メリーちゃん
・・・
メリーちゃんの場合
・・・
私の名前はメリーちゃん。都市伝説よ!
今日は私を捨てたお友達、鈴蘭 橙花ちゃんに復讐しにきたの。
何時まで経っても燈花ちゃん、家に帰ってこないから探しに来たんだけど、こんな樹海にいるなんて本当にビックリだわ。
草むらに隠れて燈花ちゃんを見ていた時に燈花ちゃんが大岩に拳を当てたの。
瞬間、変な音がしたわ。
バコゥ・・・
とても大きな音!とっても大きな音だったの!
私の艶やかな黒髪が揺れのせいで少し乱れちゃったのよ!
・・決して驚いて慌てたからって訳じゃないんだからね。本当よ。
そうそう、私の自慢はこの肩まで伸びた黒髪なの。艶やかで触り心地も抜群なのよ?
でも、これは燈花ちゃんにしか触らせてあげてないの!だって好きな人にしか触ってほしくないんだもの!
熱くなっちゃったわね。それにしてもあの大きな音はなんだったのかしら?
私は大岩に起こった『それ』を見て唖然としたわ。
だって大岩にさっきまでなかった月のクレーターみたいのが出来ているんだもの!
もし、もしもよ?あれが燈花ちゃんの仕業だとしたら・・・
私は顔が青くなるのを感じたわ。いえ、生きてるわけじゃないから元から青いのだけれど。
気分は真っ青なの!・・・元から真っ青とは言わないでちょうだい?
燈花ちゃんは川に飛び込んで・・素手で魚を獲ってるわ。
どんだけ凄いのよ燈花ちゃん。素敵過ぎるわ。ペロペロしたい!
そういえば私が捨てられた原因はなんだったのかしら?
あんなに仲良しだったのに。本当になんでだったのかしら・・・