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降ってきたクノイチと女の顔。
クノイチがグワーって降ってきて、俺の顔とクノイチの顔がバーン!ってぶつかった!
どうする?救急車か?
そんなことを考えてると、クノイチが赤い顔して横で寝てた。
俺は寝かせておくことにした。
クノイチは敵だ。
しかい赤い顔で寝てる人間を攻撃するほど、俺は野蛮ではない。
紳士の闘いをしたいから。
?
その刹那、俺は不思議を感じた。
このクノイチ、寝てない?
起きてる?
え?
その刹那、クノイチは動いた。
やっぱ起きてる。
どうする?
起きたなら攻撃するか?
と思いきや、クノイチは女の顔になってた。
そう、これは恋する女。
俺に恋してるのか?
しかし出会ったばかり。
しかも敵。
俺はどうするか考えた。
そしたらクノイチがなんかしゃべり出した。
「ごめんなさい・・・今夜は疲れちゃった・・・」
ってクノイチがしゃべったんだけど、その後すぐ寝ちゃった。
クノイチは疲れたらしい。
だから今夜は寝かせておこう。
これは戦いの序章に過ぎない。
本当の闘いは、明日の朝から始まる。
そうとも知らず、つかの間の休息を味わう俺とクノイチであった。
つづく。