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私がお姉ちゃん

作者: えりー

ママのおなかが毎日毎日少しづつ大きくなっていくことに気がついた。

わたしは不思議に思いママのおなかにてを置いた。手からとくんとくんと音が伝わってきた。

わたしは首をかしげてママを見た。

ママは優しく笑いながらこういった。

「もうすぐ赤ちゃんが生まれるの。そしたらエリオットはお姉ちゃんになるのよ。」

”アカチャン?””オネエチャン?”

初めて聞く言葉に戸惑った。


それからママが病院に行ったきり帰ってこない日が続いた。

何日かたったある日やっとママが帰ってきた。

ママの腕の中には小さい生き物がいた。

「エリオット、ただいま。ほら、この子が赤ちゃんよ」

そう言ってママは赤ちゃんを見せてくれた。

パパにもママにも似ているお顔。でも小さくて少ししわくちゃだった。


赤ちゃんはよく泣いた。毎日毎日たくさん泣いた。

私は心配になって泣いている赤ちゃんに近寄った。

赤ちゃんは私の耳を思い切り引っ張った。

あまりの痛さにわたしは床を思い切りけった。

ダンっと言う音がお部屋の中に響いた。

すると赤ちゃんはさらに泣きだした。

わたしはびっくりして壁と本棚の隙間に逃げ込んだ。


赤ちゃんは一人で泣いている。

みていてかわいそうになった。でもまた耳を引っ張られるかもしれないし・・・

正直怖かったけど赤ちゃんを放っておくことができなかった。

わたしはおそるおそる近づいて赤ちゃんのほっぺにちゅうをした。

すると赤ちゃんは泣き止んでうれしそうに笑った。

わたしもそれを見てうれしくなった。


ママもその様子を見ていたようで、私の頭をなでてくれた。

「エリオットは素敵なお姉さんね」

そう言ってママもニコニコ笑ってた。

赤ちゃんも、わたしも、ママも幸せな気分になった

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 エリオットが赤ちゃんのほっぺにちゅうするところがほのぼのとしていて良かったです。 素敵な話でした。
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