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後宮に入り、遊びます 2

 正妃ちゃんを絶望に堕とす計画を進め中だよ。

 まずは私がこの後宮で高い位置に行くことがいいよね。よい子ちゃんムーブして、いい感じに皆に慕われる愛妾を演じちゃおうと思うよ。



 良い子ちゃんのふりって、私結構得意なんだよ。地球に居た頃からずっとやっていたしね。そんなわけで私の長年の経験による良い子ちゃんのふりに騙されるが良い!! って気分だよ。



 魔人になったんだから、良い子ちゃん演じるのはなーってなるけどまぁ、楽しい絶望タイムのためなら頑張って良い子ちゃん演じるよ。



 そんなわけで私は孤児院への慰問とか、自分に割り振られたお金で寄付したりとか……(愛妾としてのお金が割り振られているんだよ)、国の事を考えてます! 的なアピール中だよ。



 皆騙されちゃって、単純だよねー。私ってば、王宮の見取り図、モンスターたちに控えさせて、どうやってこの王宮で遊ぼうかなーって考えているのにさ!!

 でもあれだよね、騙されてくれているからこそ、余計に絶望に追いやった時楽しいんだよねー。




 正妃ちゃんもすっかり私のことを平民育ちだけど、オッドーの事を支えてくれる良い愛妾と思っているみたい。私、正妃ちゃんに凄い愛想よくしているんだ。

 正妃ちゃんのことを凄いと思っている、尊敬しているって目で見ているの! まぁ、正妃ちゃんの事は実際に凄いなーとかは思っているよ。オッドーのために一生懸命で、愛妾連れてきても受け入れる心の強さ凄くない? 滅茶苦茶私は凄いなーってなっているよ!! そういう本音も混ぜているからこそ、正妃ちゃんは気づかないのかなって思うよ。


 まぁ、正妃ちゃんを気に入っているのは確かだけど、絶望に追いやるんだけどね。あ、それか正妃ちゃんが私の眷属になっても楽しいかな?

 絶望に追い落とすのは当然として、その後、どうしたいかだよね。その時にも正妃ちゃんの心が真っ直ぐでオッドーを思っているのならば、そのままバイバーイして、正妃ちゃんの心がすさんでしまって、いわゆる闇落ちしちゃったら眷属に誘ってもいいかなー?



 どっちでも楽しいよねー。そう思って思わず獲物を見つめるような目で正妃ちゃんのことを見てしまいそうになる私だよ!!

 もちろん、そういう一面見せたら周りに疑われちゃうからちゃんと隠しているけどさー。



 あとさ、思うんだけどオッドー、私の所来すぎじゃない?

 毎回幻覚見せたり、そういう行為やっている風に装っているだけで、実際はそういうの全くやってないのに。幻覚の精度が良すぎるのかな?

 正妃ちゃんはともかく、側妃たちが凄い煩いよ!!

 私に嫌がらせしているよ。まぁ、私は魔人だし、《毒耐性》などのスキルも手にしているから死にはしないけどさー。気に入らないからって毒殺しようとするとか、なんていうか、後宮って恐ろしい所だよね。私は楽しいけど。



 ちなみに私は毒見役が毒見する前から毒が混入されていることは知っていたけれど、敢えて言わなかったよ。それで毒見役が死んじゃったよ。


 その時には怯えたふりをしながら、内心爆笑していたよー!!

 良い仕事するね!! とも思ったよ。こうして身近な人が死んだって事で、”怯えている愛妾”を演じることが出来たからね。



 毒見役が死んでからは毎日、その人を思って花を飾っているんだよ。そういうのもあって心優しい愛妾様らしいよ、私!!

 本当に、私をそんな風に称するとか爆笑ものだよね? 後宮での愛妾生活は神様を楽しませる良いお土産に出来そうだよね。




 それにしても側妃たちも馬鹿だよね? 何でわざわざ王様の大切な愛妾を害そうとするんだろうね?

 本当に手に入れたいのならば私っていう愛妾に心優しく接しながら、分からないようにつぶすとかさ。私に良い顔しながら、オッドーが望むような、オッドー好みの女を演じればいいのにさー。



 なんだろう、貴族として甘やかされて育ったからだろうけど、考えなしな子だね。

 側妃の一人は私を害する気概もなく、本当に心から大人しい子みたいだけど、何でそんな子を後宮にいれたんだろうね?

 ドロドロしている場所は普通の感覚の子にはきっと大変だよー?




「アイ……大丈夫か」

「うん。オッドーがいるから、大丈夫」



 というか、オッドーはさー、もう少し考えて正妃ちゃんや側妃たちの所にいけばいいのにね? 私の所に来るにしてももう少しこっそり来るとかさ。堂々と来て、私の事を守る気満々で護衛とか沢山くれているけさー。やっぱり王族として生きているからか、傲慢だよね。


 欲しいものは手に入れらるのが当然、それでいて大切なものは正面から堂々と守る。——うんうん、私が普通の女の子だったらときめくシチュエーションなのかな? 私はんー、こいつ引くわーってなってるけどね。

 にこやかに笑いかければ騙されて、私の言葉を信じ切っていてなんて滑稽なんだろう。




 それにさ、もう一つ面白い展開になっているんだよ!!

 オッドーが与えてくれた護衛が私に恋心抱いているっぽいの!!


 面白くない?

 これでもっと楽しい遊びが出来るよ。




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