの降嫁も過去に何度かあり、特にキースの母親は元ファレス公爵夫人で、現国王の姪にあたる。寡婦となった後にヴィエナ侯爵の後妻となったため、思いがけず授かった末っ子のキースは少々微妙な立場にいた。
ヴィエナ侯爵家は先に述べた通り由緒正しい家柄で、経済状態は良好だが規模としては羽振りの良い現デルフィーネ伯爵家には遠く及ばない。領地経営は可もなく不可もなく、地道で堅実。キースが生まれたときには既に前妻との間に設けた嫡男が後継者として認知されており、代替わり直前であった。
血筋的にはキースが一番良いのだが、もちろんキースが跡取りになるというのは状況的に無理。しかし、血筋が良すぎるので下手な家には婿養子に出せない。
実は現国王陛下は病気で種を失くしてしまったため、王弟殿下が後を継ぐことになっている。この王弟殿下の娘がキースの母であり、将来的にキースは国王の孫になるのだ。当然王位継承権もついてくる。
まあ、よっぽどのことがない限り女系のキースに回ってくることはないが、それでも野心を持つ貴族家には美味しい物件なのだ。そういう家には絶対に婿や養子に出せない。
かといってそこに魅力を感じない家にとってキースはあまり旨味のある相手ではないのだ。変に血筋が良いのがかえって面倒だし、そもそもヴィエナ侯爵家は利権だとか、金だとか、社交界におけるコネクションであるとか、そういったことには代々あまり興味がない一族で、そういった方面に期待ができない。どちらかというと研究者肌の者が多く、引きこもり気味である。しかも金にならないものに割と夢中になるタイプだった。
だったら一生独身でも良いじゃないかとはならないのが難しいところで、結婚していないと一人前とは見なされない社交界ではかなり肩身がせまいし、自身に子ができなかったからか大変国王陛下が気にされている。姪っ子を溺愛しているため、その息子のキースの結婚には並々ならぬ関心がおありだった。プレッシャーがすごい。
このまま婿養子に出ずに嫁をもらうとしよう。侯爵家とはいえ三男ともなればいずれ独立せねばならず、複数爵位を持つ家なら一代限りでその爵位を貸与することもあるが、所詮は本家に付随するものなので、自力で爵位を得なければキースの子供は平民になるのだ。キースも成人した折にアルマ子爵領を任され、子爵を名乗る許しを得たが、いずれは返さなければならないものだ。ちなみにアルマ子爵領は超ど田舎である。人口100人以下の村が三つあるだけだ。騎士学校を出て騎士爵を得たが、これもまた一代限りである。めっちゃ王家に近い血が平民になっちゃうと色々困るのである。貴族社会の権威的に。
すごく面倒な立場にいる血筋だけは良い侯爵家三男、キース。
その事情に目をつけたのがボーダル男爵である。
デルフィーネ家自体は由緒正しい家柄で、体面的にも問題がなかった。王位に色気を出すような家柄でもなく、借金その他の経済的な不安はない。それにマリアを取り巻く状況について『恥を忍んで赤裸々に』語ったところ、特にキースの母親がマリアに甚く同情し、そのような状況ならキースを大事にしてくれるだろうという判断もあって婚約が成立した。
騎士として王城に詰めていたキースは突然呼び出されて何事かと思えば、自身が婚約したことを知らされ、更に結婚式は三ヶ月後だと知らされて仰天した。それでも自分が面倒な立場にいると自覚があるので、両親と兄が納得しているなら悪いことにはならないだろうと受け入れた。時間が無かったのもあり、婚約者殿と手紙のやり取りはしていたものの顔を合わせたのは結婚式当日であった。
最初が肝心だとお爺様もおっしゃっていた。所詮は種馬であることをしっかり認識して頂かないと。
マリアはどこぞの破落戸どものような思考で臨戦態勢だった。頭のおかしな親戚どもとやり合う時と同じか、それ以上に気合を入れて臨んだ初夜。
怒りを煽って小生意気な小娘を蹂躙してやる気持ちで襲って下されば万々歳である。
親戚の愚息どもにそういうふうに襲われたことは数知れない。習い覚えた護身術とお爺様がつけてくれた護衛のおかげで純潔は守ってきたが、こうなればとっとと捨ててしまいたいもの以外の何物でもない。多少乱暴にされようとも、きっちり純潔を奪って種をくれるのであれば全く問題ない。大歓迎だ。
下手に私が純潔で未婚だから馬鹿なことをやらかす。今日からその煩わしさから解放されると思えば、笑い出したいくらいだ。
この、ちょっとぼんやりした印象の血筋だけは良い婿殿の突然の登場に驚き、悔しさを隠せない引きつった笑顔で祝辞を述べていた親戚どもの顔を思い出し、心の中でもう一度高笑いして叫んだ。
“ザマァ!!!”
