TS少女を元に戻してあげられる魔法を覚えた。
最近流行りの女の子
もともと男の女の子
そっちはダメだよジョニー
だってお前は元が男なんだろう?
少年達よ、今日までよく頑張って来ましたね。
もう大丈夫です。
救いの時がやってきたのです。
あなた方の苦しみは今解放られ、君たちは本来歩むべき道へお帰りなさい・・・
さあ
戻るのです
えいっ☆彡
「いやぁぁぁああ〜」
「だめぇぇぇえッ!」
神よ
迷える子羊を救い賜うた神よ
私は今日も役目を果たしました。
少年達よ、セーラー服はもう必要無いのです。
怯えなくて良いのですよ?
さあ、早くこのトランクスに着替えるのです!
「嫌だよ、こんなのあんまりだよ
私はタクマと幸せになるの!
立派なお嫁さんになるって約束したもんっ」
「ふざけないでよ
いくら園崎家の末娘だからってワタクシを男にしようだなんて
どうしてそんな酷い事をするの?
お願い…元に戻して」
はて、彼らは何を仰いますのやら?
「キミたちはあの日願った筈です。
何時しか元の身体に、少年であったあの頃を望んでいた筈です。
キミたちはあの日誓った筈です。
守るべき大切な何かを取り戻すため、男に戻る事を約束した筈です。
違いますか?」
「今さら過ぎるよ!
やっと本当の気持ちに気が付いたのに・・・
彼の側で支えながら寄り添っていたいのに
嫌だよ…私、こんな身体で嫌われたく無いッ」
「貴方が何を言っているのか私にはサッパリわから無いわ
あっ、そうよ!これは夢なのねっ。
シュンくんって友達と何時もどんな会話してるのかな?
他の女の話で盛り上がって無いわよね?
…ちょっと確認して来ないと」
おやおや、可笑しな事を宣っておいでのご様子で。
なんと嘆かわしい事でしょうか?
一度誓った約束を、決意をこうも簡単に曲げてしまえるでなんて、彼らは本当に日本男児なんでしょうか?
やはりTSなんて如何わしいものが日本をダメにしてしまうのですッ!
嗚呼神よ、コレが私の使命だと言うのなら、甘んじでその役目を果たして参りましょう。
「うわぁぁぁああ?!
だ、誰だお前は?」
「如何したのシュンくん!?
私、私よ私。
あなたの彼女の園崎雪雫。
あ、そうよね。
聞いてシュンくん、今ここは夢の中で、私は貴方の男友達で親ゆーぶ?」
「何を言ってるんだこの変態め!
先生っ、大変です。
女子高生の制服を着た変質者が…」
「ま、ちょっ、違っ!
なんで、シュンくん?
私、何か怒らせるような事をした?
ねぇー」
さあ、元TS少女よ。
突然女の子になったり、突然男の子に戻ったりで大変かもしれませんが、これも神が与え賜うた試練です。
もう女装はしなくて良いのです。
男の娘だなんて止めておきなさい。
お前には立派なY染色体が付いているのです。
それを撒き散らし、種の保存を行わなければ人類は前に進めないのです。
何故なら我々はクマノミでは無いから。
神よ、本日は合計で23名の迷える子羊たちが立派に本懐を遂げる事が出来ました。
近年では益々迷い子達の人数が増えており、特にこの界隈ではこの一年程度で急激に増えてきてます。
そんな中でこの力を授かった事に誠に感謝しております。
道を踏み外した親友は今、タイに行って手術を行おうと画作して居ますが
アレには精神科医による推薦状が必要だと聞き及んでおります。
むしろ説得をし、日本男児の心を取り戻して貰えるよう頼んでおきました。
また彼と男の杯を交わしたいものです。
その日まで私の戦いは続くでしょう。
では本日はこれにて。
突然の性転換のせいで親友の二人が離れ離れに!?
一人はねじ曲がった現実に最初は戸惑って反抗してたけど、現実に生き方を矯正されちゃうの☆彡
「友情?何ソレ??それどころじゃないの!
変わった生活とか人間関係とか大変なの!
元親友の視線が気持ちいし、
好きだったK子ちゃんはひどい事言うから
嫌いになるし、
私の苦労を大好きな彼以外は誰も分ってくれないの!」
もう一人は別人のように生まれ変わった友人に変わらぬ友情を向け続けたけど、通用しなくなった気持がストレスを生んでじわりじわりと形を変えたんじゃな。
「どうして…俺はお前が心配なだけなのに。
それが何故お前も険悪だったあのRと一緒に居る?
そうだ、きっと何か可笑しな吹き込まれたに違いない!
さては彼奴が友を…」
通じなくなった友情は、しかし全くの女の子としか思え無い姿に充てられて、身体は男の子的感情を生んでしまい、混ざり合って歪んだ愛情に…
彼はTSを怨みました。
それを見ていた何処かの優しい神様は彼に望む力を与えてあげました。
そうして彼が貰った不思議な力はTSを元に戻せる力でした。
やはり最初は突然の出来事に戸惑いましたが、親友としての立場と、今生じてる男の子的衝動を受け止めて貰えるかもしれ無い立場もRが奪い取ってしまったのです。
もう叶わない男同士の熱く交わした約束を胸にやっと自覚できた異性としての愛情も叶いそうにない。
「俺たちは昔掛け替えのない関係だった。
あいつをほかの男に渡すくらいなら・・・俺は」
こうして親友を男の子に戻す事に成功しましたが、彼らの関係は元に戻る事は当然ありませんでした。
だって彼らが感じていたそれぞれの思いは、どうしようも無くねじ曲がってしまったから・・・
一人は既に女の子として男の子しか愛せなくなり
方やもう一人も元に戻った親友の姿と、でも一時は愛したもう一人の親友の面影が重なり
…
もう俺には男とか女とか分からねぇよ。
俺には親友、お前しかいないのだから・・・
こうしてホモが二人生まれた訳よ
でも彼らが求めている所は似てるようで正反対だけどね。
だからもうきっと分かり合えないでしょう。
両者はTSと言うものを憎むでしょう。
最初からTSさえなければ…ってね。
いや別にね、嫌いな訳じゃ無いんだよ?TSの事。
でもさ、お前さ、テンプレ化してきて無い?
性癖が狂ってるのか、合法的な百合かBL狙いなのか、流行りに乗ってるだけなのか?
そこら辺は置いといて、個人的にはひっそりとした所でねっとりとやって欲しい今日この頃。