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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
最初の行事は宿泊学習!
53/109

5-19

 昨日と同じく防具服に着替え大広間に戻ると、身体検査が待っていた。

 昨日の夏木大吾の件があったせいか、昨日より少し時間をかけた検査が行われる。

「三上有利、クリア。バトルブースへ行きなさい」

「ハイ」

 身体検査が終わった俺は、先生の指示でD組のバトルブースを向かった。

 D組のホワイトボードには今日のトーナメント表が貼ってある。

 トーナメント表を覗くと、D組の決勝戦は次のようになっていた。


【決勝 男子 (2日目)】


第1試合 佐川 ― 小林

第2試合 三上 ― 曽根

第3試合 長谷川― 鈴元

第4試合 深川 ― 井口


【決勝 女子 (2日目)】


第1試合 安部 ― 江川

第2試合 木田 ― 小山

第3試合 布施 ― 瀬川

第4試合 時実 ― 沼田


 先ず、男子の試合が行われ、次に女子の試合。

 この対戦で勝った各クラス男子4名、女子4名。計32名が次に行われる『学年選抜』に出場することが出来る。

 表によると俺が2番目の試合で、ミクは8番目、ラストを飾る。

 クジ運とはいえ、美味しいトコを持っていくなぁ。

 そんなことを思いながら、バトルブースに並べてある選手控えの椅子に腰を下ろすと。


「第1試合。白、佐川。青、小林。スタンバイしなさい」

 今日、主審を努める、A組の天堂先生の声が聞こえてきた。

「天堂先生カッコイイ~、キャッ」

「今日だけはD組で良かったね、私達」

 濃紺のスーツをピシッと着こなすイケメン天堂先生にときめくD組女子達。

 そうそうD組なのに、なぜ鈴木先生じゃないのかというと。

 不正行為を防ぐために、決勝戦では自分のクラスの審判を受け持つことが出来ない。

 ブースに入る前、審判にならない高峰先生が用意したクジで審判を行うクラスを決めていた。

 その結果……。

 A組の主審はC組担任で数学の東方ひがしかた先生。副審判はB組の副担任で音楽の吉崎よしざき先生。

 B組の主審はD組担任で社会の鈴木先生。副審判はA組の副担任で理科の引田ひきた先生。

 C組の主審はB組担任で国語の佐藤先生。副審判はD組の副担任で体育の中田先生。

 そしてD組は天堂先生と、C組の副担任で技術の高桑たかくわ先生が副審判を努めることになった。


「両者マスク着用、身体検査クリア!」

 副審判を努める高桑先生が天堂先生に合図を送る。

 先生にマスクを着けてもらった佐川と小林がそれぞれのバトルスペースに入った。

「両者セット!……RPS GO!」

 天堂先生の甘い声がD組のバトルブース内に響いた。


――数分後。


「ヒット、勝者、青、小林悠人!」

 その瞬間、小林は両手を高く上げて、ガッツポーズをする。

 対して、負けた佐川は両手で顔を抑え俯いていた。

 負けた佐川は大広間から防具服を着替える小広間に移動。

 学校指定のジャージに着替えた後、見学者席で『RPS BATTLE』を観戦。

 勝った小林はそのまま大広間で各組の「『RPS BATTLE』を観戦したり、応援をすることができるのだ。



「第3試合。白、三上。青、曽根。スタンバイしなさい」

「「ハイッ!」」

 俺と曽根は高桑先生の側に行き、昨日と同じく白いマスクを着用した。

 そして、そのまま身体検査を受ける。

「両者マスク着用、身体検査クリア!」

 第1試合の時と同じ台詞を天堂先生に伝える高桑先生。

 これも、『RPS BATTLE』中の合図や掛け声は不正防止の為に統一されているからだ。

「2人ともバトルスペースへ。ではこれより第2試合を行います」

 天堂先生の合図で、俺は白のバトルスペースへ、曽根は青のバトルスペースの中に入った。


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