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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
最初の行事は宿泊学習!
39/109

5-5

「各自、自分の部屋に入ったら荷物を整理しなさい」

 ホテルの玄関前に整列した俺達はB組担任、佐藤先生から説明を受けた。

「えー、夕食は6時、レストランに集合……7時に3階の大広間に集合……以上」

「俺の部屋は855室か」

 ホテルのエレベータに乗って8階で降りた俺は、宿泊する部屋に向かった。

「三上、待ってたぜ」

「悪い、エレベータ混んでいたんだ」

 部屋の扉の前に、同じD組の森皇紀もりこうき矢田雄二やだゆうじ立っていた。

 俺達3人は2日間、このホテルの3人部屋で寝起きを共にする。

「良い景色だな~」

「あれが『旭岳』か?」

「まだ雪が積もっているな」

 ホテルの8階の窓からは旭川市内と、遠くの山々が見える。

「おう、森、三上、早く荷物整理しないと夕食に時間になるぞ」

「矢田、悪りぃな」

 俺と森は窓から離れると、持って来た荷物を所定の場所に片付けていった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「全員揃いましたね。それでは頂きます」

「「「いただきまーす」」」

「ぬあぁ、美味しそう!」「マジ、お腹空いたぁ」

 夜6時、C組の東方先生の掛け声で俺達1年生に夕食が始まる。

 テーブルの上に置かれたオカズは食べきれないほど。しかもどれも美味しい。

「「「ごちそーさまでした」」」

 約30分後……。ほとんどの生徒が食事を終えた。

「よーし、全員食べ終わったな?これから一旦、部屋に戻ったら直ぐに3階の大広間に集合しなさい」

 生徒の食事が終わったのを確認した、鈴木先生が大きな声で全員に話しかけた。

「7時から、『クラス選抜 PRS BATTLE』を開始する。全員遅れないように、以上!」

「「「ハイッ!!!」」」

 先生の指示でA組から順にレストランを出て、各自の宿泊部屋に戻っていった。

「いよいよ『PRS BATTLE』の開始かぁ~」

「何、ユウ、もしかしてビビッてる?」

「森、お前は緊張しないのか?」

 部屋に戻って、身支度をしながら俺と森は牽制しあう。

 同室の矢田は「会計テスト選抜」にエントリーしているので、俺たちのやり取りを黙って聞いているだけ。

「テスト選抜」は校内の密室で行われる為、今回の宿泊学習では見学者となるからだ。

「森も三上も応援しているから頑張れ」

「「ぬおぉぉ、矢田くん、優し~い」」

「お前らキモイ。シッシッ!」

 アホなやり取りをしながら、俺達はホテル3階の大広間に向かっていった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「これから行われる『クラス選抜 PRS BATTLE』では各組、男女それぞれ4名、計32名が次に行われる『学年選抜PRS BATTLE』に進むことができます」

 大広間に集まった生徒全員は体育座りをして、目の前に立っている天堂先生の話を聞いていた。

「今日は『クラス選抜 PRS BATTLE』の予選を行い、各組、男女それぞれ8名を選抜します。8名は明日行われるクラス別の決勝に参加することになります。よろしいですか?」

「「「ハイッ」」」

 先生の話を聞くうちに、だんだんと顔が引き締まってくるのが分かる。

「生徒会長にエントリーしたものは、これから隣の部屋で防具服に着替えてもらいます。参加しない生徒は見学席に移動します」

「「「ハイッ」」」

「では、男子生徒会長エントリー者は佐藤先生に。女子生徒会長エントリー者は東方先生について行きなさい」

 こうして生徒会長エントリー者は『RPS BATTLE』 を行う時に必要な防具服を身に付ける為に、男子は佐藤先生の後を、女子は東方先生の後を付いて大広間から隣の小広間へ移動した。



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