「あのね、申し訳ないけど、もう一度起き上がってくれないかな」
あら? 婿殿の様子がおかしいわ。
ここは侮辱に対して怒って襲いかかる場面ではないのかしら。
マリアは仕方ないので起き上がる。
「君はベッドに腰掛けて。僕は椅子を持ってくるから」
婿殿は私の肩に自分が羽織っていたガウンを掛けると、文机のところから椅子を持ってきて座った。
ふう、と婿殿は一つため息をつくと神妙な面持ちで口を開いた。
「君の事情は、母を経由して聞き知っているよ。実の娘の結婚式での君の両親や親戚たちの様子も実際にこの目で見たしね。だから君が切羽詰まっているのも分かるし、僕としても君に応えたい気持ちはあるんだけど……。正直言うとこのまま初夜をきちんと終えるのはかなり厳しい」
真面目な顔をして何を言っているのかしら。回りくどくてよく分からない。
どうも、親戚の愚息どもとは違って暴力と性欲と支配欲が仲良しなタイプではないらしい。
もしくは種馬扱いでも怒れない弱味があるとか。
「まさか、不能ですか?」
「女性がそんな言葉口にしたらダメです!!」
「では、何が問題なのですか?」
「うーん、なんて説明したら良いのか……」
口ごもる婿殿にピンと閃くものがあった。
「もしや特殊な性癖がおありですか? でしたら可能な限り協力を……」
「ないから!!そういうのないですから、女性がそういうことを口にしちゃダメです!」
仕方ない、私は処女だし男女のことは経験がないので分からない。ここは大人しく婿殿の話を聞きましょうか。
婿殿はなんだかそわそわ落ち着かない様子で視線を合わせずに話始めた。
「こ、こういう、男女のことに関して君に遠回しに言っても通じなさそうだから、その……紳士としてはどうかと思うけどわかりやすく説明するね」
「ええ、紳士の何ちゃらは建前でしかございませんでしょう、本音でどうぞおっしゃってくださって結構」
「ぶっちゃけるね!?」
「今更取り繕ってもどうにもならなそうですし。どうやらわたくしは初手を間違えたようなので、新たな対策を練らねばなりません。さっさとその判断材料を吐い、提供していただけると嬉しいですわ」
「そこ、言い直した意味あんまり無いと思うよ!?あともうちょっと色々隠した方が良いかな!?」
「落ち着いて」
「君が言う!?」
一皮剥けば女とヤりたいだけのオスのくせに、婿殿は色々と様式美を大事にする面倒なタイプらしい。
とっととヤれば良いのに。
「女性の場合、政略結婚で自分を侮辱するような夫に身を任せるしかない苦痛はとても同情するけれども、行為の本質として受け身であるからこそ成立するんだよ」
「……」
気を取り直したらしい婿殿の言葉にマリアは沈黙する。
確かにあの愚息どもと結婚して子を成さねばならないとしたら、とんでもなく苦痛でしょうね。復讐への妄想が捗ること間違いないですわ。
「男性側は能動的に行為に臨まねばならないから、男性側は『やる気』っていうのが重要。そりゃ、君のそういう挑発的な態度に煽られて女性としての尊厳を踏みにじるような行為に快感を覚える男もいる。多分、君の婿になりたがった親戚の男たちはそうなのかな」
「そうですね、煽り耐性は非常に低く、暴力と性欲と支配欲が大変仲の良い野生動物の気質を持ち、野生では一日も生き延びられそうにない箱入り肉体の持ち主がほとんどでした」
「君、本当に容赦が無いね!?」
「必要ないかと」
「そこは同意する」
「回りくどいのは好きではありませんので、簡潔に行きましょう。問題を解決するには、とにかくその『やる気』が出れば良いのですよね?」
「その通りだけど……」
「どうしたら貴方はわたくしとヤる気になりますの?」
「だから女性がそういうこと言っちゃダメです!!」
真っ赤になって声を荒げているけれど、怒鳴るっていう感じではなくて狼狽えいてる感じですわね。
あら?
