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世界観

目次


①シナリオ概要

②世界観、背景。登場人物や神話生物の動機など

③想定しているエンディング集

④行動可能範囲について


ーーーーーーーーーーーーー


①シナリオ概要

・テーマは『肉体と精神は、互いに別々の意思をもつ』

・探索者はシナリオ開始時に既に精神だけの状態となっており、いわば『幽霊』として扱われる存在となっている。

・シナリオの目的としては、探索者が自分の体を取り戻し教会から脱出するというもの。そのまま精神体の状態でいると、後に現れる神話生物に、問答無用で食われて死ぬ。

・攻略手順としては、『自分達が精神体であることに気付く』⇒『元に戻る方法、自分達の体を探す』⇒『元の姿へと戻り、脱出を図る』の順で攻略してもらう。



②世界観、背景。登場人物や神話生物の動機など

・世界観

世は中世程を想定。世の中は騒乱の真っ只中であり、戦には様々な道具と戦術が入り乱れる時代。

銃、毒、爆弾などがありふれる戦場下では、新たなる道具、戦術に非常に価値があり、そこでとある研究が注目された。

『夢見の兵士』と呼ばれたそれは、人の精神を抜き取った肉体を従軍させるというものだった。

探索者たちはこの夢見の兵士の精神体として、古びた教会に閉じ込められることとなる。


・背景

ある研究者が開発した『人間から精神と肉体を分離させる』という技術が国に目をつけられたことが背景として存在。

精神を抜き取ることで感情を持たない体、つまり『恐怖を感じない兵士』として運用できるのではないかと考えられ、研究は進んでいった。

しかし、精神体を抜き取った肉体にも感情が存在し、それらは理性のないままに暴走を開始。国は滅ぶ。

現在は精神が抜け落ちた体が徘徊する世界へ変貌を遂げた。

これが『兵士徘徊問題』という問題として持ち上げられ、感染を恐れ誰も立ち寄らない国へと変化した。(感染はしない)

その後、格好のエサとばかりに、生け贄を求める神話生物が徘徊を始める。


物語の舞台となるのは、小さな古びた教会。

その中で探索者は精神体となって目覚める。

彼ら探索者たちは実験の標的となり研究者によって肉体と精神の分離を強制的にさせられた。

分離前後の記憶は無く、外には何故か出られない。

探索者はそこで解決方法を探し始める。


・登場人物

1.女の人  「佐々木 香」

年齢不詳。唯一の意思疎通の取れる相手。探索者よりも2日ほど前から目覚めているので、状況だけは探索者よりも把握している(武装集団の生活リズムとか)

KPはこの女の人を操作して、探索者をサポートする役割を担う。

スキルは一般女性をそのまま当てはめたような感じで振られている。(料理とか。本読むのが趣味なので図書館は割と大目に振っておく)

探索者同様にこの教会に閉じ込められた精神体であり、この場所から出たいと思っている。

後述する武装集団の一員として彼女の肉体が存在する。

なお、後述する研究員の娘であり、探索者つれられ、供に軍から逃げだしてきた経緯がある。

みんなと同じを望み、同じ存在となることを自ら望んだ。

2日目の夜に負傷した彼女の肉体が帰ってくる事件があり、その際には自らの体調不良を教えてくれる。(肉体と精神体がリンクしていること、探索者の体が武装集団のものであることのヒント)

3日目の夜には、彼女の精神体から何か腐ったような甘い匂いが放たれ始める。次の夜、それに惹かれた神話生物が教会へと侵入する。

4日目の夜、彼女は神話生物に食い殺される。

5日目以降の夜、神話生物は一人ずつ探索者を襲い始める。



2.武装集団

精神を引き抜かれた肉体達。

人数は参加しているプレイヤー数(最大3人)+1人(香の分)の人数だけ存在するものとする。

※3.で後述する「夢見の兵士」の中に、こっそり探索者の肉体を忍ばせておくのもいいかもしれない

性別は対応する肉体と共通であるが、探索者の精神体とは見た目が幾分違っており、見たくらいではどの体が自分であるか、ということは判断できない。

精神体と肉体との共通点は「右足首に巻かれた拘束具の色」のみで判断できる。

拳銃といったミリタリーチックな武器を所持しており、普通に戦うと武器のない探索者は非常に不利なので、基本的に彼らからは逃げ回ることが必須となる。

逃走する探索者を追いかけることはしないが、視界に入ると追い払うために攻撃をしてくる。(本気で傷付けるつもりはない)

