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押しかけメリーさん  作者: トカゲ
ケダモノ紳士編
2/23

山田くん

・・・


山田の場合


・・・


俺の名前は山田太郎、コンビニで働く23歳だ。

今、俺はバイトから帰って深夜のアニメを見ている。


―魔法少女 ロリッ子ミルキィ―


この作品は傑作だ。絵もいいが、話も良い感じに幼女がエロエロしてて、素敵なんだよね。

ぶっちゃけると俺はロリコンだ。

まぁ、犯罪は起こしていないし、これからも起こすつもりはない。


Yes!ロリコン Noタッチ!!


もう社会人なんだ、そのくらいの分別はある。

・・まぁ、仕事っていってもアルバイトだけどな。


アニメも終わってエンディングに入る。

主人公のミルキィが友人にケーキを女体盛りみたいな感じで盛り付けられているのを背景にスタッフロールが流れている。

毎回このエンディングは素敵だな・・・


~~~♪


そんな事を考えていると携帯が鳴る。

着信はロリ仲間の田中だ。きっとさっきまでのアニメの感想だろう。

今日の作画は神だったからな。


「もしもし私メリーさ「よう!田中、何の用だ―――


「「・・・え?」」


2人は見つめ合い硬直する。

最初に動いたのは山田のほうだ。携帯の向こう側にいる離れた友人、田中に今の状態を説明する。


「・・なぁ、今さ、俺の目の前に金髪の美幼女が居るんだけど。」

『とうとうイカれたみたいだな。山田、眼科に行ってこい。』


酷い言われようだな。

まぁ、俺が田中の立場だったら同じ事言っていただろうし、おあいこだな


「いや、マジなんだって。美幼女が居るんだって。」

『あっはっは。寝言は寝て言え。』


――ップ・・ツーツー


切れてしまった。まぁいいか。

俺は美幼女の方をみる。たしかさっき自分の事をメリーさんとか言ってたな。

メリーさんはさっきから固まって動いてない。


「えーっと、何か用かな?」


できるだけ怖がらせないように笑顔を作りながら質問する。

メリーさんはようやく動き始め、顔を真っ赤にしながらアワアワ動いている。


・・・可愛いじゃねぇか。


「ええ、ええーっと・・ここって水山さんのお家です、よね?」

「いや?ここは山田さんのお家だよ?」


瞬間、時が止まる。

一瞬の沈黙の後メリーさんは再びアワアワし始める。


・・・可愛いじゃねぇか。


「たしか、水山さんって前の住人だよ。」

「そうなんですか・・何処に引っ越したのか分かりますですか?」


頬をほんのり赤く染めながら上目使いで聞いてくるメリーさん。

このドストライク美幼女はどこまで登りつめれば気が済むのだろう。もう抱きしめたくて仕方ないんだが。

その欲求を俺は抑え込む。俺は紳士なんだ。

いや、もしかしたらここで乙女を抱きしめて安心させるのが紳士の役目なんじゃないだろうか!?


「あ、あのぅ・・どうかしました?」


紳士について考え込みすぎてしまったようだ。メリーさんが不安そうにこちらを見ている。

いかんいかん。幼女を不安にさせるなんて言語道断だ。


「あぁ、ごめんごめん。何処かは分からないけど、海外って聞いたよ。水山さんは俺の親父の上司なんだ。家族で海外に引っ越すからってここを安く譲ってもらったって聞いたから間違いないと思うよ。」

「海外ですか・・・」

「せっかく遊びに来たみたいだけど、残念だったね。」


多分驚かせようと何の連絡もなしに来たんだろう。確か水山さんにも娘さんがいたハズだし、その子の友達に違いない。

しかし、メリーさん半端無い落ち込みようだなぁ。

両膝をついてガックリと項垂れている。


「私はメリーさんなのに。どうしたらいいの・・」

「なんか大事な用事でもあったのかい?」

「私は燐ちゃんに復讐しないといけないの。だってメリーさんなんだもの。燐ちゃんを殺さないと成仏できないの!」


・・・なんて物騒な事いうのこの美幼女。

この子、もしかして電波ちゃんなのか?いや、しかしそこがいい!


「もしかしてメリーさんって都市伝説のメリーさんかい?小さいのにメリーさんなんて良く知ってたね。」


ここは話を合わせるべきだろう。俺は自分の怖い話の引き出しを開いてメリーさんの事を思い出す。確か捨てられた人形が復習にくる見たいな話だったはずだ。


「うー!私はそのメリーさんだよ!証拠もあるんだから!」


メリーさんは信じてもらえてない事に腹を立てたのか腕を振りながら顔を真っ赤にする。

その瞬間メリーさんの姿が消えた。瞬間俺の背後から声がする。

驚きだ。この美幼女は瞬間移動ができるらしい。最近の美幼女は進んでるなぁ。

それにしても良いニオイだ。ナイススメル!もう辛抱できん。


「どうだ!これでわたしがメリーさんって信じてもらえたかしら!」

「うん、可愛すぎる。抱きしめても良いですか。」


俺の理性が限界突破してたまらずにメリーさんを抱きしめる。


「もう抱きしめてるですよ!?止めるです!私はメリーさんですよ!?」

「ぺろぺろしてもよかですか!?」

辛抱溜まらずにメリーさんを抱きしめてしまった。

もう止まらない止められない。


「駄目です!なんですそれ!?なんかイヤラシイです!!っていうか頬ずりするのやめてください!」

「いや、だって可愛すぎるし!ぺろぺろしたいし!したい!してもいい?しますけれど!?」

「いや、何言ってるの?怖いです!だから私は都市伝説のメリーさんなんですって!人間じゃないですから!やめて!首筋舐めないで!?」

「そんなの関係無い!愛してる!メリーさん、156年前から好きでした!」


~20分後~


「―――っは!俺はいったい何を!?」


気付くと俺の目の前には服がはだけて色っぽくなっている美幼女がいた。

確か、この美幼女はメリーさんだったな。なんでこんな事になってるんだ?


「うう・・全身ぺろぺろされちゃった。シャワー浴びたい。」


なんかエロイ事いってる!?

どうしよう、ここは襲うのが紳士のたしなみなんだろうか?

そんな事を考えていると顔に出ていたのかメリーさんに若干距離をとられる。なんか心外だ。



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