誕生2
すみません
説明回になってます!
人魔気とはなにか。
人魔気とは人族の根本にある一定のエネルギーのことである。
この世界には魔法が存在する。
魔法は人魔気を消費し使うことができる。
つまりは人魔気の力が大きければ大きいほど強い魔法を出せるというシステムだ。
人魔気は年齢とともに増えるものではなく、生まれて2時間で最大値に達する。
最大値に達すると人魔気は安定し、流れる川のように内部から生まれ続ける。
もちろん人魔気には個人差がある。
大きい川のように人魔気が溢れてきている人もいれば細々と小さな川のように、ちょびちょびと人魔気が出ている人もいる。
まれにイレギュラーとして、とてつもない人魔気をもつ子どもが生まれてくることがある。
通常、生まれて2時間の最大値に達する振り幅に人族の身体では耐えれずに死んでしまう。
その為人族は他種族と比べて弱く、下位種族として認識されていた。
そこで編み出された人族の秘術が融合の儀である。
融合の儀とはなにか。
始めに占い師と呼ばれる者がイレギュラーの誕生を予言する。
水脈を見つけることができる人のように考えてほしい。
異常な水脈を見つけ出したら人魔気のコントロールに長けた3人が国から派遣される。
派遣に出された者は以下のような手順で融合の儀を行う。
1.溢れ出した人魔気を人魔気で塞きとめる。
これはイレギュラーであろうと生まれてすぐでは人魔気それほど強くない上にイレギュラーといえど国から派遣されたプロ3人の最大値を超えることはない為、それほど難しいものではない。
2.すこしづつ塞き止めた人魔気を解放させていき身体が人魔気に馴染むようゆっくりと最大値までもっていく。
例えれば勝手に回る水道の蛇口を3人がかりで一度閉めて、時間をかけコントロールしながらまわしていくようなものだ。
この秘術により人族は、より強力な個体を誕生させ下位種族から上位種族と認識されるようになった。
話しを少し戻そう
今回使われている秘術は融合の儀ではなく、封印の儀である。
封印の儀とは何か
封印の儀とは例えれば一度川(人魔気)を塞きとめる。
ここまでは融合の儀と同じだがここからが少し違う。
数人がかりで川を塞きとめ、残りの数人で人魔気で壁を作る。
つまりは大きなダムだ。
体外に出ないよう一生かけても貯まらない大きなダム。
簡単に言えば蛇口の水で琵琶湖を満タンにさせるようなことだ。
その為、封印の儀を使用された者は死ぬまで人魔気を体外に放出されないまま一生を終える。
通常、重い罪を犯した者に使われる秘術である。
その秘術を現在、王国の一角で幼き赤子に使用されていた。
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