殺した場合、もしくは肉体を傷つけた場合はそれに応じて探索者の体に異変が生じることも考慮しておく。

対策としては見つからないように立ち回るか、「夢見の兵士」を複数けしかけて拘束する2種を想定している。

彼らの生活リズム以下の通り

朝8時 起床

夜16時 軍へのゲリラ攻撃

夜24時 就寝

基本的に肉体である彼らは、欲望に沿ったわがままな生活をしている。


後述するが、彼らから肉体を取り戻すためには「精神転移」をする必要がある。



3.夢見の兵士

精神を引き抜かれた肉体達。こちらは部屋に大量に寝かされており、基本的に目覚めることはない。

彼らの多くは実験台として集められた人、もしくは協会の関係者。中には口封じに精神を抜き取られた研究員も存在する。

彼らは支配を受けていないため、意志もなくただ生命活動を維持している。ノンアクティブ。

洗脳魔法を使うことで、彼らを操ることができる。

キャラごとに個性をちょっとつけていて、組付が強い個体は当たり個体。

※この中に一部の探索者の肉体を混ぜておくのも展開がばらけて面白いかも。



4.神話生物 ムーンビースト

自分より上位の神を目覚めさせるため、精神体たちを生贄にしようとしている今回のタイムリミット。

1日1人しか、精神体の都合で殺せない。

被害者(香を含む)が二人を超えた時点で、面白そうな気配を感じたニャル様が降臨する。(ゲームオーバー)


5、研究者「ベル=ニコフ」

今回の諸悪。登場人物というよりは、過去にいろいろやらかしたことで探索者が巻き込まれることになったという物語の背景的な立ち位置。

彼は研究者兼軍人という立場の人間で、日々新しい兵器を作り出すことを目的に働いていた。立場としては非常に弱いものであり、事あるごとに上司にゴミ扱いされる。

ある時、怪しい商人から2冊の魔導書を譲り受け、『精神交換』『精神支配』の魔法を覚え、世界を巻き込む失敗を犯す。

彼のおおまかな経歴を以下に記す。

①研究者兼軍人として従軍。上司にイビられる毎日に飽き飽きしていたところで、怪しい商人から2冊の魔導書を譲り受ける。


②魔法の存在を知り、魔導書の解読を進める。『精神交換』『精神支配』の魔法を覚えた彼だが、魔法が達成される為の条件が厳しいことを知り、再び絶望する。(精神交換は相手との精神的な能力で戦わなければならない。精神支配は相手に絶対的な信頼を得ていなければそもそもかけることができない)


③彼の嫁が、自分の上司と浮気している所を目撃する。彼はその時に激しい怒りに二人の殺害を企てる。まず絶対的な信頼を得ている自分の娘に精神支配をかける。そして、娘自信に精神交換を覚えさせ『空間と精神交換』をさせ、心のない肉体を作り出した。この娘を使って、上司と嫁の殺害を成功させた。(明かさない設定として、この世のあらゆる空間にはショゴス薄めたような含有物があるというものがあるので、実質はショゴスとの精神交換となる)また、この際に精神体となった娘の体は、彼女が思い描く理想の自分プリキュアとなる。理想の自分に成れるという精神体の特性を知る。(これもショゴスの性質を引き継いだもの)なお、探索者が、自分が精神体であることに気付き、なおかつこの本を読んでいた場合は、1d100で『変幻自在(特殊スキル)』を期間限定で得る。



④娘は再び自分の体との精神交換を成功させたが、娘はその時に肉体との記憶の共有をしたことによって罪悪感に苛まれ自殺。だが研究者は自分の娘の死よりも自らが成し遂げた功績に目が眩んでいた。『精神を抜き取った肉体は精神的ストッパーがなく、その力を存分に発揮できる』『人を殺すことに一切の抵抗がない』

そんな人がいくらでも量産できる。これに勝る兵器はないと考え、『夢見の兵士』と名付け軍にそれを公開した。彼の軍はその時に絶対的な戦力で他を圧倒。それにより彼は名声を得る。