なんだかだんだん婿殿がエットル夫人に見えて来ましたわ。
マリアはマナー教師をして下さったエットル夫人を思い出した。
良い反応をされると、ついワザと淑女らしからぬ言動をしたくなるものだ。
だって面白いから。
「こほん、あのですね、確かにこう、貴族社会は政略結婚が普通ですし、冷え切った夫婦も少なく無いです」
「うちの両親とかですね」
「そういう合いの手は心が折れそうになるので今は自粛で!!」
「……」
「とにかく、そういうものではありますが、僕の両親は非常に仲が良く、愛し合った末に僕が生まれたんだと思えるわけですね。頭がいいわけでも特別剣の腕が良いわけでもない僕の大きな肯定感の論拠なわけです。それで、僕は自分に子供ができたら変な劣等感とかを持たないで済むようにちゃんと愛情深く育てたいわけです」
「血筋しか誇るものがないという劣等感ですか?」
「容赦なく抉るね!? まあその通りだけど! ちょっと自粛してくれないかなあ!?」
「善処します」
「僕は! 自分の子供を愛情深く育てたいので! ちゃんと愛し合って生まれてきたんだよって言ってあげたいので! そこ譲れないので! 結婚から始まる恋愛とかどうですか!?」
流石にマリアも思考が停止した。
真っ赤になっている婿殿の顔をまじまじ見て、世にも奇妙な生き物に出会った心地だった。恋愛であるとか愛のある家庭というのはマリアにとっておとぎ話の中の事象であり、現実にはあり得ないものだと思っていたのだ。それを婿殿は現実にあると信じているらしい。
「まさかの婿が恋愛脳。ちょっと何言ってるか分からないですわね」
「百歩譲って家族ごっことかでもこの際!!」
「家族ごっこですか?」
その言葉に、マリアは少しだけ興味を惹かれた。社交界ではあの両親でさえ仲が良い夫婦のように振る舞う。おそらくこれからそういう技能は必要になってくるのだろう。
デビュー直後に結婚となったマリアにとって、まだその辺のことはピンと来ていないのだが、貴族にとって外面の良さというのが大事だということは理解している。婿殿がそれについて協力的なのは喜ばしい点であるとマリアは結論付けた。
「貴方、今二十四歳でしたかしら?」
「あ、はい」
「その歳でおままごとですか」
「いちいち抉ってくるね!?」
「いいですわ。面倒ですけど、それなりにメリットがありそうですし。では今夜は初夜なのですし、恥じらう新妻と婚約期間に散々お預けされて辛抱たまらん新郎ごっこというのはどうでしょう」
「却下で!物事には順番というものがあるんです!」
「面倒ですわねえ、仕方ありませんわ、婿殿のヤル気が迷子らしいのでお付き合い致しましょう」
「面倒言い過ぎです!あと言葉選び!!最初は婚約したての初々しい二人ごっこからお願いします!」
「えええ……乙女ですの?」
流石にドン引きして呆れた顔になってしまったマリアだが、キースはキースでここまでぶっちゃけてしまったので開き直って力説した。
「いいじゃないですか、面倒な立場だったから女性とお付き合いなんてしたことないんです! ちょっとくらい夢見てもいいでしょう!?」
「ああ……色々拗らせた童貞ですのね」
「君、どこでそういう言葉を覚えてくるの!?」
「では、話し合いも終わったので就寝いたしましょうか。婚約したてということで、貴方はそこの長椅子で寝てくださいね」
「切り替えが早すぎてついていけない……!」
嘆く婿殿の声を聞きながらマリアはついニヤけてしまった。
お爺様に感謝しなくてはいけないわね。とても良い婿殿を頂いたわ。明日からが楽しみね。
散々な初夜(主にキースにとって)だったが、マリアはごっこを完璧にするために恋愛小説を読みまくり、結果結構嵌ってしまった。その効果もあり、アルマ子爵夫妻は順調にごっこ遊びをこなしてゆき、入り婿としてキースがデルフィーネ伯爵位を継ぐ頃には息子二人の子宝に恵まれていた。
キースには「マリアはすごく、良い性格をしているんだ」などと胃薬片手に大真面目に惚気るというちょっと変わった癖はあったが、外から見ている限り家族仲は良好で、憧れの夫婦として社交界でも人気だ。
「ねえ、あなた。愛人は作りませんの?」
「は!? 何言ってるの、君は!?」
「だって、愛人に嫉妬しながらも健気に家を守り息子を育てる嫁ごっこがしたいんですもの」
「却下!」
「キース様ったら甲斐性なし」
「よし分かった、恋愛小説を読むのを禁止するぞ!」
「あら、随分と横暴ですこと! 仕方ありませんわ、恋愛小説ばりにわたくしを口説いてくださったら我慢して差し上げますわ」
「なっ!そ、それは舞踏会で皆が注目するようなド派手な告白やら何やらかい!? もう二度としたくないんだけど!」
糖度はだいぶ増えたが、初夜の一件からあまり変わっていない二人の関係性を眺め、二人の息子達はごく普通の穏やかな結婚がしたいと思うのだった。
感想に寄せられたご意見、誤字報告により誤解されやすいなと判断した点について推敲いたしました。ありがとうございました。(5/9)
1/14にいただいた誤字報告は、誤字ではなく意図的にそうしてあります。
1/15にいただいた誤字報告は修正しました。
1/17にいただいた誤字報告ですが、甥ではなく姪で間違いありません。キースは国王が溺愛する姪っ子の息子だから、間接的に周囲と本人にプレッシャーがかかっているので。(2019/1/17)
誤字報告ありがとうございます。修正しました。(2019/1/13)
初夜で地位も身分もある若くてイケメンの旦那様に「愛することはない」宣言されてからの、溺愛コース。テンプレだけど嫌いじゃないです。でもなんとなくもやっとするんですよね。たまに嫁が愛想つかして旦那が捨てられる展開みるとスカッとします。嫁の方が初夜に「愛はいらない」宣言したらどうなんだろうという思いつきで書いてみました。シリアス風味で書いていたはずがコメディになっていました。なんでだ。