処刑~一人目~
この小説はiPhoneのアプリ「人狼ゲーム」を元に作った小説です。
今朝、一人目の犠牲者がでた。
役職は騎士。市民側の大切な戦力が一人消えた。
残り8人。人狼が何人いるかもわからない状態だ。
このあとの話し合いで誰が人狼かを話し合う必要がある。絶対ここから脱出したい。だが、そのためには、
人狼を全員処刑しなければならない。
さすがに生き残るためとはいえ、誰かを殺すことにはていこうがある。
そう考えながら昼食を食べ終わると、モニターが動いた。
「諸君、話し合いの時間だ。考えはまとまったかな?それでは全員が向き合うように座ってくれ。」
いよいよ話し合いが始まる。
ここからは市民側の攻撃だ。
しかし人狼に騙され、市民を処刑したのでは勝ち目がない。
ここは慎重に話し合いをしなくては。
「話し合いのテーマは誰が怪しいか、誰を処刑するかだ。
話し合いの時間は5分話し合いはこの私が仕切らせてもらう。
では、今から5分。話し合い、始め。」
仮面の男が話終えるとモニターの右下のタイマーが動いた。
話し合いの始まりだ。
まずは昨日みたいに全員に話しかけてみるのがいいだろう。
皆も同じ考えだったのか、一斉に喋りだした。
皆は自分が人狼ではないこと、誰が怪しいかを言い合っている。
時には、「お前人狼だろ!!!!」と脅しにかかってる人もいた。
そんなこんなで5分がたった。
「時間だ。昨日届いた役職の乗ったアドレスに誰に投票するかを書いて送ってくれ。」
俺は携帯を開き、怪しいと思う人物を書いた。
その人物は、ヤンキーだ。
話し合いの間、「お前が人狼だろ!!!!」と脅していたのが尋常じゃなかった。
もしかしたらヤンキーが人狼で、他の人にこいつが人狼だと思わせる為にやっていたのかもしれない。
俺は、ヤンキーの名前を書き、メールを送った。
そして、数分たち
「結果発表だ。
処刑されるのは.......利光(ヤンキーの名前)お前だ。」
ヤンキーはの顔は青ざめて、とても震えていた。
そして「俺じゃない......俺じゃない.....」と小声で言っていた。
その瞬間、後ろから、ガタッと大きな音がした。
後ろを振り向き、そこにあったのは、首吊りの処刑台。
かなり本格的だった。
「利光(ヤンキーの名前)そこの処刑台の縄に首を掛けろ。自分でレバーを引け。それか、利光(ヤンキーの名前)に投票した皆様が処刑を行ってください。」
仮面の男はとても楽しそうに言った。
そうすると中年男と青年1と青年2がヤンキーを処刑台まで運んだ。
俺は足がすくんで動けなかった。
これは本当の処刑だ。直に人が死ぬところを見たことがない。
女性たちは目をふさいで俯いていた。
ヤンキーは
「俺じゃない。信じてくれ。本当なんだ、助けてくれー!!!!」
と命乞いをしていた。
だが、縄は首にかけられていた。
今、処刑が行われようとしている。
そうしたら青年1が
「ごめんなさい。でも俺も生き残りたい。
そのためには、君を処刑しなきゃならない。どうか俺を許してくれ。」
泣きながらそういった。
そうすると、中年男が
「そうだな。さすがにこのレバーは一人じゃ荷が重い。みんなで引きましょう。」
そういっていた。
皆、それに賛同しレバーに手をかけた。
そうするとヤンキーは俺に向かって話しかけてきた。
「この処刑は逃れることがてきなさそうだな。
最後に頼みがある。紙と書くものを持ってきてくれ。」
俺は頷き紙と書くものを渡した。
「お前が生き残ったらこの紙に書いた住所の霊園の門崎っていう墓地に俺の遺体を埋めてくれ。頼む。」
俺は頷き紙を受け取った。
「お前はいいやつだな。」
そういって目を閉じた。
そして処刑を開始した。
レバーを引いた瞬間足元が開きヤンキーは口から血と訳のわからない物を吐き出し、死んだ。
俺は、彼の死を無駄にはしない。
彼の遺言を約束を守るために、生き残らなければならない。
「諸君、ご苦労。彼の役職は.....平民だ。」
結局、彼は平民だった。
そして今夜、人狼の襲撃が始まる。
まだ人狼は一人も死んでない。
ここからが勝負だ。
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