⑤だが、実戦投入の数年後に彼の軍は再び窮地に追いやられることとなる。理由は戦術兵器の増加や、精神ストッパーがない兵士の弱点が敵にバレたことによるもの。夢見の兵士の全力は人の力を遥かに凌駕しているが、それ相応の疲れもまた存在する。敵軍はそれに気付き、あえて1度退くという戦い方にシフトすることで以後の戦いで勝利を重ねはじめた。研究者の彼は再び糾弾されはじめた。


⑥そんな最中に、更なる問題が発生した。夢見の兵士の反逆だ。夢見の兵士は『肉体側の精神』によって行動するようになった。これは研究者の研究の盲点であり、故に対処が遅れてしまう。

身内の死を何度も繰り返し見るうちに、彼ら夢見の兵士は自らの死を恐れるようになった。そこで自分達よりも弱者である軍人達に反逆を決意。夢見の兵士が結託して軍の中枢部を崩壊させ、国は崩壊の一途を辿る。彼はその責任を1手に引き受けることとなる。この頃から、時々記憶が跳ぶような感覚を得始めると同時に、記したことのない手書きのメモが増えるようになり、イースの大いなる種族が用いている言語が読めるようになっていく。


⑦もちろん、国の崩壊など一個人の責任範疇などと言えるレベルの話ではない。彼は悩み現状で出来ることを続けた。(精神体を教会に閉じ込めることで、肉体の行動範囲を制限するなど)

しかし結局のところどうしようもないことを悟り、心が折れる。

そうして彼もまた、空間との精神交換を行う。なるべく遠くへ、遠くへと。地球の外、月の裏側へ。そこで、彼は神話生物を目撃した。恐怖から彼は再び地球へと戻ってきたが、神話生物はその縁を辿って地球へと来てしまう。


⑧怯えて暮らす彼の元へ、ある報告が来るようになる。1日、また1日と、夢見の兵士が1人ずつ動かなくなっていくのだという。もうどうにでもなれと思っていた矢先に起こり始めた異常な事態。しかし彼はもうなにも考えられなかった。化け物を引き込んだのが自分であるとわかった頃には全てを投げ捨てて旅に出ていた。不明のメモもまた、彼の研究所に置きっぱなしとなる。


この①~⑧の話はそれぞれ、彼の書棚から日誌として読むことができる(背表紙にきっちりと番号が振られているので、どれからでも読める)。探索者はこの背景から必要な情報を抜き取り、物語の完遂を目指す。



6、神話生物『イースの大いなる種族』

研究者と同じく、かの者も設定上の存在。今回の事件に対しては間接的な原因となった。かの者は『魔導書を持った知的生命体が何をするのか』を探りデータを収集する為に、商人を通して研究者に魔導書を引き渡した。その後は何度も繰り返し精神交換を研究者と行い始める。全ては事件の経過を記し、自分の種族の繁栄へ貢献するために。かの者と精神交換を行ったものに記憶は残らないが、見覚えがない手書きのメモを残っていることがある。

この物語において、かの者が脅威となることは無く、探索者はこの背景をメモ等で知るのみとなる。真に恐ろしいのはもう一体の神話生物の方。


かの者が残したメモは日誌同様に読むことができる。以下の3冊はその内容。日誌の7冊目(すべて読む必要はない)を読み終わった時点で、3冊を読むことができるようになる。

①魔導書2冊を読んだ研究者が最初に目をつけた魔法が、精神交換、精神支配だった。自分達と似た技能に目をつけた人間が、思いもよらない魔法の有効利用を始めたことに対して称賛する内容。

②人の価値観と応用力に対して、称賛すると同時に、理解に苦しむという内容。もはや別生物を作り出したともいえる研究者の功績は忘れ去られ、糾弾されることに対して疑問を抱いている。研究者の行動力、成し遂げた事は偉大であり、彼こそ新時代を担うに相応しい人材であると述べる。

③夢見の兵士が神話生物に目をつけられた事に対して、悲観する内容。人が進化した事には驚いたが、同時に進化先が淘汰されるレベルの進化であったことを嘆いている。そろそろここを離れなければ。我々の記録によれば、この教会はもうじき神話生物によって食いつくされるのだから、という内容。敵の神話生物の情報が書かれている唯一の書物で、ステータスから特性まで、全てが記されている。


これらのメモにたどり着くまでに時間が非常にかかるため、情報の必須度は低い。しかし、最後の内容を読むことで神話生物の特性をよりハッキリと認識できるようになる。これによりSUN値の現象は軽微なものとなる。




