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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
最後の決戦!~学生達の熱き戦いが終わりを告げる
84/109

8-1

「いよいよ今日と明日で全てが決まるね」

「ああ、精一杯頑張ろうな」

 俺とトモは雪が積もった道を歩きながら登校していた。

 9月の学校祭で行われた『学年選抜PRS BATTLE』から約3ヶ月。

 12月に入り、北海道は雪が降っていて、辺りは雪で覆われていた。

 いよいよ今日から生徒会長の座をかけた最後の戦いが始まる。


 1年生の選抜4名と、2年生の選抜4名。

 計8名が男子生徒会長のファイナル決戦とも言えるこの『全体選抜』に挑む。勿論、これは女子も同じだ。

「トモ。俺、生徒会長になるからな」

 学校の校門が見えてきたところで、俺はトモにそう告げた。

 トモは俺の顔をしばらく見つめたあと、口を開く。

「……ユウ、僕も絶対に生徒会長になる」

「お前が生徒会長になったら、俺は役員補佐をやるよ」

「えっ?ユウ……」

「俺が生徒会長になったら、トモが役員補佐な」


 そう、来年もあるなんて思ったらこの戦いに勝てるわけが無い。

 俺はこの勝負に全部の気合を入れたいんだ。

「うん、分かった。約束しよう」

「絶対だぞ、取り消しは無しな」

 ずっと友達をしてきたトモには俺の気持ちが伝わったようだ。

 互いに笑みを浮かべると、俺達は学校の中に入っていった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「俺達は体育館でいいんだよな?」

「うん。全体選抜に出場する生徒は体育館集合だって天堂先生が言っていたよ」

「天堂先生の言うことなら間違いないな」

 俺とトモは自分たちの教室に行かず、まっすぐ体育館に向かう。

 『全体選抜』に選ばれた生徒、男子8名、女子8名は体育館に集合後、先生の指示で防具服に着替え、対戦を行う。

「うわっ、こんな風になっているんだ!」

「なんか凄いよ、これ」

 体育館の中を覗いた俺とトモは驚いた声を上げる。

 なぜならまるでボクシング会場のような設営がされていたからだ。


 体育館の中央にはボクシングのリングのように1mほどの高さに作られた幅4m、奥行き3mほどの特設バトルブース。

 そのバトルブースの中には白と青のバトルスペースと電光掲示板、パソコン、テレビカメラと、いつもの機材が置かれている。

 ステージ側には大型スクリーンが貼られ、ステージの下に並べられた椅子には選手控と書かれている立て看板がある。

 ステージ側以外の周りをコの字型で囲むように椅子が並べられ、観客席が作られていた。


「あの、バトルブースの上で試合をするんだね。僕達」

「さすがに緊張するな、これ……」

 天井からずっと下まで、体育館を見渡していると――。

「おう、お前ら何をしているんだ?」

「ドオォォッ、何だよ鈴木先生か。いきなり後ろから声かけんなよ」

「何だとは失礼だな。それより早く体育館の中へ入れ。それともビビッたのか?」

 鈴木先生は二ヤッと笑って俺たちの顔を見る。確かに驚いたけど、ビビッた訳じゃない。

「ちょっと驚いただけだ。トモ、体育館の中に行こうぜ」

「あ……うん。では鈴木先生失礼します」

「おう、2人とも頑張れよ!」

 体育館の中央にあるバトルブースに行くと、10人ほどの生徒と、数人の先生がそこに集まっていた。


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