目を覚ますと、、、
俺は平凡な高校2年生の田中晴
学校は東京の私立の男子校に通わせていただいている。
「今日も疲れたわぁぁぁー」
学校から帰ってくると俺は必ずこの言葉を声に出す。
学校は東京だが家は千葉で片道1時間と少しかかる距離を電車で通学している。
帰宅部でなるべく寄り道せず帰ってくる。
「とりあえず漫画でも読むか」
俺は帰ってくるとすぐに2階の自分の部屋のベッドの上でいつも漫画を読んだり、スマホでゲームをしたり、アニメを見たりするのが日課である。
俺は漫画を読んでいる途中で寝てしまった。
起きるとすぐに母親が作ってくれた夕飯を食べ、2階の自分の部屋で明日の小テストの勉強を始める。
「あぁー、疲れた。。。」
気がつくと10時になっていた。
毎回小テストの勉強をするが、結果がついてこない。
いつもギリギリで再試を逃れていた。
なのに、周りは
「小テストの勉強してないわぁ〜」
とか言っておきながら、自分よりも高得点を簡単にとってくる。
(は?ふざけんなよ)
俺は常に心の中でそうおもっていた。
俺は明日の時間割をそろえ、風呂に入り、布団の中に入った。
(あぁー、明日も小テスト嫌だなぁ、、、)
(どーせ、朝早くに起き、満員電車に揺られ、つまらない授業を受け、また電車に乗って帰ってくる退屈で憂欝な日常か、)
(いっそのこと起きたら、異世界とかに転移してチート能力とかで無双したいな、)
(こんな可愛い幼馴染みもいないし現れる気配すらしない、それどころか男子校で女子もいない、華のないこの生活にはうんざりだ、)
(おかしい、なぜ男子校の中高一貫校に入ってしまったのか、)
俺は小学生の時に中学受験をし、兄と同じ中高一貫校の男子校に“なぜか”憧れ入学してしまった。
という経緯を思い出した。
(小学6年生の頃の俺にタイムスリップして現状を教えてやりたいわ!)
などと考え、
(まあ、明日も朝早いし、早く寝るか、)
と俺は目を閉じて、眠りに入った。
*****
俺はふと目を開くと、そこは森の中だった。
(は?どこだよここ)
(夢か?)
(え?それともまさか本当に異世界に転移したのか?)
と、戸惑っている俺に小さな光が遠くから近づいてくるのが見えた。
その光をよく見ると小さな可愛らしい羽の生えた女の子だった。
俺の前まで来ると女の子は止まって話しかけてきた。