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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
最後の決戦!~学生達の熱き戦いが終わりを告げる
92/109

8-9

 PRS BATTLE全体選抜2日目。朝、目が覚めた俺は自分の頬を両手で叩いて気合を入れた。

――今日で全てが決まるんだよな、頑張るしかない!ベッドから降りた俺はいつも通り、シャワーを浴びに行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「トモ、おはよう。眠れたか?」

「ちょっと寝不足だだけど、大丈夫だよ」

 昨日と同じように体育館に直接登校した俺達は、先生の指示で防具服に着替え、昨日と同じ選手控え席に座る。

 ただ、昨日と違うのは、出場選手が男子4名、女子4名とかなり少なくなったことだ。

 そして8:40分を過ぎた頃から体育館の観客席に1年生から3年生の生徒全員と教職員、来賓が次々と座っていく。

 その間、体育館のステージ側に設置された大型スクリーンには今日のトーナメント表が映されていた。


【女子 準決勝】9:00~9:30


第1試合 白1年A組 西郷刹那 対 青2年B組 前下姫芽

第2試合 白2年A組 横関歩美 対 青1年D組 時実未来


《  休  憩  》


【男子 準決勝】10:15~10:45


第1試合 白1年A組 天樹友助 対 青1年A組 鍬土関平

第2試合 白2年A組 斉木千里 対 青1年D組 三上有利


※決勝戦は、準決勝の試合が全て終わり次第、発表します。


 体育館に入って来た生徒や先生のほとんどが、スクリーンに映し出されているトーナメント表を真剣な顔でみていた。

 そして今日の審判員。主審は大柳校長で副審は塩花教頭先生。

 防具マスク着用と最終の身体検査を行うのは、3年生の英語担当の宮元先生と養護教員の高峰先生。

 そして、最終決戦に出場する生徒の担任、2年A組の小林先生、2年B組の成瀬先生、1年A組の天堂先生、1年D組の鈴木先生も観客席ではなく、バトルスペース下の控え席で待機していた。

「1年A組、全員着席、1年B組、全員着席、1年C組、全員着席…………3年D組、全員着席。以上生徒全員の着席を確認しました」

 体育館の中では、これも昨日と同じく、先生方と生徒会役員によって、体育館に入場した生徒の確認作業が行われている。

「第1試合に出場する西郷と前下、防具マスクを着けるので、宮元先生と高峰先生のところへ行きなさい」

「「ハイ!」」

 長岡先生の指示で、西郷と前下は自分達から少し離れて待機している宮元先生と、高峰先生のところへ向かう。

 2人が防具マスクを着け、身体検査を受けている時に、体育館中央に作られた特設のバトルスペースの上に、大柳校長がマイクを持って上った。


「生徒、教員、ご来賓の皆様、おはようございます。これより『PRS BATTLE全体選抜』準決勝を行います。そして、準決勝を勝ち抜いた者同士で決勝戦を行い、来年度の男子、女子、それぞれの生徒会長が誕生します。試合中は静粛に見守ってください……」

 挨拶を終えた大柳校長が頭を下げると、その側に大倉男子生徒会長が駆け寄り、大柳校長の胸にピンマイクを着けた。

 そしてバトルスペースに副審判の塩花教頭先生が上り、所定の位置に着く。

 全ての準備が整ったところで、大柳校長が軽く右手を上げた。


「それでは第1試合、白、1年A組、西郷刹那。青、2年B組、前下姫芽。前へ」

「「前下ぁー、勝てよ!!」」「「負けんなー」」「「西郷、頑張れ!」」

 防具マスクをつけた西郷と前下が、カンカンカン……と、金属音をたてながら簡易の階段上り、バトルスペースに登場する。

 大型スクリーンには、そんな2人の姿が映された。

 観客席からは2人を応援する歓声が飛び交う。

 2人が定位置についたところで、主審の大柳先生がゆっくりと右手を上げた。

「観客は静粛に!両者、礼!」

「「よろしくお願いします」」

 向かい合った西郷と前下は頭を深く下げて一礼をすると、直ぐに体勢を整えた。

「それでは両者セット!……RPS GO!」

「ハァァァッ!」「ヤアアァァッ!」

 大柳校長の合図で、2人の体が動いた――……。


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