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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
涙と笑いの文化祭~ユメの涙は俺が拭く!
69/109

7-3

 体育館の中は既に4つのバトルブースが出来ていて、先生方と生徒会役員が忙しそうに歩きまわっている。

 体育館は入り口から見て、右側が「1学年選抜バトルブース」、左側が「2学年選抜バトルブース」と、天井からつるされたネットで仕切られている。

 さらに右側の奥に「1年女子バトルブース」、手前に「1年男子バトルブース」、と書かれた大きなホワイトボードで分けられている。

 左側も同様に、奥が「2年女子バトルブース」、手前が「2年男子バトルブース」となっていた。

 各バトルスペースをコの字型に囲むように椅子が並べられている。出場生徒や関係者が座る席なんだろう。


「生徒は全員、防具服に着替えなさい」

 先生の指示で男子生徒は体育館ステージ右横にある男子更衣室。女子はステージ左奥にある女子更衣室で防具服に着替える。

 前回のバトルの時に着用したサイズを記録していたんだろう。

 更衣室に並べられている防具服にはすでに出場する生徒の名前が付けられていた。

 宿泊学習でも使われた防具服なのに、相変わらず新品同様に綺麗だ。

 俺はその中から「三上有利」と自分の名前が付いてある防具服を取り、靴下から順に身に着けていく。

 数分後、俺は用意されていた防具服を全て身につけた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ユウ、着替え終わった?」

「おう、完了だぜ!」

「じゃあ、体育館に行って『身体検査』だね」

 防具マスク以外を身につけた俺とトモは、更衣室を出ると体育館のステージ中央にいる先生の所へ向かう。

 宿泊学習の時に行われた身体検査は先生1人だったが、今回は2人の先生が生徒一人の身体検査を行う厳重ぶりだ。

 身体検査の場所には保健室の高峰先生と塩花教頭先生が待機していた。

 塩花先生はどこにでもある紺色のスーツで、高峰先生は白衣に下はTシャツとミニスカという美味しいスタイル。

 高峰先生は俺達を見ると、ニッコリと笑顔を浮かべた。

「じゃあ、トモくんからでいいかなぁ~。ここに来て、手を前に伸ばしてねぇ」

「ハイ、これでいいですか?」

「いいですよぉ。じゃあ検査しますねぇん」

 甘ったるい話し方で、ハンド式の金属探知機のようなモノをトモの体にかざしながら身体検査を行う高峰先生。

 塩花教頭先生はトモの腕や足に異物が入っていないか調べながら、目は高峰先生のプルンプルンな胸に集中している。

 おい、この身体検査大丈夫なのか!?

「天樹友助、身体検査クリア」

 約3分後。トモの身体検査が終わると、今度は俺の番。

 トモの時と同じように高峰先生が俺の体にハンド式の金属探知機のようなモノを翳していく……。が。

 高峰先生が前屈みになると、白衣の隙間からチラリと見えるたわわな果実。

 やっべー、どうしても目が高峰先生のプルンプルンに。塩花教頭先生のこと言えねえぞ俺!

「三上有利、身体検査クリア」

「三上くぅん、バトル頑張ってねぇん」

「あー、ハイ、ありがとうございます……」

 ようやく、高峰先生のプルンプルン攻撃が終わった。


 身体検査をクリアした俺はため息をつきながら先に検査を終えたトモの側に行く。

「あー、無事終わったぁぁ~」

「ユウ、身体検査でそんなに疲れた?」

「なんで高峰先生が検査するんだよ~、緊張したぜ」

「きっと女子の身体検査もあるからじゃない。男の先生が触るわけにいかないし」

 高峰先生のプルンプルンの影響を受けなかったトモは冷静に判断している。

 しかしトモ以外の男子出場生徒は、高峰先生のプルンプルン攻撃でデレデレになっていた。


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