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RPS BATTLE SCHOOL  作者: 赤木梓焔
入学式~他の高校とはちょっと違うぜ!
14/109

2-3

 トモの新入生代表挨拶が終わると今度は、2年生と3年生のクラス担任紹介に移った。

 その後、学年の副担任などの教員紹介が続いていった。


「続きまして、養護教員、高峰由美たかみねゆみ先生です」


カツン……カツン……


 ステージの方に目を向けると、真っ先に飛び込んできたのが白いハイヒールを履いたすらっとした足。

「おぉ~」「美人だぁ」「エロいぞぉ」

 今度は男子生徒達からの野太い声が響いた。

 茶色く長い髪はふんわりと巻かれ、長いまつげと茶色い瞳に艶やかな赤い唇。ミニスカートから飛び出る魅力的な細い足。

 身長は165cmくらいで、胸元が大きく開いた白いスーツを着た20代半ばの超色っぽい先生。

 高峰先生を見つめる体育館にいた男子生徒や男性の来賓客の視線が1箇所に集中する。


 すげーっ、プルンプルンだぁぁぁ。

 あまりの色っぽさにテレビゲームでしか見たことが無い、キャ○クラが頭に浮かんだ。

「保健室でお仕事をしているぅ高峰由美でぇす。具合の悪い子やぁ、悩みがある子は遠慮なくぅ、先生を頼ってねぇん」

「「「頼っちゃいますぅ~」」」

 舌っ足らずで甘えるような声が、体育館の中にいる男性陣の心を鷲掴みにしていった。

 そんな男性陣をからかうかのようにクスッと笑いながら、壇上で一礼する高峰先生。

「「「ぬおぉぉぉぉ~」」」

 その瞬間、男子生徒だけではなく来賓できていた男性達も高峰先生のプルンプルンに釘付けになった。

 もちろん、俺もだが……。

 高峰先生は頭を上げると男性達の視線など気にしないまま、静かに壇上から降りていった。


「続きまして――男子生徒会長・大倉北斗おおくらほくとの挨拶です」

 スポーツ刈に銀フレームのメガネを掛け、背が高くがっちりした学生が壇上に上がった。

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして幸命高校へようこそ――」

 はっきりした声で、大倉生徒会長は話し始めた。

「――以上、ご挨拶とさせて頂きます。続きまして女子生徒会長・十文字南じゅうもんじみなみから当高校の生徒会選抜システムについて説明いたします」

 そう言うと大倉生徒会長はマイクから一歩下がって挨拶をすると、下に向かって両手を動かし、何かの合図を出した。


ガタガタガタッ


 それと同時に、ダンボールが積まれた台車を押す音があちこちから聞こえ、数人の2、3年生と思われる学生が体育館の中を移動し始めた。

 そしてダンボールの中から何冊かまとめて冊子を取り出すと、俺達新入生に配り始めた。

「1年D組、三上有利くん?」

「あっ、ハイ……」

 突然名前を呼ばれて驚いたが、一人が冊子を配り、その隣にいる人が名簿で冊子が配られたの確認しているようだ。

 数分後――新入生全員に冊子が配れた。

 受け取った冊子を見ると、表紙には「『RPS BATTLE』の説明」と大きく書かれており、その下には校章のイラストが印刷されている。

 冊子をパラパラとめくっていると、壇上にはいつの間にか肩につくくらいの黒髪を真っ直ぐに下ろした小柄な女子生徒が立っていた。

 どうやら先ほど大倉生徒会長から紹介された、女子生徒会長の十文字南のようだ。


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