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黄色いサンタクロースとやどかりのコロッケ屋

作者: 黄色いサンタ

 何年か前のことですが、三重県のさきっぽの大王崎に

行きました。海辺には干潮の時に、やどかりとさわがに

が、いっぱいいました。その帰りに伊勢神宮のおかげ横

丁に寄ったのですが、そこでコロッケを食べました。

 2つの思い出から思いついた話です。

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 夏の海辺には、たくさんのやどかりさんがいました。み

んなそれぞれに貝のいえをせおって、砂や岩の上をちょ

こちょこと歩いていました。おひさまのかがやきをうけ

て海の水が、きらきらとひかり、波の音がひびき、潮の

香りがただよう、そんな海辺を歩いていました。そこへ、

さわがにくんが、横歩きでやってきました。

「こんにちは、さわがにくん」

「ごきげんいかがですか、やどかりさん」

「ありがとう、元気ですよ。さわがにくんは、いかがで

すか」

「ぼくも、元気です。元気すぎて、おなかが、すいてし

かたありません」

 そういって、さわがにくんは、おおわらいしました。

「海には、食べるものが、ありませんか」

「いえいえ、海には、いっぱい食べるものありますが、

 たまには、かわったものも食べたいですよ。そう思いま

せんか、ざりがにさん」

「そうですね」

「それでは、さようなら」

 さわがにくんは、また横歩きでいってしまいました。


 そこへ、黄色い自転車に乗った黄色いサンタクロースが

やってきました。

「こんにちは、やどかりさん」

「こんにちは、黄色いサンタクロースさん」

「あれ、しばらく見ないうちに、やどかりさんのいえが

小さくなったのではありませんか」

「そういえば、ちょっときゅうくつになったかな」

「新しいいえをさがさなければなりませんね」


 やどかりさんは、貝のいえが小さくなったら大きな貝を

みつけて引っこしするのです。


「新しいいえといえば、海岸の入口のところのコロッケ

屋さんが、引っこしました」

「あのコロッケ屋さんですか。さわがにくんと、いちど

食べてみたいね、といっていたのですが・・。それは、

ざんねんです」

「まだ、あのコロッケたべていなかったのですか、あれ

はおいしかったのに」


 しばらくやどかりさんは、考えていました。

「そうだ、わたしが、コロッケ屋さんのいえに入りまし

ょう。そしてコロッケをつくります」

「まだ、つぎにかりる人がきまっていないので、それが

いいでしょう」


 こうして、やどかりさんは、コロッケ屋をはじめること

になりました。やどかりさんのコロッケ屋には、海の生

き物が、みんなやってきました。さわがにくんもやって

きました。

「こんにちは、コロッケをたべにきました」

「これは、これは、さわがにくん。ようこそ、いらっし

ゃいました。どうぞ、わたしのつくったコロッケをたべ

てください」

 ほっかほっかのまるいコロッケをわたしました。

「はふ、はふ、あつくて、おいしいですね」

「さわがにくんが、おいしいものを食べたいといってい

たので、コロッケ屋をはじめることにきめました」

「そうだったのですか、それは、よかった。これからも、

 やどかりさんのコロッケをたべにきますね。それでは、

さようなら」

横歩きでかえっていきました。       おしまい



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 やどかりさんは、コロッケ屋をはじめること

になりました。やどかりさんのコロッケ屋には、海の生

き物が、みんなやってきました。さわがにくんもやって

きました。

「こんにちは、コロッケをたべにきました」

「これは、これは、さわがにくん。ようこそ、いらっし

ゃいました。どうぞ、わたしのつくったコロッケをたべ

てください」

 ほっかほっかのまるいコロッケをわたしました。

「はふ、はふ、あつくて、おいしいですね」

「さわがにくんが、おいしいものを食べたいといってい

たので、コロッケ屋をはじめることにきめました」

「そうだったのですか、それは、よかった。これからも、

 やどかりさんのコロッケをたべにきますね。それでは、

さようなら」

 横歩きでかえっていきました。 

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