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魔力なし公爵様に嫁いだら  作者: はぐれうさぎ


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第18話 魔力問題への対処

 レオン様の魔力問題に対処することになったものの、その目的のまま頻繁に集まるわけにもいかない。

 なので、ポーション作りを教えてもらうという名目を隠れ蓑にする形で、レオン様の魔力問題への対処を進めていくことになった。


 そうして数日おきにレオン様の魔力の源を塞ぐ塊に干渉し続けた結果、およそ二週間目にして、ようやく成果が表れたらしい。



「あれ?

 もしかして、漏れ出る魔力の量が増えていますか?」


 いつも通りにレオン様に治療を施した後、レオン様が調子を確認するように行っている魔力操作を見て気づいた。

 これまでなら魔力による干渉をやめた瞬間に漏れ出る魔力量が元通りになっていたのに、今日は魔力の量がいつもより気持ちだけ増えたままになっているのではないかと。


「そんな質問が出るということは、魔力が増えたように感じるのは僕の勘違いというわけではないみたいだね」


「ということは、治療の効果が出たということですか?

 正直、手探り状態でしたし、ここまで成果が出ていなかったので心配だったのですが」


 レオン様の言葉を聞き、見間違いではないとわかってホッとする。

 ただ魔力が見えるだけでしかないのに、治療まがいのことをすることになっていたからね。

 レオン様本人から、成果がなくとも気にしないと言われていたとはいえ、それなりに不安な気持ちが大きかったし。


「僕としても本当に魔力が増えるかどうかは不安だったし、未だに信じられない気持ちもあるけれどね。

 ただ、こうしてわずかでも魔力が増えたのは君のおかげだよ。

 本当にありがとう」


 とはいえ、こうしてレオン様から綺麗な笑顔を向けられ、まっすぐにお礼を言われるのは素直にうれしい。

 まあ、それはそれとして照れくさくはあるけど。


「と、とりあえず、成果が出たのであれば、これからも同じ方針で進める形で問題なさそうですね」


「そうだね。

 申し訳ないけれど、これからもよろしくお願いするよ」


 そうして、照れくささを隠すように今後の方針を確認し、治療後の様子見も兼ねて、いつも通りにポーション作りを教わる流れへと移っていく。

 ただまあ、これまで何度も繰り返し教わってきてこともあり、一番簡単な下級ポーションの作成に関してはかなり手慣れてきた。

 なので、手順を確認するようにゆっくり丁寧に作業していくと、問題なく下級ポーションができあがっていた。


「うん、下級ポーションについては、もう問題なさそうだね」


 結果、そんな風にレオン様からのお墨付きももらうことになり、魔力問題への対処に続いて、ポーション作りについても成果を出すことができた。



「ところで、魔力の方はどうですか?

 それなりに時間が経過したと思いますが」


 作業場の片づけを行い、次から教わるものについて相談した後、レオン様に魔力の調子を尋ねる。


「うん?

 先ほどから変わりないと思うけれど、わからないのかい?」


「えーっと、レオン様が魔力操作で魔力を集めていると変化もわかるのですが、何もしていない状態だと……。

 申し訳ありません」


「いや、謝ってもらう必要はないよ。

 でもそうか、普段の状態だと君でも変化がわからない程度なんだね」


「魔力の有無なら目で見てわかるのですが、わずかな量の違いについてまで、はっきり確認できるわけではありませんので。

 一流の魔法使いくらいになると、今のレオン様の変化にも気づくかもしれませんが」


「なるほどね。

 そうなると、先送りにしていた魔力を隠蔽する魔道具についても、あまり楽観視せずに早く用意した方が良さそうだね」


 そんな言葉を聞きながら、確認のために体内で魔力を動かしてくれているレオン様を見つめる。

 すると、レオン様の言葉通り、ポーション作りを始める前と同じくらいの魔力が動いているのが確認できた。

 どうやら、時間が経ったからといって、いつものように漏れ出る魔力の量が元に戻るということはないらしい。


「……魔力は増えたままみたいですね。

 でも、魔力を隠蔽する魔道具は既に手配したのではなかったのですか?」


「ああ、手配したのは魔道具を作るための素材なんだよ。

 さすがに、いきなり魔力を隠蔽する魔道具を手配すると怪しすぎるからね」


「なるほど。

 ……うん? ということは、レオン様がご自分で魔道具を作られるのですか?」


「そうなるね。

 まあ、魔力を隠蔽する魔道具はそこまで作るのが難しい魔道具ではないからね」


 そこまで難しくないのか。

 というか、魔道具作りもポーション作りと同じく錬金術に分類されるはずだけど、魔力的に大丈夫なの?

 そんな内心の疑問をよそに、レオン様が続ける。


「せっかくだし、次の機会に魔道具を作るところを見せようか?

 さっきはすぐに用意した方がいいといったけれど、さすがに僕の魔力を常に監視しているということもないだろうしね」


「えーっと、確かに魔道具作りにも興味はありますが、大丈夫ですか?」


「さすがに大丈夫だと思うよ。

 魔力が増えたといっても、未だに“魔力なし”と呼ばれるレベルのままだしね。

 それに、魔力量は体調によっても変動するから、今回の変化程度なら気にされないはずだよ」


 まあ、レオン様がそう言うのであれば大丈夫なのかな?

 確かに、今さらレオン様の魔力量を一流の魔法使いの人を雇ってまで常に監視しているとも思えないし。


 そんな風に考え、結局は次の機会に魔力を隠蔽する魔道具を作るところを見せてもらうことにした。


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