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後宮に入り、遊びます 4


「あはは、結構多いねー。神様ってば張り切って連れてきちゃった?」

 


 神様に聞こえていることを確信しながらそんな言葉をつぶやく。



 それにしても何だかダンジョン、結構多い気がする。

 なんだろう、私はダンジョンマスターになったばかりの時は周りのダンジョンにそこまで気を配ることは出来なかったからね。

 私もダンジョンマスターとして必死だったしなー。それにあれかな、神様は気合を入れて魔人を呼んだのだろうか。


 

 ダンジョンのマップを作った後は、一旦『黒き死の森』に戻った。

 久しぶりに戻った自分のダンジョンはほっとする。




 レルナにも「お疲れ様です」と労わられた。

 地下に作っているモンスタータウンのモンスターたちも私のことを癒してくれようとしていて、凄く可愛くて、やる気が出た。



 まぁ、後宮生活も楽しいのだけど、あれだよねー。演技をするのも楽しいけど、本当の自分をさらけ出している方が楽しいよね。



 そんなことを思いながら私はダンジョンマスター室で少しのんびりする。



 


「ねぇ、レルナ。ダンジョンがどこにあるか、一通り視察してきたわ」

「そうなのですね。それでそれはどうするんですか」

「そうね。これで殺し合いを指せたりしようかなとは思っているけど。そうだわ。レルナ、ちょっとさ、一部のダンジョンつぶしてきてよ。モンスターにさせるとかでいいから。

 それで周りの危機感を募らせてそれで良い感じに煽ろうかなって思うんだよねー!!」



 軽い調子で、一部のダンジョンをつぶしてきてとレルナに頼み事をする。



 レルナは私の思い付きのような言葉に「はい。わかりました」とすぐに答えるのだった。

 レルナは私の眷属として、私の言う事聞いてくれる良い子なんだよー!!



 そんなわけで一先ず数か所のダンジョンを手っ取り早くつぶして、私のダンジョンの経験値にしてもらうことにした。レルナがレベルをあげるだけでも十分良いことだしね。


 とりあえず、次に後宮を抜け出した時はあおって、戦闘させようかなって考え中だよ。



 ひとまずずっとドーちゃんにばっかり任せるわけにもいかないし、一通りやりたいことはやったから後宮に戻ることにする。



「レルナ、私は一旦、後宮に戻るから、またね」

「はい。アイ様、また」



 レルナに挨拶をしてから、私はダンジョンを後にする。

 モンスターたちと遊びたいとか、もっと色んな事をしたいとか、沢山あるんだけど……、でもまぁ、人と魔人の時の流れは違うし、バレはしないとは思うけれどドーちゃんに任せまくるのもあれだしね。




 さーて、一旦後宮に戻ってもっと遊ぼうかな?






 そんなわけで魔法を使って、後宮に戻ったよ。

 ドーちゃんが、快く迎えてくれたんだよ。




 結構オッドーはドーちゃんの元へやってきたみたいだけど、上手く魔法とか使ってそういう行為をした風に見せたらしい。うんうん、良い子よいこ。

 私が頭を撫でたらドーちゃんは嬉しそうな顔を浮かべていた。やっぱり私と同じ顔をしていても可愛いよね、ドーちゃん。



 なんて思ってのんびりしていたら、侍女に私とドーちゃんが一緒に居るところを目撃されて、騒がれそうになった。



 気絶させたけど、どうしようか……と考えて良い事を思いついた。




「ドーちゃん、私、この子、殺して捨ててくるから、ドーちゃんは此処に居て」

「どうするのですか、マスター」

「正妃ちゃんのせいに出来たらしようかなーって思って。死人に口なしっていうしね」



 そうそう、死人に口なしだよ。

 別にさ、見たことを勘違いだったと思わせることは幾らでも出来るよ。



 でもね、こういうのは何処からバレるか分からないし、殺しちゃった方が手っ取り早いよね。



 それにドーちゃんを折角呼び出しているから、私が部屋にいると思わせておけば少し疑われてもどうにでも出来る。



 魔法や、忍ばせている小型のモンスターたちを使ってこの侍女を殺して捨てることにする。



 一先ず血を流さないように心臓をひと突きしてその命を止める。よし、オッケー。



 そういうわけで私はさくっと侍女を一人殺したので、部屋をドーちゃんに任せて抜け出す。そして人気がない水路に流しておいた。うん、落とした時にぐちょって音したけどいいよね。ちなみにちゃんと、正妃付きの侍女が近くにいたことは調べ済みだよ。



 まぁ、私の侍女が不審死したっていうのならば、疑われるのって私以外の妃たちだしね。



 ふふふ。これでオッドーはどんな対応するかな。

 そう思いながら私は部屋に戻って、ドーちゃんを返しておいた。



 それからしばらくして侍女が戻ってこないと私が騒げば、オッドーが駆けつけてくれた。



 ちなみにその後、侍女が死体で見つかったと報告がされた。

 私は敢えて泣きわめいた。うん、全然悲しくないけど。殺したの私だしね。



 でもまぁ、こうすることでオッドーは私が狙われてる! っていう風に思い込んでくれたからよしとするか。



 いい感じだよね。これで、この後宮で私を守るべきだって言う認識になってきているもんね。

 これで良い具合に後宮を混乱に陥らせられると思うと楽しみだよ




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