③想定しているエンディング集

トゥルーエンド『人として生きる』

たどり着く条件は以下のとおり。

・夢見の兵士から肉体を取り戻す

・神話生物から逃げるor討伐する

物語の目的を満たした状態。探索者たちは危険から脱出し、軍により救助される。情報を公開することで、その後の物語は解放に向かっていく。


グッドエンド『自由を求めて』

たどり着く条件は以下の通り。

・夢見の兵士から肉体を取り戻さなかった。

・夢見の兵士と共存する道を選んだ。

・教会に対して冒涜的な穢れを発生させ機能を停止、脱出した。

探索者は夢見の兵士と共存する道を選んだ。軍からの追跡を逃れ、駐屯地を襲い、自分たちが迫害されない世界を探し旅に出る。プレイヤー視点では誰も傷つかないエンドだが、これから先多くの夢見の兵士は解放されることなく、探索者たちも自分たちが生きるために多くの人を殺すことになるだろう。しかし、何にも縛られることなく選んだ道を行く彼らは、笑顔に満ちていた。


ノーマルエンド『精神体として生きる』

たどり着く条件は以下のとおり。

・夢見の兵士から肉体を取り戻せなかった。

・教会に対して冒涜的な穢れを発生させ機能を停止、脱出した。

神話生物から逃げ伸び、肉体をほったらかしにして逃げた状態。その後遭遇した軍とDEX対抗ロールをし、結果で拘束、逃亡の2つが結末として用意される。死にはしないが、これからの自由を奪われることに違いない。いずれは肉体を取り戻すことができるかもしれないが。


バッドエンド『生け贄』

たどり着く条件は以下のとおり。

・脱出に失敗し、二人の犠牲者が発生した場合。

神話生物が降臨し、全てを殺す。慈悲はない。




④行動範囲について

物語は古びた教会の中だけで進行する。

教会には神聖な力が働いており、精神体である探索者は出ることできない。

計4つの部屋が存在する。


1、教会の講堂

中央に位置する大きな広間。長椅子が並び、前には高さ三メートルほどもある神聖さを感じる像が立っている。

書斎と兵士保管庫に繋がっていて、出入りが可能。ただし、外には精神体の状態では出ることができない。

この講堂は武装集団唯一の行動範囲であり、家を空けるタイミング(1日につき1行動分)のみ、探索が可能な領域となっている。

基本的には戦闘が行われるのはこの場所で、武装集団との戦闘(組つきによる肉体の奪取)、神話生物との戦闘の2回が予定されている。

兵士が居るときは話し声が聞こえてくる。ある程度距離があるので、聞き耳するなら振って貰うことも可能。


2、書斎

研究者の書斎。以下のものが存在する。

・研究者の日誌(全8冊)

・イースのメモ(全3冊)

・魔導書(全2冊)妖蛆の秘密

カナリアが入った籠がある。

計13冊があり、そのうち魔導書は攻略する上で必須。

最初は日誌しか見つからず、日誌の8冊目を読むことでイースのメモを見つける。

魔導書は机の隠し棚に納められていて、その鍵は講堂の神聖な像の足元に隠してある。

基本的にはここに入り浸ることが多くなるだろうと思うので、図書館はあるべき特技です。


3、寝床

この部屋は夢見の兵士の肉体が保存されている。

・棚から重厚な手錠がみつかる。

・肉体に目星で足首にタグが見つかる。

・探索者の肉体が一部だけここで見つかる。

・記憶くみ上げ機が存在し、肉体の記憶を覗くことで、教会についての情報が手に入る。

などのイベントが想定された部屋。



4、屋根裏

全ての部屋の上に位置する。書斎の棚の上、もしくは兵士保管庫の薬品棚の上から侵入可能。中央には小さな亀裂があり、踏み抜けば神聖な像の上に出る。ここからどろどろした液体を流し込むことで教会に冒涜的な穢れを発生させることができる。

耳をすませば兵士たちの会話を聞くことができ、下の状況を把握することができる。(聞き耳+15で計算)

ここで会話を聞いた場合は声音も含めてよく聞こえるので、アイデアロールで自分の本当の声を思い出すことができる。




以上がざっくりした物語の概要。

次のページに、固定イベントや探索アイテムなどのプレイの際に参照する内容を羅列する。






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