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ability  作者: 死気神サラ
【仲間集め編】
1/3

プロローグ

ここは……どこ?

私が目を覚ましたそこは、天井から床まで真っ白の。ある病室だった。

私はここで、今まで寝ていたようだな。

ガチャ

ドアノブの音が部屋中に響きわたる

誰かが入ってきたようだ。

「調子はどうだ?」

入ってきたのは、一人の青年だった。

「うん。大丈夫。」

私は、青年の質問にそう答えた。なにがどう大丈夫なのかは、自分自身でもよくわからないが、青年に心配をかけるわけにはいかない。

率直に言うと、私は間もなく死ぬ。これは避けることのできない『事実』。

ほかの言い方をすると、『運命』と言えるかもしれない。

私は、自分が死ぬ時間。死ぬ方法。死ぬ原因。それらすべてがわかる。

だから、「調子はどうだ?」という質問は、おそらく私の心を察してくれたからかけてくれた言葉なのだろう。

私は、死ぬのがコワい。

この入院期間。色々考えてしまった。死ぬというのは、痛いのか。死んだあとはどこに行くのか。身近なひとはどんな顔をするのか。意識はどうなのか。天国と地獄はあるのか。転生することができるのか。転生するとしたら、どんなものに転生するのか。

そう考えるうちに、死ぬことに抵抗があまりなかった私に、死ぬことに対する恐怖が植えつけられてしまった。昔は、自分で命を絶とうと思ったことすらあったというのに………

だが、私は死ななければならない。

それが世界のため。

それが      この子のため。

私はこの子を産み、そこで死ぬ。

そう。あの時に決めたんだ…………

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