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魔力なし公爵様に嫁いだら  作者: はぐれうさぎ


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第4話 新婚生活?

 結婚式も無事に終わり、レオン様との新婚生活が幕を開けた。

 正直、結婚式当日のことはあまり覚えていないので、無事に終わったというのは私の願望だったりするけど。

 とはいえ、特にあの日のことに対する苦情は入っていないので、おそらくは無事に乗り切ることができたのだと思う。


 で、新婚生活が始まったということで、結婚式の日の夜から公爵家へと住まいを移しているのだけど……。


「いやぁ、まさか新婚なのにレオン様と顔を合わせることがないとは思わなかったよね」


 与えられた自室の豪華なソファに座り、一人つぶやく。

 一応、白い結婚だとは聞いていたので、初夜だなんだというのはないだろうとは考えていたし、その関係で寝室も別になるだろうとは思っていた。

 でも、まさか住む屋敷から別にされるとは予想していなかったよね。


「まあ、気楽といえば気楽なんだけど」


 実際、結婚式を終えてから昨日までの3日間は、それまでの疲れからひたすらにだらけた生活を送っていたし。

 とはいえ、さすがに3日もだらけ続けていれば、そんな生活にも飽きたりするわけで。


 そろそろ何かやることを見つけなければと思うようにもなっていた。




「本日の予定はどうされますか?」


 ソファに座って今後のことを憂いていると、部屋に戻ってきたアリアから今日の予定を尋ねられる。

 昨日までであれば、ゆっくりと休みたいと伝えていたのだけど、今日の私は昨日までとは違う。

 そろそろ何かしらの行動を始めなければ、という危機感を抱いているのだから。


「そうですね、十分に休むことができたので、そろそろ何かを始めたいと思います。

 何かいい案はありませんか?」


 とはいえ、何か行動しようと決めただけで、何をすべきなのかはわかっていない。

 まあ、これが実家にいたころであれば、家事だったり畑仕事だったり色々とやることも思いつくんだけどね。

 ただ、さすがにお飾りとはいえ公爵夫人になった以上、そういう作業をするのは違うだろうし。

 というわけで、私より色々と詳しそうなアリアへと素直にアイデアを求めてみた。


「私相手にそのような言葉使いは不要です。

 今は他の人間の目があるわけではないので大丈夫ですが、今後のためにも普段から気を付けてください。

 それで、何か案を出してほしいとのことですが、実家にいたころには何かご趣味をお持ちではなかったのですか?」


 ……おっと、気を抜きすぎたせいで、口調がついつい元に戻ってしまった。

 なんというか、田舎暮らしが長かったせいで、メイド服とはいえアリアみたいにキリッとした人にはつい丁寧な言葉になってしまうんだよね。


「とりあえず、実家にいたころも特に趣味は持っていなかったわ。

 あの頃は侍女や下働きの人間なんていなかったし、家事などをこなすのに時間を取られるような環境だったから」


「では、ご趣味を見つけるために色々とお試しになりますか?」


「……そうね。

 そういえば、レオン様はまだお忙しいのかしら?

 結婚式の日以来、お会いしていないし、今後の相談も兼ねて一度お話をしておきたいのだけど」


「……4日目にしてようやく旦那様の話題が出ましたね。

 とりあえず、旦那様の忙しさはそろそろ落ち着きそうだと聞いています。

 ですので、予定を確認してからになりますが、お会いすること自体は可能だと思いますよ」


 あれ? そんなにレオン様のことを気にしていなかったっけ?

 ……そういえば、一人で考えたりしたことはあっても口に出したことはなかったかもしれない。


「では、レオン様の予定を確認して、面会をお願いします。

 とりあえず、その予定が決まるまではこの屋敷の探索でもさせてもらおうかしら。

 レオン様のこともそうだけど、この屋敷のことも気にする余裕がないくらい疲れていたみたいだし」


「かしこまりました。

 旦那様の予定を確認し、その後はこの屋敷内をご案内いたします」


 ひとまず、言い訳気味にすべてをこれまでの疲れのせいにしておく。

 まあ、完全に嘘というわけでもないし、アリアもわかってくれるでしょう。



 その後、アリアから明後日の午後からレオン様と面会できるという回答を聞き、現在の住まいであるこの離れの屋敷を案内してもらうことになった。


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